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表計算ソフト

スケジュールの調整に時間がかかっていた企画にゴーサインが出たので、印刷入稿までのスケジュール表を作ることにした。普通はExcelを使うところだが、僕が持っているのはiWorksのNumbersなので、それでちまちまと作業する。どっちも機能的には大差ない。

僕はたいして表計算ソフトを使いこなせるわけではなく、むしろ苦手な方だ。「関数って何?」というレベル(笑)。それでも、十数年前の一時期だけは、ひたすらExcelでの作業に忙殺されていた時期があった。何をしていたかというと、格安航空券の情報誌に掲載する、航空券の料金表の入力作業をしていたのだ。

出版の世界に足を踏み入れてからというもの、いろんな作業を経験してきて、どれもそれなりに得るものがあったのだが、あの料金表の入力作業だけは‥‥何も得るものがなかった(苦笑)。Excelの扱いもそんなに上達しなかったし。

Excelのセルを睨みつけ、キーボードを乱暴に叩きながら、「これから自分はどうなるんだろう? どうすればいいんだろう?」と焦っていたあの頃。そんな時代もあったね、と。

エンドルフィン

終日、部屋に籠って原稿を書く。昨日作ったプロットを基に、バランスを調整しながら書き進めていく。

今取り組んでいるのがラダックについての文章だからなのかもしれないが、しばらくキーボードを叩いているうちに、周囲の物音がまったく耳に入らなくなってきた。自分の中から、どんどん、いくらでも言葉が出てくる。このまま何時間でもぶっ通しで書き続けられそうな気分になってきた。

長距離を走っているランナーの脳内では、エンドルフィンという脳内麻薬が分泌されるので、走れば走るほど気分が高揚してくるのだという。いわゆるランナーズ・ハイというやつだが、それと同じようにキーボードを叩けば叩くほど、僕の脳内でもラダック風味のエンドルフィンが分泌されていたのかもしれない。

‥‥でも、夕方になると、ガクンとペースが落ちた。単純に、お腹が空いたから(笑)。腹が減っては、戦ができぬ。

いい予感

午後、西荻窪のどんぐり舎で打ち合わせ。今年の前半に作る予定のIT系の本で、共同執筆をお願いしようと思っている知人のライターの方と。

構成案についてあれこれ話をしていると、僕一人の引き出しには入っていなかったアイデアが、相手から次々と出てくるので面白い。アイデアのマッシュアップというか。何となく、いい本が作れそうな予感がしてきた。

帰りに吉祥寺に寄り道してぶらついていると、去年ラダックで酷使してボロボロになったのと同じ型で色違いのキーンのトレッキングシューズが、五千円ほど値引きされて売られていた。この型が履きやすいのはわかっていたし、どのみち買い替えなければならないと思っていたから、すかさずゲット。

今日はツイてる、ような気がする(笑)。

半歩前進

昨日の夜はプレゼン二件のプレッシャーから解放され(笑)、泥のように眠った。明日の打ち合わせの準備をして、夕方、歯医者へ。こちらの治療も大詰めで、来週末にはようやく仮歯を卒業できることになった。やれやれ。

夜、昨日プレゼンをした出版社のうちの一社からメール。社内の新刊会議の俎上に上げて検討してもらえることになったという。担当の編集者の方も一人ついてくれるそうだ。予想以上に早く企画が動いているので、ちょっとびっくりした。でも、幸先がいい。

とりあえず、半歩前進。ゴールまでの道程は、まだまだ遠いけれど。

ラダックを書く

午後、中野にある風の旅行社へ。同社が発行している情報誌「風通信」の次号に、ラダックについての文章と写真を寄稿することになったため、その打ち合わせ。あと、水面下で進めている他の企画についても話し合う。

普段、ラダックの文章を書く仕事にはなかなか出会えないので、こういう時はやっぱり、モチベーションが上がる。文章のテーマも写真のセレクトも、ほぼ僕の好きにしていいということだったので、なおさらだ。さて、何について書こう‥‥と、思いは頭の中をぐるぐる回り、今抱えている他の仕事をうっかり忘れそうになる(笑)。

僕にとって、ラダックを書くということは、自分自身の中にある思いを書くことでもあるのだな、と思う。なぜだかわからないが、他のどんなテーマの文章よりも、ラダックの文章を書く時が一番素直に自分自身の言葉が出てくる。たぶん、もう骨の髄までラダック色に染まっているのだろう(笑)。

風通信」の次号は四月初旬に刊行される予定とのこと。興味のある方は同社にお問い合わせを。