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編集部の雰囲気

午後、新橋に向かう。ある雑誌からラダックガイドブックの書評を載せたいとの打診をいただいたので、見本誌を持ってその編集部へ。最近はメールのやりとりでたいていのことが済んでしまうから、知らない雑誌の編集部を訪れるのはひさしぶりだ。

僕も以前は、雑誌の編集にどっぷり関わっていた時期があったし、ライターとしていくつかの雑誌に出入りしてきたから、それなりにいろんな雑誌の編集部を見てきた。仕事がうまく回ってる編集部は、ぴりっとした緊張感の中にも、たまに軽口が飛び交うような、和気あいあいとした雰囲気がある。逆にうまく回ってない編集部は‥‥そうだなあ、妙にだらだらしてたり、編集長のご機嫌を窺ってびくびくしてたり、そんな感じ。自分自身は、うまく回ってる編集部に所属していた記憶は、あまりないかも(苦笑)。

雑誌作りは好きだけど、また編集部の中に入ってがっつりやってくれと言われたら、躊躇する。自分が作りたい本を好きなように作ってる方が、幸せかな、今は。

仕事を引き受ける条件

午後、南大沢で取材。移動距離が長い上、二件連続という長丁場だったが、どうにかやり遂げる。疲れた‥‥。

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このブログとラダックのブログのプロフィール欄に、仕事の依頼についての但し書きのような文章を載せた。何の変哲もない、至極当たり前の内容だけど、こういう当たり前のことさえ通用しない場合が、最近はままあるのだ。

僕のようにフリーランスの立場で仕事をしている人間に取材や執筆を依頼するなら、作業内容やスケジュール、報酬などの条件面を最初からすべて明らかにするのは当たり前のこと。さしたる理由もないのに異様に報酬が安かったり、作業スケジュールが無茶すぎる場合は、事前にこちらとの交渉にきちんと応じるのが当然だと思う。別に、ケチってるわけでも、面倒くさがってるわけでもない。報酬が安すぎたら他のクライアントに申し訳ないし、最低限のスケジュールを確保したいのは、自分の仕事のクオリティに責任を持つのに必要だからだ。

たとえやせ我慢をしてでも、いい加減な仕事には関わりたくない。きちんと納得できる、気持よく取り組める仕事を積み上げていきたいと思っている。

腹が減っては

取材のため、午前中に家を出る。下りの中央線に乗り、西国分寺で武蔵野線に乗り換え、さらに東武東上線に乗り換えて、川越へ。あたりに広がる、田んぼと畑。えらいところまで来たもんだ。

今日は二件の取材が入っていたのだが、間の空き時間が中途半端だったせいで、おひるを食べ損ねてしまった。二つめの取材を終えて電車に乗る頃には、もうふらふら。完全にエネルギー切れ。腹が減っては‥‥というやつだな。

都心に戻り、八重洲にある和風ダイニングの店へ向かう。以前、デリーでさんざんお世話になったご夫妻と、その友人の方との会食。いやー、おいしかった。びっくりした。エネルギーが枯渇してたから、余計においしく感じたのかも。

ひさしぶりに会った方々と、ラダックやらパキスタンやらアフガニスタンやら、濃〜い話ができて愉しかった。それぞれ夏には計画があるので、帰国したら報告会をやりましょう、という話に(笑)。心地よい時間だった。

通過点

今日も一日、家にいられた。メールでの連絡業務や明日の取材の準備などを、ぼちぼちと。夜はひさびさに本腰を入れて自炊。納豆入り豚キムチをどっさり作って、炊きたてごはんと一緒にもりもり食べた。

正気の沙汰とは思えないほど忙しかった先月に比べると、さすがに最近は仕事のペースが落ちついてきた。本を一冊作り終えて、やっとこれからのことに考えを巡らせる余裕が出てきたように思う。自分がやりたいこと。やるべきこと。やってほしいと言われていること。いろいろと。

すべて終わったからこそ言えるけど、今回のラダックガイドブックは、僕にとってはゴールではなく、いくつかある通過点の一つだ。今、このタイミングでこの本を作ったことには、狙いも理由もあるし、それは間違っていないと思う。この本を作ったからこそ、その次に活かせるものもあるし。

次の通過点は‥‥タイミングはまだ見定めきれていないけど、それがどこにあるのかは、ほぼわかっている。その通過点まで、いつ、どうやって辿り着くか。焦らず、じっくり、考えたいと思う。

細々したこと

土日でたっぷりリフレッシュ&休養したので、今日はすっかり元気になった。

冬物のコートやセーターをクリーニングに出しに行き、さて、先週取材した分の原稿を書こう‥‥と思ったら、ぽんぽんメールが届いて、その対応に追われる。原稿をある程度進めて、夕方ちょっと外に出て、薬局に常備薬を買いに行ったり、スーパーで買い物したり。帰ってきたらまた新しいメールが届いていて、その対応。そして原稿の続き‥‥で、今に至る。

一つひとつはそんなに大きなことじゃなかったけれど、細々したことの連続で、気がつけば一日が終わってしまった。まあでも、やるべきことは、この後もたくさんあるな。