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忘れてきたもの

ほんと、やたらめったら忙しい。

今日は午後から、三田と赤坂でそれぞれ打ち合わせ。終わった後、四ツ谷のたけだでカキフライ定食を食べてほっとしたのもつかの間、家に戻ってみたらメールの山で、夜半過ぎまでひたすらキーボードを叩いていた。

赤坂で、冬だけ登場するアイススケートリンクのそばを通りがかった。スケートなんて、いったい何年やってないだろう‥‥さっぱり思い出せない。とりあえず、普通に前に進んだり曲がったりする分には普通に滑れるけど。あれ、そういえばスキーは? 何年やってない? 大学の時以来?

年を経るにつれ、いろんなことを経験していく一方で、忘れてきたものもある。寂しいような気もしないではないし、またやってみようかと思わなくもないけれど、うーん、どうだろ‥‥。何かきっかけがあれば、なのかな。

とりあえず今は、いろんな意味で余裕がない(苦笑)。

ばたばたしてる

終日、部屋で仕事。さすが師走というべきか、届くメールの数はやたら多いし、取材や打ち合わせの予定は日に日に増えていく。今抱えてるいくつかの仕事の進捗を考えると、たぶん二月の中旬くらいまでは、かなりばたばたした日々が続きそうだ。

そういえば、僕はいつもばたばたしてる、と人に言われたのだが、確かにそうかもしれない。残念なのは、そのばたばたのたぶん3分の1くらいは、さしたる利益にもつながらないばたばたなのだが(苦笑)。なんでそんなに、いろんなことをごっそり抱え込んでしまうんだろ、と我ながら思う。

まあでも、この世の中、何がどうつながって人との縁になるか、わからないし。やりたいこと、やらねばならないと思えることを、ばたばたとやるしかないな。

仕事の価値

仕事というものの価値について考えてみる。世の中にはいろんな職業があるから、一概に言えることではないけど。

いい仕事、価値のある仕事って何だろう? たっぷりと報酬がもらえる仕事? そうとはかぎらない。昔頼まれたある仕事は、確かに報酬はよかったけれど、それをしても世の中に何ももたらさない、ただその依頼主が公的機関から金を吸い取るためだけの仕事だったと知った。あれほど無駄な時間はなかったかもしれない、と今でも思う。

逆に、報酬は正直ちょっぴりだけど、隅々までとても気持よく関わらせてもらえた仕事というのも、時々ある。それは結局、目指しているものの世の中における大切さとか、関わっている人たちの熱意とか、そういうものを感じられるから「やってよかった」と思えるのだろう。

とはいえ、いい仕事には相応の対価が支払われるべきだということも、僕は大切だと常々思っている。いくら熱心に依頼されても、たとえば1文字0.1円で文章を書いてくれと言われたら、断るしかない。そんな依頼をする人は、その仕事の価値や求められる能力をまったくわかっていないからだ。

文章を書く仕事、写真を撮る仕事、本を作る仕事。依頼してくれる人たちと気持が通じ合って、よいものを世の中に届けていけるような仕事に携わりたいな、と思う。

想像してたのと違う

お昼前から午後にかけて、赤坂で打ち合わせを2件。年明けに入る予定の、新しい種類の仕事。クライアントも初対面の方々ばかりだったのだが。

「‥‥いやー、何か、想像してたのと全然違うイメージの方ですね!」

うん、やっぱりね。そう言われるよね(苦笑)。この間のラジオの収録の時も、そんな風に言われた。

世の中の人たち‥‥特に僕の本を読んでくださってる方々に、いったい僕は、どんなイメージで見られてるのだろう? ひげもじゃでごっつい探検家みたいな人? 殺しても死ななそうな感じの人?

本人はごく普通の、ひょろっとした覇気のないメガネのおっさんです。どうぞよろしく。

後悔すること

この世の中に、本当に楽な人生を送っている人なんて、たぶん一人もいない。そうだとしても僕はたぶん、今の仕事で、しなくてもいい余計な苦労までわざわざ背負い込んでいるような気もする。

ほどほどのところであきらめたり、譲ったり、妥協したりしていれば、あるいはもっと楽に生きられるのかもしれない。夜も眠れないほど悩んだり、悔しさに歯噛みしたり、それでも気力を振り絞るのに必死になったりせずにすむのかもしれない。なのにどうして、傷だらけになることがわかってるところに、わざわざ突っ込んでいってしまうのか。

たぶん僕は、ぶつかりまくって傷を負うことよりも、後悔することの方が怖いのだと思う。作りたいものや、大切に思っているものを、あきらめたり、譲ったり、妥協したりして後悔することの方が。それがたとえ、この世でほんの一握りの人にしか理解されないようなものだとしても。傷の代償にしては圧倒的に割に合わないものだとしても。

そういう意味では、僕は臆病な人間だ。