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朝はラジオ、夜はイベント

一週間前の日曜は、ちょっと記憶にないくらい、慌ただしい日になった。早朝から六本木のJ-WAVEに行き、日曜朝の番組に20分間ほど生出演。終えてからいったん自宅に戻り、夕方から下北沢に行って、本屋B&Bでトークイベントに出演。予定が同じ日に重なったのは完全に偶然だったのだが、慣れない仕事の連続で、すべてを終えた後は気力も体力も尽き果ててしまって、次の日はほぼずっと寝て過ごすはめになった。

それでも結果的に良かったなと思うのは、朝のラジオ出演の際に色々告知させていただいたおかげで、夜のトークイベントの参加者数が配信を中心に一気に倍増して、本屋B&Bで用意していた『流離人のノート』も完売してしまったこと。夏のラダック方面ツアーや、3月に予定しているツアー説明会を兼ねたイベントも周知することができた。疲れたけれど、それに見合う結果を出せて、ほっとした。

ラジオに関しては、二月にも一件、番組収録の予定があるので、頑張らねば。

一泊二日で、名古屋へ

今年最後の仕事は、意外にも、地方への出張。一泊二日で、名古屋へ。ある大学で催されるラダック関連の研究会に、ゲストとして出席するため。

年末のこの時期、東京駅は混み合うだろうと思い、行きの新幹線の発車時刻より1時間以上も早く家を出たのだが、すでに中央線が非常ボタン押されまくりで大幅に遅れていて、東京駅でも新幹線乗り換え改札を抜けるのに20分近くかかってしまい、新幹線のプラットホームに出たのは発車3分前(苦笑)。ばったばたの出発と相成った。

名古屋に到着後、地下鉄を乗り継いで目的地へ向かおうとするが、駅の構内の構造が妙にわかりづらくて、何度も地図を確かめなければならなかった。同じ駅の構内なのに、出る改札によっては、目指す地上出口に通路がつながっていなかったり。あとで地元在住の方に聞いたのだが、駅などのインフラの整備に関しては、「とりあえず使えればいいでしょ」的な考えで、あまり予算をかけたがらない傾向がこの辺りではあるそうだ。お金は、使う時にはドンと使うが、そうでない時は……という気質であるらしい。

研究会とその後の懇親会はつつがなく終わり、その日の夜は、名古屋駅から徒歩7、8分のところで予約しておいたホテルに泊まった。そのホテルも隣の外資系のホテルも、インバウンドの利用者が多いようだった。名古屋のホテル代の相場も、インバウンドの観光客の急増で一時はかなり高騰していたものの、最近は少し落ち着いてきたらしい。宿の部屋自体は、コンパクトながら清潔で使いやすく、快適で、よく眠れた。

翌日は、午後の新幹線に乗るまでの間、街を少しぶらついて、栄の方まで歩いてみたりした。朝から営業してモーニングを出している喫茶店が多い。居酒屋やカラオケも妙に多い。年季の入ったファサードや看板も目につく。若い女性の服装が東京よりも華やかな印象(これは名古屋に限らないか)。

おひるは、名古屋らしいものを食べてみようと思い、地元で有名な味噌カツのお店に行ってみたのだが、開店直後なのにすでにとんでもない長蛇の列。時間の余裕はあったので、まあ並んでみるか……と、50分ほど待って入店し、10分でたいらげた(笑)。

名古屋は、東京からは新幹線で2時間もかからずに行けてしまう街だけど、あらためて訪れて一泊してみると、いろいろと気付かされることも多い。何だかんだで良い経験になった。あさってには再び新幹線に乗って、関西方面に帰省する。また荷造りしなければ……。旅の日々はもうしばらく続く。

竹沢うるま × 山本高樹「境界と中心 旅の波間で揺れ動くもの」


2026年1月25日(日)夜、下北沢の本屋B&Bで、写真家の竹沢うるまさんとのトークイベント「境界と中心 旅の波間で揺れ動くもの」に登壇します。竹沢さんの新作写真集『Boundary | 中心』と、僕の『流離人のノート』とのW刊行記念トークイベントです。本屋B&Bへの来店参加のほか、配信視聴(アーカイブ配信付き)の形でも参加できます。詳細とお申し込みは下記にて。

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拙著6作品の電子書籍化のお知らせ


これまで紙の書籍のみで販売されていた拙著の6作品が、いっせいに電子書籍化されました。AmazonのKindleのほか、主要な電子書籍プラットフォームで販売を開始しています。

『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』

『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』

『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』

『ラダック旅遊大全』

『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

『旅は旨くて、時々苦い』

紙の書籍は置き場所がかさばるので……と、これまで二の足を踏まれていた方、もしいらっしゃいましたら、この機会にぜひ。

再読の日々

六月頃からひっきりなしに稼働し続けていたエアコンも、ようやく出番がなくなってきた。ガーゼの肌掛けが掛け布団になり、部屋着がTシャツと短パンから長袖スウェットの上下になり、朝のコーヒーがアイスからホットになり、近所を出歩く時の靴がサンダルからスニーカーになった。マンションから外に出ると、金木犀の匂いがふわりと漂っていた。やっと、秋らしくなった。

金子書房のnoteで、「流離人の耽読」という読書エッセイの連載を始めた。その準備の関係もあって最近は、本を読んでは連載の原稿を書くという、今までにないルーティンで仕事をしている。これが、思いのほか新鮮で、面白い。基本的に月二回更新なので、読んで、書いて、また読んで、と結構せわしなくて大変ではあるのだが、今まで書いてきた紀行文とはかなり違うスタイルの文章に挑戦していることもあって、充実感がある。何事もやってみるものだな、と思う。

連載の性格上、エッセイで取り上げるのは、かつて何度か読んだことのある本の再読である場合がほとんどなのだが、ひさしぶりに再読すると、当時心を動かされた言葉に再会してまた感動したり、以前は気付かなかったことにふと気付いたり、いろいろな発見がある。本を読むという行為自体の面白さも、再発見できているような気がしている。

せっかくの取り組みなので、がんばって、できるだけ長く連載を続けていければ、と思っている。