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ソーシャルが見せる幻

ちょっと前まで、世間ではソーシャルメディアという言葉がこれでもかというほどもてはやされていた。以前、僕がブログの作り方についての本を書いていた時も、版元の上層部から「ソーシャルメディアという言葉をタイトルにしろ」と、トンチンカンな提案をされたこともあるくらいだ(苦笑)。

そんなソーシャル狂想曲も、最近は少し世間の熱が冷めてきたように感じる。飽きてきた、というのもあるだろうし、FacebookにTwitterにミクシィにPinterestに‥‥そんなにたくさん面倒でやってられない、という人も少なからずいるだろう。ソーシャルなら何もかもうまくいく、ソーシャルなら何でもできる、という期待が必ずしも実現しないことに、気付いた人も増えてきているのかもしれない。

ソーシャルメディアは結局、今の時代のコミュニケーションのインフラでしかないのであって、現実を現実以上のものにすることはできないのだと思う。ソーシャル上でブレイクして有名になる人は、その人自身にそうなるべき魅力が備わっていたからであって、ソーシャルメディアはその手段の一つだったに過ぎない。売れないラーメン屋がしゃかりきになってTwitterやFacebookで宣伝しても、それでその店のラーメンがおいしくなるわけではない。

他人のツイートを読む気もないのに、フォロー返しをもらってフォロワーを増やすためだけに一度に何千人もフォローする人とか、あの手この手でFacebookページの「いいね!」を押させることだけに汲々としている企業とかを見かけると、他にもっとやるべきことがあるだろうに、とおせっかいにも思ってしまう。ソーシャルが見せる幻に、踊らされてるのだな。

Aside

Twitter純正のプロフィールウィジェットを自分のサイトで使っている人は結構多いと思う。ただ、あれをサイドバーに配置する場合、ウィジェット幅が222ピクセル以下だと、フッタにあるTwitterのロゴと「Join the conversation」という文字が1行で表示されず、中途半端な形で2行になって表示されてしまうという問題があった。

僕も以前から、どうにかしてあの憎っくき(笑)「Join the conversation」を消す方法はないものかと思っていたのだが、先日、ついに発見。以下の指定をブログのスタイルシートに書けば、きれいさっぱり消せるはずだ。

.twtr-join-conv {
display: none !important;
}

まあ、あのウィジェットも、もうちょっと垢抜けたデザインにリニューアルしてくれたらいいんだけど。

スライム肉まんの日

今日は一日中、家で仕事をしていたのだが、Twitterのタイムラインを見るかぎり、日本国内はスライム肉まんの話題でもちきりだった。

ファミマが発売したこの肉まん、僕は色が青いというだけでも思いっきり食欲が萎えてしまうのだが、世間では意外なくらい好評だったらしく、もうほとんど売り切れ状態。「全滅」という貼り紙をした店もあったとか(笑)。知人の旦那様は、入籍記念日にスライム肉まんを買って帰ろうとして玉砕したそうだ。

で、首尾よく買った人たちは、あの手この手で遊んだ写真をWebにアップしている。ホイミスライムやメタルスライムにしたり、一刀両断したり‥‥。まあ、お世辞にもうまそうには見えないのだが(笑)、味はどうだったんだろ?

はー。日本人って、のほほんとしてるなあ。

ソーシャルメディアのフワフワ感

終日、部屋で仕事。先週取材した分の原稿も、どうにか形になってきた。明日には推敲して納品できそう。

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ソーシャルメディアというものが世の中に広まってから、しばらく経つ。TwitterやFacebookは、今や個人だけでなく、どこの企業も当然のように使っている。Facebookの模倣に終始しているmixiや早くもしぼみかけてるGoogle+はともかく(苦笑)、ソーシャルメディアは今の社会に不可欠なインフラになったと思う。

僕自身、このブログとTwitterの個人アカウントのほかに、ラダック関係のブログとTwitterとFacebookページを運用している。ほとんど放置気味だけど、mixiもGoogle+もアカウントがある。一応、昔はIT系雑誌の編集者だったので、とりあえずひと通りは手を出しているわけだが(笑)。確かに、自宅で仕事をしながらでも、友人たちと他愛のないやりとりができるのは便利だし、ラダックつながりで、見知らぬ人と思わぬコミュニケーションが生まれることもある。自分の今の生活にも、少なからず影響しているなあと思う。

ただ‥‥どうなんだろう? TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで発する言葉は、とてもフワフワした、心許ないものに感じられる。風に吹かれて飛んでいく、タンポポの綿毛みたいに。手軽なコミュニケーションや情報の拡散には便利だけど、しっかりと届けたい強い言葉を残すには、頼りない感じがしてしまう。ブログは、過去記事がわかりやすい形で残るという点でいくぶんましだけど、それでも軽い存在と感じられる時がしばしばある。

ずっと残したい言葉を、確かな形で届ける。紙の本を作ることの意味は、そういうところにあるのかもしれない、とふと思った。

Aside

前からこのブログをご覧いただいている方はお気づきかもしれないが、少し前から、各エントリーのフッタにTwitterやFacebookなどのシェアボタンなどが表示される仕様にしている。これは、Jetpack by WordPress.comという、WordPressの開発元Automattic社が提供するプラグインによるもの。

このプラグインは現時点で8つほどの機能がセットになっていて、サイトの統計情報やTwitter対応ウィジェットなどの他、Sharedaddyというシェアボタン表示機能が用意されている。利用するにはWordPress.comに登録してアカウントを取得する必要があるが、たいした手間ではない。ミクシィやはてブといった日本ローカルなサービスにはデフォルトでは対応していないが、僕的にはTwitterとFacebookで十分。設定などの使い勝手も悪くない。

何の苦もなくこういう機能が実装できるのが、WordPressのいいところだよなあ、と思う。