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入口に立つ

今朝到着の飛行機で、バングラデシュから日本に戻ってきた。

バングラデシュでの12日間のファムツアーは、長時間の移動と短時間の観光のくりかえしで、朝早くに起きてから夜まで予定ぎっちりの、あわただしい日々だった。いつものラダックくんだりの旅に比べると、バスも路面状態もずっとよかったので、体力的な疲労はさほど問題なかったが、できるだけ取材と撮影をしたいのに、自由時間がまったくなく、ひたすら団体行動を強いられるというやりにくい状態が続いたので、精神的に疲れた(苦笑)。

それでも、今回の機会を得て、バングラデシュという国の入口に立てたことは、個人的にはけっして無駄ではなかったと思う。これからもたぶんこの国とは、何かしらの形で関わり続けていくことになるのだと思うし。

さて、写真の整理もぼちぼち始めなければ。自由時間はなかったけど、それでも何枚かは当たりがあったはず。

淡々と荷造り

バングラデシュ取材への出発が近づいてきた。いつものように、淡々と荷造り。僕の場合、常に旅に持っていくものをあらかじめまとめたチェックリストがあって、それを行き先や季節に応じて調整してるだけなので、ほんとに機械的にリストを見ながら荷造りしている。

今の時期のバングラデシュは、暑すぎるほどではなく、比較的過ごしやすい気候らしい。ただ、日本国内で空港までの行き帰りに着る最低限の防寒着は必要なので、スタッフサックに入れてコンパクトに収納できる薄手のダウンジャケットを持っていくことにした。靴は去年のタイ取材で履いたサンダルも考えたが、シュンドルボン国立公園でジャングルの中を歩くというので、無難にいつものローカットのトレッキングシューズにする。あと、ダッカ以外では連泊の予定がなく、洗濯のチャンスも少なそうなので、アンダーウェアはいつもより多めに。そのくらいかな、変更点は。

撮影に使うレンズは、標準ズームと標準単焦点があれば十分かなと思ったが、依頼元から「一応、望遠ズームも持っていってほしい」と言われた。シュンドルボン国立公園のジャングルの中で、もしかすると、何かの動物に遭遇するかもしれないから、と。そんなに都合よくベンガルタイガーやクロコダイルが現れてくれるとは思わないけど(笑)。

十数年ぶりの大雪

昨日は午後半ばから綱島のポイントウェザーで、旅音の林さんとお会いしての打ち合わせ。その後は飲み会モードに切り替わり、結局11時頃まで居続けてしまった。ここ最近、いろんな人と打ち合わせという名目で旅の話ばかりしてるのだが、何だか楽しい。まるで仕事じゃないみたいだ(笑)。

で、今朝。天気予報でさんざん脅されてたから驚かないつもりだったけど、降ったなあ、雪‥‥。東京では十数年ぶりの規模の大雪らしい。今日の午後、宅急便で荷物が届くはずだったのだが、ヤマト運輸から「この大雪で予定通りの配送が難しそうなので、お届けを明日に変更させていただけませんでしょうか?」というまさかのギブアップ宣言。まあそれも無理ないな、と思わせるほどの大雪だ。

しんしんと冷え込んでいく、音のない一日。部屋の中で、僕の指がMacのキーボードをカタカタと叩く音だけが響く。

「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」

「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」2月7日(金)発売の「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」で、データ取材と撮影の一部を担当しました。僕が主に関わっているのは、タイ北部と中部など。改訂版なので、写真は前年版で使われていた別の方が撮影されたものと混在していますが、巻頭の総トビラとグラビアの一部、章トビラの写真など、実はところどころで撮ってるということで(笑)、よろしくお願いします。

ニットキャップ

昨日は夜から渋谷で取材の仕事があったのだが、午後、部屋の窓から外を見てびっくり。ぼた雪がすごい勢いで降っている。こりゃ大変だ‥‥とちょっと焦ったが、出かける時間をぎりぎりまで遅らせていると、うまい具合に止んでくれて、傘を持たずに出かけられた。

それにしたって、この間の小春日和から一転、この冬一番といっていいほどの寒さのぶり返し。今日は昼から埼玉の川越の方で取材があって出かけたのだが、電車で移動するにつれ、溶け残った雪の量が増えていく。取材先に降り立った時の風の冷たさは半端なく、待ち合わせた担当者がなかなか現れないので、凍えてしまいそうになった。

こんな風に寒くなると、ラダックで暮らしていた頃にいつもデチェンに言われてた言葉を思い出す。

「タカ! 外に出かける時は、必ず帽子をかぶるんだよ! でないと、寒さで頭が痛くなっちゃうからね!」

確かに冬のラダックでは、ニットキャップは必需品中の必需品だった。今の東京での寒さも、ラダックではぬるいくらいの感覚だ。あの頃に比べると、僕も弱くなったのかなと思う。冬のお出かけには、ニットキャップを忘れずに。