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一泊二日で、名古屋へ

今年最後の仕事は、意外にも、地方への出張。一泊二日で、名古屋へ。ある大学で催されるラダック関連の研究会に、ゲストとして出席するため。

年末のこの時期、東京駅は混み合うだろうと思い、行きの新幹線の発車時刻より1時間以上も早く家を出たのだが、すでに中央線が非常ボタン押されまくりで大幅に遅れていて、東京駅でも新幹線乗り換え改札を抜けるのに20分近くかかってしまい、新幹線のプラットホームに出たのは発車3分前(苦笑)。ばったばたの出発と相成った。

名古屋に到着後、地下鉄を乗り継いで目的地へ向かおうとするが、駅の構内の構造が妙にわかりづらくて、何度も地図を確かめなければならなかった。同じ駅の構内なのに、出る改札によっては、目指す地上出口に通路がつながっていなかったり。あとで地元在住の方に聞いたのだが、駅などのインフラの整備に関しては、「とりあえず使えればいいでしょ」的な考えで、あまり予算をかけたがらない傾向がこの辺りではあるそうだ。お金は、使う時にはドンと使うが、そうでない時は……という気質であるらしい。

研究会とその後の懇親会はつつがなく終わり、その日の夜は、名古屋駅から徒歩7、8分のところで予約しておいたホテルに泊まった。そのホテルも隣の外資系のホテルも、インバウンドの利用者が多いようだった。名古屋のホテル代の相場も、インバウンドの観光客の急増で一時はかなり高騰していたものの、最近は少し落ち着いてきたらしい。宿の部屋自体は、コンパクトながら清潔で使いやすく、快適で、よく眠れた。

翌日は、午後の新幹線に乗るまでの間、街を少しぶらついて、栄の方まで歩いてみたりした。朝から営業してモーニングを出している喫茶店が多い。居酒屋やカラオケも妙に多い。年季の入ったファサードや看板も目につく。若い女性の服装が東京よりも華やかな印象(これは名古屋に限らないか)。

おひるは、名古屋らしいものを食べてみようと思い、地元で有名な味噌カツのお店に行ってみたのだが、開店直後なのにすでにとんでもない長蛇の列。時間の余裕はあったので、まあ並んでみるか……と、50分ほど待って入店し、10分でたいらげた(笑)。

名古屋は、東京からは新幹線で2時間もかからずに行けてしまう街だけど、あらためて訪れて一泊してみると、いろいろと気付かされることも多い。何だかんだで良い経験になった。あさってには再び新幹線に乗って、関西方面に帰省する。また荷造りしなければ……。旅の日々はもうしばらく続く。

竹沢うるま × 山本高樹「境界と中心 旅の波間で揺れ動くもの」


2026年1月25日(日)夜、下北沢の本屋B&Bで、写真家の竹沢うるまさんとのトークイベント「境界と中心 旅の波間で揺れ動くもの」に登壇します。竹沢さんの新作写真集『Boundary | 中心』と、僕の『流離人のノート』とのW刊行記念トークイベントです。本屋B&Bへの来店参加のほか、配信視聴(アーカイブ配信付き)の形でも参加できます。詳細とお申し込みは下記にて。

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台湾での日々

昨日の朝、台湾から帰国した。マイルで取った特典航空券の枠の関係で、台北からいったん香港に飛び、そこから羽田に飛ぶという、意味のわからないルートでの帰国となった(苦笑)。

約一カ月間の台湾での日々は、気楽ではあったが、いろいろ得たものの多い日々でもあった。シンプルに旅を楽しむ中で、あらためて気づいたこともたくさんあったし、じっくり考えごとをする時間がたっぷりあったのもよかった。おかげで、あれこれ悩んでいたこともすっきり整理できで、気分的にもリフレッシュできた気がする。

行きたい場所に行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、やりたいことをやる。現地の人に負担や迷惑をかけないかぎり、旅はそういうものでいいのだと、あらためて思った。

一カ月ほど、台湾へ

あさってから一カ月ほど、一人旅に出る。行き先は、台湾。首都の台北から、主に台鉄を使って移動し、街ごとに数泊ずつしながら、反時計回りに一周してこようと思っている。

今週に入ってからは、その旅の最終的な準備で、まあまあ右往左往していた。予約するのが難しい阿里山森林鉄路の切符を、一部の区間だけだがどうにかゲットし、それぞれの街で泊まれそうな安宿もおおよその目星をつけ、キャンセル無料のところにはWeb経由で予約を入れた。旅程は今日の時点でもまだ調整しているが、だいたい固まった。最後の三日間は、有休を取った相方と台北で合流して、二人で観光をする予定。

台湾のような国だと、今はWebで検索するだけで、ありとあらゆる情報が手に入る。Googleマップはもちろん、乗換案内のアプリやeSIMのアプリなど、便利なツールも揃っている。そうした情報やツールは、もちろんある程度は準備しているけれど、あまり当てにしすぎないようにしようとも思っている。その日その場所でしか感じ取れないこと、体験できないことを大事にしたい。

とりあえず、標高四千メートルの高地でユキヒョウを撮るよりはラクだと思うので(笑)、ゆるりと行ってきます。

拙著6作品の電子書籍化のお知らせ


これまで紙の書籍のみで販売されていた拙著の6作品が、いっせいに電子書籍化されました。AmazonのKindleのほか、主要な電子書籍プラットフォームで販売を開始しています。

『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』

『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』

『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』

『ラダック旅遊大全』

『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

『旅は旨くて、時々苦い』

紙の書籍は置き場所がかさばるので……と、これまで二の足を踏まれていた方、もしいらっしゃいましたら、この機会にぜひ。