
近所の木蓮もすっかり散ってしまって、今は桜が満開らしいのだが、今年はまだ桜の花を見かけてすらいない。それまで手こずっていた原稿が夕方までにどうにか形になったので、GR DIGITAL IVをひょいとカバンに入れ、吉祥寺まで歩いて、井の頭公園の桜を見に行った。

近所の木蓮もすっかり散ってしまって、今は桜が満開らしいのだが、今年はまだ桜の花を見かけてすらいない。それまで手こずっていた原稿が夕方までにどうにか形になったので、GR DIGITAL IVをひょいとカバンに入れ、吉祥寺まで歩いて、井の頭公園の桜を見に行った。
昨日は午後遅めの時間から、赤坂で取材。出かけるまでに家で仕事を進めておこうと思ったのだが、朝はなかなか起きられず、起きても身体が異様にだるくて、家では何もできないまま、取材だけはかろうじて遂行したというていたらくだった。バングラから戻ってきて以来の仕事ラッシュで、たまっていた疲労が噴き出したのかもしれない。
今日はひさしぶりに丸一日、家にいられる。頻繁に着弾する仕事メールに返信しつつ、今週取材した分の大学案件の原稿を書き進める。昨日の夜、四ッ谷でうまいカキフライを食べ、前後不覚にぐっすり寝たからか、だいぶ体調が戻ってきた。自宅である程度まとまった時間が取れれば、あとは自分次第で何とかできるから、気も楽になる。
あー、早くゴールデンウイークが来ないかな。そうしたら、外から何にも邪魔されずに、ひたすら原稿に没頭できるのに! という願望を抱いてしまうのは、人として何か間違ってるような気もする(苦笑)。
今日は朝から夕方まで、計三件の取材。収録場所は五反田にある某女子大。
朝、大学の正門前で15分前に待ち合わせということだったので、ちょっとだけ余裕を持って到着。iPhoneをいじりながら依頼元の担当さんが来るのを待つが、来ない‥‥来ない‥‥何となく不安になる。女子大の正門の前に、朝から何をするでもなく所在なげに立ち尽くすおっさん一人。正門脇の詰め所にいる守衛さんからすれば、これはもう不審者にしか見えない。
5分前になってようやく姿を現した担当さんを見つけた時は、ほっとした。いや、別に遅刻したわけじゃないけど、こういう場所で待つ身としては、ちょっとね(苦笑)。
昼、取材に出かけようとしたら、外の空気がやたらぬくい。もう、上着もいらないんじゃないかと思えるくらいの暖かさ。ここ最近、気温の乱高下が続いていたが、ようやく春になったのだろうか。近所の木蓮もほぼ満開だ。
今日は午後から四ッ谷にある某大学で取材。キャンパスを行き交う学生さんたちも軽やかな服装で、どことなくうきうきしているように見えた。人間、気温が数度上がるだけで、気分もアガるんだな。自分もしかり。
この週末あたりには、東京でも桜が咲きはじめるのかな。今年は行けるんだろうか、お花見‥‥。
午前中に都心で用事をすませた後、午後の取材まで時間が空いた。ふと思い立って、青山のBOOK 246へ。
少し前に、このBOOK 246がビルの解体工事に伴って閉店するという話を聞いた時は、正直かなりショックだったし、残念な気持だった。特にとりたてて予定もない天気のいい休みの日に、電車で青山まで出て、隣のカフェでランチを食べ、BOOK 246をのぞいてしばし旅気分に浸り、それから表参道や渋谷までぶらぶら散歩するというパターンが、結構多かったのだ。それに、僕が書いたラダックの本二冊をずっと辛抱強く置き続けてくださっていた、数少ない本屋さんの一つでもあったし。
とはいえ、僕はこのお店で、自分自身の身元を明かしたことは今までなかった。今になって名乗るのも相当気恥ずかしかったのだが、その一方で、このタイミングで一度ちゃんとお礼も言っておきたかった。で、おそるおそる名刺を差し出して名乗ってみると‥‥僕のことを知ってくれている方で、まずはそれにほっとした(笑)。その後、何だかんだでラダックやアラスカの話ですっかり盛り上がってしまい、一時間も店内でおしゃべりさせていただいてしまった。思っていた以上に共通の知り合いの方が多くて、そのつながりっぷりにもびっくりした。
十年間にわたって本と旅が好きな人たちに愛されてきた、小さな本屋さん。お店の形はなくなっても、その記憶はお客さんたちの心に残っていくと思う。そして、またどこか別の場所で、新しく生まれるものもきっとあると思う。