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ようやくの春

昼、取材に出かけようとしたら、外の空気がやたらぬくい。もう、上着もいらないんじゃないかと思えるくらいの暖かさ。ここ最近、気温の乱高下が続いていたが、ようやく春になったのだろうか。近所の木蓮もほぼ満開だ。

今日は午後から四ッ谷にある某大学で取材。キャンパスを行き交う学生さんたちも軽やかな服装で、どことなくうきうきしているように見えた。人間、気温が数度上がるだけで、気分もアガるんだな。自分もしかり。

この週末あたりには、東京でも桜が咲きはじめるのかな。今年は行けるんだろうか、お花見‥‥。

BOOK 246

午前中に都心で用事をすませた後、午後の取材まで時間が空いた。ふと思い立って、青山のBOOK 246へ。

少し前に、このBOOK 246がビルの解体工事に伴って閉店するという話を聞いた時は、正直かなりショックだったし、残念な気持だった。特にとりたてて予定もない天気のいい休みの日に、電車で青山まで出て、隣のカフェでランチを食べ、BOOK 246をのぞいてしばし旅気分に浸り、それから表参道や渋谷までぶらぶら散歩するというパターンが、結構多かったのだ。それに、僕が書いたラダックの本二冊をずっと辛抱強く置き続けてくださっていた、数少ない本屋さんの一つでもあったし。

とはいえ、僕はこのお店で、自分自身の身元を明かしたことは今までなかった。今になって名乗るのも相当気恥ずかしかったのだが、その一方で、このタイミングで一度ちゃんとお礼も言っておきたかった。で、おそるおそる名刺を差し出して名乗ってみると‥‥僕のことを知ってくれている方で、まずはそれにほっとした(笑)。その後、何だかんだでラダックやアラスカの話ですっかり盛り上がってしまい、一時間も店内でおしゃべりさせていただいてしまった。思っていた以上に共通の知り合いの方が多くて、そのつながりっぷりにもびっくりした。

十年間にわたって本と旅が好きな人たちに愛されてきた、小さな本屋さん。お店の形はなくなっても、その記憶はお客さんたちの心に残っていくと思う。そして、またどこか別の場所で、新しく生まれるものもきっとあると思う。

油断大敵

午前中から、南大沢で取材。今日はちょっとやばかった。途中の電車の乗り継ぎでミスをして、危うく遅刻してしまうところだったのだ。駅に着くやいなや全力で現場までダッシュして、どうにか開始時間には間に合ったのだが。ふー、危ない危ない。

取材の仕事がある時は、前日にネットで乗り換え情報を検索して、待ち合わせ時間までに余裕を持って到着できるように、場所にもよるが、二本くらい早い電車に乗るようにしている。突然、何かの原因でダイヤが乱れないとも限らないし。今回もそのマージンがあったので助かったわけだ。

だが、もともと電車の乗り継ぎがややこしい行程とはいえ、初めて行く場所でもないし、油断してしまってたのは間違いない。これからGWにかけては、一年の中でも一番たくさん取材で出歩く時期。気を引き締めなければ‥‥。

ねこぱんち

昨日は、とある用事でナロさん宅にお邪魔。会うのは一年以上ぶりになる。うららかな午後の日射しの下、縁側でひなたぼっこをしていたのでだいぶ眠そうだったが、それでもしばしの間、お相手をしていただいた。

羽根つきの毛糸玉のようなおもちゃを僕が手に持ってふりふりしていると、突然、ぱしぱし!とナロさんの白い手が連打で僕の手に飛んできた。お〜、これが噂に聞く「ねこぱんち」というやつか〜。

筋金入りの人見知りの箱入り娘であるナロさんに心を許してもらうのはなかなか難しいけど、まあ、これからもよろしくね(笑)。

日射しと風と

日射しはもう十分に暖かいのに、風は「三月だなんて嘘じゃね?」と思うほど冷たい。今日は横浜の方で取材と打ち合わせ。取材はまずまずうまくいって、面白いお話を伺うことができた。

行きは東京駅から京浜東北線に乗ったのだが、帰りは横浜から湘南新宿ラインで。新宿で途中下車して、本屋をぶらつき、ラーメンを食べ、あまり電車が混まないうちに三鷹まで帰る。それにしても風が冷たい。

明日明後日はずっと家にいて仕事ができるので、ちょっとほっとしている。今作っている本でご協力をお願いしている方々とのアポイントもほぼすべて整って、こちらもひと安心。今夜はちょっとだけ深く眠れそうだ。