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取材行脚

午前中から、南大沢で取材。終わった後すぐに電車に乗り、橋本から八王子を経由して豊田へ。駅前でせかせかとハンバーガーを食べ、午後の取材先に向かう。午前も午後もボリュームの大きな取材だったので、夕方に三鷹に帰り着く頃には、かなりヘトヘト。何だかんだで、西東京をぐるっと一周してるし(苦笑)。

取材行脚の移動中、担当さんから、依頼元と関わりのあるほかのライターの方々の話を聞かされて、いろんなタイプのライターさんがいるのだなあ、と思う。僕みたいなライターは、もうクラシックなタイプなのかもしれない。それでもまあ、地味でもやらねばならないことを淡々と積み重ねていくしかないんだけど。

さて、明日もまた、南大沢方面で取材だ。今週、三度目の南大沢(笑)。

タイな気分

春がだいぶ落ち着いて、日射しが高くなって、ちょっと蒸しっと感じるような季節。何だか無性にタイ料理が食べたくなった。

そうはいっても、まさにこの週末に代々木公園で開催されているタイフェスティバルの大群衆の中に割り込んでいく気力はない。家から徒歩20分の吉祥寺にある老舗アムリタ食堂で、まだ混んでいない夕方頃から、のんびりと料理をつつく。

そんなに特別なメニューを頼むつもりは、最初からなかった。パッタイとか、ヤムウンセンとか、魚のすり身揚げとか、昨年秋のタイ取材の時、毎日のように食べていたおなじみの料理。小ぶりな瓶からコップにビールを注いで、ちびちびと飲んだり食べたりするのが、何だかとても気持いい。

料理には、それにふさわしい気候というのがあるのだな。かの地には、今年の秋も再び赴くことになりそうだけど。

出来、不出来

午前中から、板橋方面で取材。毎度のことながら、女子大のキャンパスに入っていくのはいろいろ気後れする(苦笑)。取材自体はつつがなく終わり、担当さんと別れて電車で帰路につく。

家に戻る前に、おひるにラーメンでも食べて帰ろうかと思ったのだが、某店の前まで行ってみたら、「スープ不出来につき今日はお休みします。申し訳ありません」との貼り紙が。ひさしぶりに見たなあ、こういうの‥‥。逆に言えば、そこまでシビアに突き詰めて作ってる店が減ってるということなのかもしれないけど。

帰宅後はコーヒーを飲んでばっちり頭を冴えさせて、原稿に取り組む。個人的には、今日はまずまずの出来だった(笑)。

場を盛り上げる

昨日の午後は、狭山方面で取材。三鷹からは電車を三回くらい乗り継いでいくので、地味に時間がかかった。

現場で合流した依頼元の担当営業さんは、取材があるたびに編集部に僕を指名して使ってくれている方だ(ありがたい)。先月僕が担当した取材で、相手の方が後で「ライターさんのノリがよくて、取材がすごく盛り上がったので楽しかったです」と話していたと教えてくれて、何だかうれしかった。

取材で場を盛り上げるのがライターの役目ではないし、そもそも盛り上げようと狙って質問を選んでいるわけでもない。それでも、自然な流れで場が盛り上がって、相手とうまく打ち解けられれば、結果的にいい原稿を書きやすくなるのは確かだ。

僕自身は、取材の際に特殊なテクは何も使ってない。相手の話をしっかり聞いて、いいなあ、すごいなあ、と思ったことに素直に反応しているだけだ。逆に、場の流れがぎこちないからといって、心にもないヨイショは絶対にしない。そういう嘘は相手にも必ずバレてしまうものだし、そもそもそんなことはしようと思ってもできないたちだし。

場が盛り上がる「うまい」取材をしようとするのではなく、やるべき準備をきっちりして、手抜かりのない「いい」取材を心がけるのが先決だと思う。

晴れていれば

昨日はとてもいい天気だったので、都心にお出かけ。

最初は品川のキヤノンギャラリーのインド写真展に行こうとしたのだが、日曜祝日は休館なのを完全に見落としていた。迂闊(苦笑)。じゃあ恵比寿の写美にしよう、と電車で引き返してみると、開催中のキャパ展の会場は芋を洗うような混雑ぶりで、とても写真をゆっくり見られるような状態ではなかった。会場内でiPhoneで写真撮ってる、信じられないおばはんがいたり。やれやれ。

そんなわけで昨日は写真に関する運にはまったく恵まれてなかったのだが、それでもすっかりいい気分になれたのは、天気が本当によかったからだと思う。抜けるように青い空、降り注ぐ日射し、吹き抜けていく風。人が作り出したどんなものよりもぜいたくな、自然からのいただきもの。フーディニジャケットを脱いで、五分袖のTシャツ一枚で街を歩くのが気持よかった。晴れていれば、それが一番の愉しみ。

もうしばらくしたら、じわじわと暑くなってくるのかな。