Tag: Tokyo

濃密な宴

昨日は夕方から、ひさしぶりに綱島へ。ポイントウェザーで松井直子さんがアンダマン諸島の写真展をされていて、そのオープニングパーティーという名の持ち寄り飲み会。

集まった人数はそこまでめちゃめちゃ多くはなかったのだが、石川武志さんや石川梵さんと膝をつき合わせる距離でお酒を飲みながら話を聞ける機会なんて、そうめったにあるものではない。ここぞとばかりにいろんな質問をさせていただいたりしたのだが、気さくに話をさせていただけて、嬉しかったし、楽しかった。とても濃密な、いい時間だったなあと思う。

しかしまあ、自分が一番年上ではない(そしていつもは他の誰もそれに気付いてない)飲み会って、ひさびさだったかも(笑)。

にじみ出るもの

昼の間、部屋で原稿を書く。長めのインタビュー原稿をどうにか形にできたので、ほっとする。

夕方、都心へ。恵比寿でラーメンを食べ、ヴェルデでコーヒーを飲み、代官山蔦屋書店へ。竹沢うるまさんと旅行書コンシェルジュの荒木さんとのトークイベントを拝聴。途中で竹沢さんが急に僕の名を呼び、会場の全視線に急に振り向かれるという不測の事態に(苦笑)。僕の本を知っている方も何人か会場にいらっしゃって、終了後に声をかけていただいて、恐縮してしまった。

竹沢さんは、自分のメッセージや思いを込めようとして写真を撮ってはいないのだという。あくまで媒介者として、凪いだ水面のようにフラットな心で対峙し、何かに心が反応して波紋が浮かんだ瞬間にシャッターを切る。写真で捉えようとしているのは、自分自身の心の揺れ動きそのものなのだと。

メッセージや思い入れは、意図的に伝えようとしてもたいていうまく伝わらない。作り手や伝え手の個性というものも、意図的に出そうと思うとたいてい失敗する。そういうことを意識せず、自分自身の気持に素直に従って、前へ前へと進み続けていれば、個性や思いや伝えたいことというのは、しぜんとにじみ出てくるというか、見る人や読者がそれぞれに解釈して受け止めてくれる。そうやって委ねるべきものだとも思う。

レベルは大きく違うけれど、僕自身の文章や写真に対しても「ヤマタカさんらしいよね、ヤマタカ節だよね」とは周囲からよく言われる。僕自身は、いったいどのあたりがヤマタカらしいのか、未だにわかっていないのだけれど。笑われてるのかな(苦笑)。

勘が鈍る

昼から八王子方面で、大学案件の取材。この時期の大学案件の取材は珍しいのだが、来週も再来週も、かなりまとまった数の取材予定が入っている。今日は3人の方にインタビュー。

ついこの間までのインドやアラスカ、タイでの日々からの急な揺り戻しで無理もないのかもしれないが、今日はインタビューの勘がなかなか戻らなかった。事前の下準備に従って質問をしたり、相手の答えに合わせて話を繋げていったりは滞りなくできているものの、いつもなら脳内でそれと同時進行で処理している「次の一手をどう打つか」という作戦立案みたいなことが、なかなかうまくできない。ひさしぶりで勘が鈍っていたのか、それとも集中力の問題か。

写真も文章もインタビューも、何事も間が空きすぎてしまうとよくないな、と思う。次はもっとうまくやれますように。

夢見が悪い

昨日は割と早い時間に目が覚めて、近美にトーマス・ルフ展を見に行ったり、神保町をのんびり散歩したりしたのだが、今日はまたなかなか起き出せなくて、昼過ぎまで寝床でぐずぐずしてしまった。そこまでめためたに疲れているとは感じていなかったのだが、今年一年分の疲労みたいなものもあるのかもしれない。

それにしても、最近、夢見が悪い。現実世界では別に何もうしろめたいこともないのに、夢の中では極刑レベルの罪を隠匿していたのがバレてしまったり(苦笑)。昨日の夜は夢の中で、リンパ節か何かがえらいことになったという話だったのだが、起きてみたら何ともなかった。当たり前か。

帰国してからここしばらくの急激な忙しさで、メンタル的に感じてるプレッシャーみたいなものもあるのかな。とりあえず、寝てる間くらいは気分よく過ごさせてください(苦笑)。

寒暖の差

タイでの取材旅行の終盤、首都バンコクまで辿り着いた時に、鼻風邪をひいてしまった。

それまでの休みなしの取材漬けの日々による疲労の蓄積も影響したとは思うが、一番の要因は、バンコクでは至るところで冷房が効き過ぎていたからだと思う。BTSやMRTなどの車内はまるで冷蔵庫のような寒さで、駅で降りるたびに眼鏡が曇ってしまうほどだった。そうした寒暖の差に、身体がついていけなかったのだろう。

寒暖の差といえば、今のバンコクと東京の気温差も相当なものだ。向こうは30℃以上、こっちは15、6℃。ほぼ倍。全身の汗腺がすっかり開ききって、体脂肪もこそげ落ちてしまっている今の自分には、なかなかつらい。まずはしっかり休養して疲労を抜きつつ、体調を整えようと思う。それにしても、際限なく眠い。