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取材で遠出

午前中から、松戸で取材。朝のラッシュアワーの中、三鷹始発の東西線で移動。すぽっと運良く座れて、大手町までは体力温存。そこから千代田線と常磐線に乗り換え。何だかんだで、家を出てから2時間近くかかった。

どうにか取材を終えた後、松戸駅前でラーメンでも食べようかと思ったのだが、この寒風吹きすさぶ中、人気の店たちの前には長蛇の列。松戸って、そんなにラーメンの名所とかだったっけ? 列に並ぶ気力は残ってなかったので、マクドナルドですきっ腹を満たす。

来たのと同じ道のりをえっちらおっちら引き返し、スーパーで買い物とかして家に着いた頃には、もう夕方。今週、木曜と金曜に同じ松戸で、もっとたんまり取材がある。疲れそうだな……。

IPA is Dead

昨日は午後から竹芝に行き、石塚元太良さんの写真展「Demarcation」を拝見して、竹芝桟橋をちょっとぶらついた。その後六本木に移動し、Brewdog Roppongiというビアバーへ。

この店はスコットランドでこのブリュワリーが醸造しているクラフトビールを主に扱っていて、その日飲める10種類のビールの中から4つを選べるセットがあったので、それを注文。「Hardcore IPA」とか「IPA is Dead Simcoe」とか、名前からしてアルコール度数が高い。ホップの苦味と、華やかな香り。IPA(インディア・ペールエール)は、普通のビールよりホップをたくさん使っているのが特徴だ。昔、英国からはるばるインドまでビールを輸出するのに、より日保ちさせるためにそうしたとも言われているが、定かではない。

しかしまあ、それにしても、3日ぶりに飲んだビールのうまさたるや。文字通り、五臓六腑に染み渡った。

コニカミノルタプラザ

午後、新宿へ。コニカミノルタプラザで開催中の小池英文さんの写真展「瀬戸内家族」へ。今日は小池さんと石川梵さんのギャラリートークがあった。台本なしの自然体なお二人のトーク、楽しかった。

小池さんたちの写真展は、コニカミノルタプラザでの最後の展示となる。来週1月23日で、このギャラリーは閉鎖となるのだ。ここの前身となるギャラリーができたのが1954年。コニカとミノルタは2003年に合併し、2006年にはカメラ関連の事業から撤退してしまったのだが、その後もコニカミノルタプラザは存続し続けた。このギャラリーでの展示をきっかけに、世に羽ばたいていった写真家は数知れない。僕も新宿でちょこっと時間のある時などに、ふらっと立ち寄ることの多い場所だった。

残念だけど、お疲れさまでした。いつか、またどこかで。

本にできること

昼、渋谷で打ち合わせ。ネパール料理屋でダルバートをいただきながらのランチミーティング。

「僕、大学生の時に、ヤマモトさんの本を読んでたんですよ。登戸の本屋さんに並んでたのを見つけて、普通に買って読ませていただいてました」と言われ、びっくりするやら、恐縮するやら。それと同時に、もうそんなに歳月が過ぎたのか、とも思う。「ラダックの風息」の初版を出してから、気がつくと7年の歳月が過ぎていた。

僕の知らないところで、誰かの家の本棚に、どこかの図書館の片隅に、僕の作った本がある。誰かの人生に、本当にほんのちょっとだけかもしれないけど、何かを残す。そうなっていたとしたら、とても嬉しいことだ。それは、本だからこそ、できることなのだとも思う。

「旅の本を作るという仕事」について、来年の早い時期に、人前で話をさせていただくことになりそう。本決まりになったら、よろしくお願いします。

クリスマスという風習

いい天気。そこまで寒くもない。午後、ぶらぶらと歩いて吉祥寺へ。

街はまさにクリスマス商戦たけなわといったムード。平日なのに結構人が多い。レディースの店の中で男の子たちが、メンズの店の中で女の子たちが、それぞれいそいそと店員さんに相談しながら、プレゼントに買うものを選んでいる。店員さんたちも張り切って、嬉しそうに相談に乗っている。

こういう光景を見ていると、日本におけるクリスマスという風習も、悪くはないな、と思えてくる。そんな街の場面を僕は通り越して、無印良品に自分用の靴下とトランクスを買いに行くのだった。