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自然と人のあいだ

約一年ぶりに、このブログのヘッダの写真を替えてみた。ツォ・モリリの湖畔で見かけた、チベット仏教の真言が刻まれたマニ石の写真。

しばらく前から、僕が何となく追い求めているおぼろげなテーマに、「自然と人のあいだ」というものがある。人は、自然とのつながりなしには生きていけない。自然の力はあまりにも強大で、時に無慈悲に、あっさりと人の命を奪い去る。遠い昔から人は、その強大な自然を目の前にして、何を思っていたのか。ある時は祈りを捧げ、ある時は抗おうとし、ある時は生きようともがき‥‥。

自然と人のあいだにあるものを追いかけていくことで、自然に対する人の本来のありようについて、自分なりに考えてみたい。ラダックの山の中を歩いているうちに見えてきたこのテーマ、次はどの場所で取り組んでいくべきか。来年以降の、自分にとっての課題。

目的はうろうろ

昼から都心に出かける。ひさしぶりに神保町界隈のアウトドアショップを回って、夏物セールで何かめぼしいものが見つかったら買っておこうかと思ったのだ。

‥‥が、何軒か回ってみたものの、よさそうなものは値下げされてなかったり、サイズや色が売り切れてたりして、なかなか見つからず。それから本屋も何軒か回ってみたが、こちらもピンとくる本が見つからず。結局、都心まで出かけておきながら、帰りに新宿でラーメンを食っただけに終わった。

まあでも、今日の目的は、単にうろうろしたかっただけなのかもしれないな。ここ最近、原稿執筆でカンヅメ状態だったから、かなりいい気分転換になったし‥‥。と、夏物セールに出遅れた自分を慰めることにする。

奥多摩湖から三頭山へ

奥多摩湖畔にて

東京と山梨の間に位置し、奥多摩三山の一つにも数えられる三頭山。ほとんどの登山者は、登頂が容易な南側の檜原都民の森から登るそうだが、僕は今回、奥多摩湖の側から、ヌカザス尾根と呼ばれるルートを辿って登ってみることにした。標高差は、だいたい1000メートルくらいだろうか。

天気は快晴。奥多摩湖畔では、至るところで藤の花が咲いていた。

自主的な早起き

週間天気予報を見ていたら、明日は天気がいいらしいが、それ以降は不安定な状態が続くらしい。先週の取材原稿も片付いて、今は急ぎの作業もないし、明日は奥多摩の方へ山歩きに行ってみることにした。

目指す登山口近くのバス停までの乗り継ぎ方や時刻まで、ネットで調べれば簡単にわかるようになった今は、つくづく便利だなと思う。で、調べて逆算してみると‥‥明日の朝は、四時半起きくらいか(苦笑)。先月の遠方朝イチ取材の時よりはるかに早い。午前中の涼しいうちに登り区間を終わらせて、午後の早い時間に歩き終えるのが一般的な山歩きのセオリーなので、結果的にこうなってしまうのだが。

まあ、自分の娯楽だから、別に苦にはならないけど。しかし早いな(苦笑)。

靴の新旧交代

昼、板橋で取材。一件だけで早めに終わったので、帰る途中で新宿に寄り、新しいトレッキングシューズを買う。キーンのタージーIIローカット。買うのはなんとこれで三代目。オーソドックスな造りの履きやすい靴で、僕のような使い方、つまり、ラダックのような土地でロングトレイルを踏破するのには適している。

今まで使っていたこの靴の二代目も、履けるのは履ける状態なのだが、底の突起はごっそりすり減り、クッションもへたってしまって、ソールがいつ割れはじめてもおかしくない状態。特に長旅の途中で割れてしまうと、どうにもならない。先週の山歩きでその限界を実感したので、意を決して買い替えて、二代目は普段の近所歩き用に退役してもらうことにした。

昔、陸上をやっていた頃、コーチに「靴を大切にして長く履き続けるのは美徳だと思う。だが、それで脚を壊したら元も子もない」と言われたことがある。あの頃履いていたランニングシューズは、練習での酷使で半年も保たなかった。だからといって、ぽいぽい捨てるのもどうかと思うけど。古びた靴は、それでも役立つ場面で使ってあげるようにしたいなと思う。