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秋晴れの山行


ここしばらく立て込んでいた仕事にもどうにかメドがつき、天気も今日はよさそうだったので、約1カ月ぶりに山歩きへ。前回とコンディションを比較したかったので、あえて同じ陣馬山から高尾山までの縦走コースを選んだ。

聞けば、今年の10月は、日照時間が記録的に短かったのだそうだ。どうりで、曇りや雨の日ばかりだと思った……。

四カ月ぶりの山行


仕事が一時的に落ち着いて、天気もそこまで暑くならなさそうだったので、陣馬山から高尾山までの縦走に出かけた。

日帰り山歩きに出かけるのは、五月に丹沢表尾根縦走をしてきて以来だから、およそ四カ月ぶり。なにせ、今年の夏は六月くらいから、めちゃめちゃ暑くなってしまったので……。山歩きや自転車はもちろん、近所をちょっと出歩くのも暑すぎて、歩行距離が全然稼げなかったから、脚力がどれくらい落ちているか、ちと心配なところではあった。

無になれる時

昨日の丹沢表尾根縦走のような山歩きは、思い返せばずいぶん昔から、断続的にではあるがやっている。

高い山に登るのが好きというわけではない。日本で行くのも、東京近郊の日帰りで歩ける場所ばかり。新規開拓もあまりせず、割とお決まりのルートを歩くことが多い。体力の限界に挑戦するようなしんどい山行より、自然の中を自分のペースでゆったり歩く方が好みだ。

土を踏みしめ、岩を掴み、時に木の幹に触れる。歩いていくうちに、両脚、両手、身体全体の動きとバランスに、神経がくまなく行き届いていく。集中力がほどよく増していく一方で、余計なことを何も考えなくなって、頭の中が、清々しいくらい、ぽっかりと無になる。

たぶん僕は、あの、無になれる感覚が好きなのだ。だから、何だかんだで日帰り山歩きを続けているのかもしれない。

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星野道夫『ゴンベの森へ アフリカ旅日記』読了。チンパンジーの研究と保護に取り組むジェーン・グドール博士とともに、星野さんがタンザニアのゴンベ動物保護区を訪れた、十日間の短い旅の記録。星野さんが撮る写真は、チンパンジーも、現地の人々も、そしてジェーン・グドール博士に対しても、さりげなく、穏やかなまなざしで捉えられている。

〝私たちはある風景に魅かれ、特別な想いを持ち、時にはその一生すら賭けてしまう〟

星野さんにとってアラスカが、ジェーン・グドール博士にとってゴンベの森がそうであったように、僕にとってのラダックも、そういう場所だったのだと思う。

丹沢、春から夏へ


今日は平日休みにして、丹沢表尾根を縦走してきた。何年ぶりだろう?……と思ってこのブログを検索してみたら、2019年以来、6年ぶりだった。コロナ禍の前は、年に一度くらいの頻度で来てたのだが。

すし詰めのバスでヤビツ峠まで移動し、登山口からえっちらおっちら、二ノ塔まで登る。三ノ塔の上から、烏尾山や行者岳、そして塔ノ岳にまで連なる尾根筋を眺めた時、これだー、この風景が見たかったんだ、と何だかすっかり嬉しくなってしまった。


お地蔵さんもお元気そうで。今年のウェアはかなりキマってる感じ。あと、酒のお供物が多すぎ(笑)。

天候は、薄日が時折射す薄曇りといった感じ。直射日光がさほどきつくなかったので助かったが、それでもまあ、暑かった。水を1リットル余分に持って行ったが、それでぎりぎり足りたくらいだった。梅雨に入ったら湿度も上がるし、ここいらを歩くのはさらにしんどくなりそう。秋まで待つか……。


輝くばかりの新緑に覆われた、丹沢の山々。今の季節ならではの風景。驚くほどすぐそばで、ウグイスが高らかに鳴く。

何しろひさしぶりだったので、最後までもつかなと半信半疑だったのだが、割と順調に歩くことができた。今年に入って、一月、二月、四月と山歩きをしていたので、それで足慣らしができていたようだ。大倉尾根の下りで、太腿の筋肉がピリつく寸前くらいまで追い込めたので、今回もいい運動になったと思う。

丹沢表尾根縦走をこれからしてみようかな、と思っている初心者の方へ。三ノ塔から塔ノ岳までの尾根筋では、こまめに休憩を取るようにした方がいいです。急勾配のアップダウンが頻繁にある上、風雨に浸食されて際どくなってる道や鎖場などもあるので、短時間のうちに結構消耗します。名前のついてる場所に来たら、5分か10分座って休んで、心身ともに常に余力を残しておくようにするといいと思います。ご参考までに。

山上の桜


今日は平日休みにして、陣馬山から高尾山までの縦走に出かけた。もともと、三月のうちに行こうと思ってたのだが、急に雪が降った関係で順延となり、ここ最近も変わりやすい空模様が続いているので、比較的天気が安定してそうな今日に、山行の予定をねじ込んだ次第。


山歩きは、二月下旬に高水三山を歩いて以来。あの頃に比べると、ずいぶん暖かくなった。陣馬山の山頂に着いた後、上着を脱いで長袖Tシャツだけになったのだが、高尾山から下りに入るまで、それでちょうどよいくらいだった。


春霞のせいで、そこまでくっきりとは見えなかったが、富士山も。見えると、やっぱりちょっとだけ気分がアガる。


城山から高尾山にかけての尾根筋のところどころで、桜が咲いていた。平地の公園とかで見かける桜と少し違って、どことなく野生味のある桜。考えてみたら、桜の季節に高尾山に来たのは、初めてだったかもしれない。思いがけない僥倖。

約一カ月半ぶりの山行だったが、身体はそれほどなまってもおらず、すいすい楽に歩けた。真夏の暑い時期とかは無理だけど、今後も月イチペースくらいで日帰り山歩きに行くようにすれば、足腰のコンディションも維持しやすくなるのかな、と思う。次はどこにするかな。ひさしぶりに、丹沢表尾根縦走に行ってみるか。