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『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』

『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』
文・写真:山本高樹
価格:本体2200円+税
発行:雷鳥社
A5変形判 256ページ(カラー84ページ)
ISBN 978-4-8441-3813-6
配本:2025年4月23日

書き下ろしの長編紀行としては、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』以来、5年ぶりとなる作品を、まもなく上梓します。タイトルは『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』。インド北部の辺境の地、スピティで、野生の雪豹の撮影に取り組んだ日々の記録です。

全世界でも8000頭に満たない数しかおらず、険しい山岳地帯に生息しているため目撃することすら困難なことから「幻の動物」とも呼ばれている、野生の大型肉食獣、雪豹。ふとしたきっかけと成り行きから、彼らの撮影に取り組むことになった僕は、厳寒期のスピティで生きる雪豹をはじめとする野生の動物たちや、彼らの傍で暮らすスピティの人々と、ひと冬をともに過ごしました。その日々の中で僕が目にしたのは、写真だけでは到底伝え切ることができないほど、稀有で生々しく、そしてかけがえのない光景でした。

標高4200メートルの極寒の高地で、巡り巡る命を、見つめ続けた日々の物語。一人でも多くの方のもとに届くことを願っています。

冬の高水三山


日々せわしないながらも、半ば無理やりに時間を作り、日帰り山歩きに行ってきた。今回の目的地は、奥多摩方面にある高水三山。軍畑駅を出発し、高水山、岩茸石山、惣岳山の三つの山を縦走し、御嶽駅に下りるルートを歩いた。西荻からは中央線と青梅線ですんなり往復できるので、アクセスは意外といい。


高水三山を歩くのは、実は二度目。最初に歩いたのは……2012年の6月(このブログで検索して調べた)。あの時は、曇っていて蒸し暑くて、登山道の左右に鬱蒼と草が茂っていた記憶がある。冬に来たのは初めてだったが、そこまで寒くもなかったし、トレイルには残雪やぬかるみもなく、歩きやすかった。


高水山の山頂の手前にある、常福院不動堂。軍畑駅からここまで、約1時間15分。主な登り行程はここまででほぼ終わり、あとは尾根と下りになる。


高水三山は、いずれの頂上も眺望はそこまで開けていなくて、登山道も大半は針葉樹林の中にある。絶景を求める人には向いていないかもしれないが、個人的には、こういうひなびた低山に何となく惹かれる。高くて眺めのいい場所に登るだけが、山歩きの楽しみというわけではないのだし。

今回のコース全体での所要時間は、ちょうど4時間。13年前に歩いた時も、ちょうど4時間だった(とブログで書いていた)。僕もそれなりの年齢のおっさんだが、13年前と同じタイムで普通に歩けているのには、正直、ちょっとほっとした。

新しいバックパックで


書籍の作業が少し落ち着いたので、今日は平日休みにして、今年初の山歩きへ。おなじみの陣馬山から高尾山までの縦走コース。空は、完璧なる快晴。数日前の雨でトレイルはぬかるんでるかも、と思っていたが、明け方に氷点下まで下がった冷え込みのおかげで、湿った地面のほとんどは凍って霜柱になっていた。

ざくざくっ、と靴が霜柱を踏む音。コココココッ、とキツツキが木の幹をつつく音。時折、尾根の上を、氷のように冷えた風が吹き抜ける。冬の低山ならではの心地よさだな、と思う。こういう気候が、やはり性に合うのかもしれない。

陣馬山から高尾山へ


気分転換と体力維持のため、ひさしぶりに日帰り山歩き。コースはおなじみの、陣馬山から高尾山までの縦走。早朝から電車とバスを乗り継ぎ、陣馬高原下から登山口に入る。ほかに人の気配のない、森の中を一人で歩くのは愉しい。自然の中に無心で没入できる感じが、心地いい。

森の中を歩く


急に思い立って、ひさしぶりの山歩きに出かけた。

もともと、今日は家でリモート取材の仕事が入っていたのだが、依頼元の都合などでキャンセルになり、ぽっかりと予定が空いてしまったのだ。新刊の原稿を書いてもよかったのだが、梅雨直前の貴重な晴れ間のようだし、七月からのインド行きの前に、身体をちょっと動かして慣らしておきたいというのもあって、山に行くことにした。本当は五月のもっと涼しい時期に行きたかったのだが、先月はあまりにも忙しすぎた……。

コースは毎度お馴染みの、陣馬山から高尾山までの縦走。スタート時点から気温も湿度も高く、うっかりすると脱水症状になるかもしれなかったので、割とこまめに立ち止まって、少しずつ水を飲むようにした。体調は特に問題なく、というか、今日は妙に調子が良かった。歩く速度自体はいつもと同じペースをキープするようにしたのだが、前回は少しきつかったと記憶してるところでも、まったく苦しくない。一月から三月にかけての高地での滞在による効果が、まだ身体に残っているようだった。

歩くにはちょっと蒸し暑かったが、鮮やかな緑がもわわんと繁茂する森の中を歩くのは、草木の生命力のおすそわけをいただいているようで、心地よかった。自然の中に身を浸す、その感覚そのものを味わいたいから、僕はこの山に出かけるのだろうな、と思う。