Tag: Nishi-Ogikubo

通勤生活

今週から、ある種の通勤生活を始めることになった。前に一度、お試しで利用した吉祥寺のコワーキングスペースを、しばらくの間、平日の日中限定のプランで月極契約して使っていくことにしたのだ。新しい本を少なくとも一冊、来年出すことが決まって、そろそろ本格的にその執筆に取り掛からなければならないので。

西荻窪から吉祥寺までは、天気がよければ歩いていく。バッグには、ノートPCとその日必要な紙の資料(昔のノートなど)。行きしなにコンビニでサンドイッチや無糖カフェオレとかを適当に買い、コワーキングスペースのブース席に籠って、ひたすらカタカタ、PCのキーボードを叩く。夕方頃まで作業して、また歩いて西荻窪まで戻り、家で晩飯の支度をする……といった具合。

実際にやってみると、いろいろ新鮮。取材以外のデスクワークで別の作業場に通うというのがまず自分的にはとても珍しいし、コワーキングスペースのブース席は必要十分なぼっち感があって(あと、場所代を払ってることもあって)作業に集中できる。これから数カ月間は、こんな感じで執筆を進めていこうと思っている。

執筆が佳境にさしかかったら、また旅館カンヅメ合宿もやろうかな。このめんどくさいご時世、自分なりに無理のない範囲で、楽しみながら働きたい。

フヅクエで本を読む

最近は、仕事がそれほど忙しくないのもあって、週に一度くらいのペースで、フヅクエ西荻窪店に行っている。

フヅクエは、「快適に本を読む」ための環境を提供することに特化したお店だ。その決まりごとについてはお店のサイトを見てもらうのが手っ取り早いが、会話やおしゃべりは禁止、パソコンやタブレットでの作業も禁止、ノートを開いての勉強なども禁止。基本的に、お店の提供する飲み物や軽食をいただきつつ、自分で持ち込んだ本かお店に置いてある本を読むことだけが推奨されている。これまでは初台と下北沢にお店があったのだが、二カ月ほど前に西荻窪店もオープンした。

こう書くと、規則でがんじがらめの窮屈なお店と思われるかもしれないが、まったくの逆。「一人で静かにゆっくり本を読み耽りたい」という人には、これ以上ないくらい居心地のいい場所だ。店内はゆったり落ち着いた雰囲気で、照明の加減も、椅子の座り心地も、本を読むのにうってつけ。軽食も飲み物もおいしい。他のお客さんも互いに気を遣いながら、静かに自分の本に集中している。その気になれば、3時間でも4時間でも本を読み耽っていられる。店内は混み合っているわけでもなく、そもそも誰も声を発しないので、今みたいなコロナ禍の状況下でもかなり安心して過ごせる。

僕の場合、昼過ぎから予約を入れて、初めに軽食と飲み物をいただいた後、ただただひたすら本を読み、途中で飲み物の追加注文を入れたりして、3時間ほどでお店を出る、というパターンにしている。今はカーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』を熟読中。贅沢な時間だ。本を読むことの愉しさ、豊かさを、あらためてしみじみ実感している。

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アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』読了。稀代のストーリーテラー、ル=グウィンによる小説執筆のための手引き。英語と日本語の性質の違いはもちろんあるが、僕のようなノンフィクションの書き手にも参考になる部分が多かった。今までの経験値で何となく身につけていたつもりの文体や技法を、あらためて整理して見直すきっかけにできそう。それにしても、ル=グウィン先生のコメント、どれもめっちゃ直球で、グサグサ刺さる(笑)、いい意味で。

ワクチンはまだ遠し

僕の住んでいる杉並区では、僕の年代にあたる40歳から59歳の人を対象にした新型コロナワクチンの接種予約が始まる予定だった。杉並区ではこの年代が一番後回しにされている。区内では40歳以下の年代の感染者がとても多かったからだそうだ。

で、ワクチン接種の予約が取れたかというと、ダメだった。僕だけでなく、ほとんどの人が。国からのワクチン供給量が大幅に減っていて、接種予約を受け付けられるだけの量が確保できなかったからだという。他の自治体でも、あちこちで同じような状況だと聞く。

僕も内心、8月中くらいにはワクチンを2回打ち終えて、9月か10月には実家方面に帰省して回ろうかと思っていたのだが、この調子だと、年末年始の帰省も怪しくなってきた。仮に海外取材の依頼が来たとしても、ワクチンパスポートが取れないから、行くに行けない(まあ、タイもインドも年内は依頼は来ないだろうけど)。

いやはや。なんて間抜けなんだろう、今の日本の政府は。今日の東京の新規感染者数は、1308人。この状況で、来週からオリンピックとかやるつもりらしい。狂ってる。

鍼治療

数日前、鍼治療を受けに行った。春先から五十肩か何かで痛めている右肩が、なかなかすっきり治り切らないので。

訪ねたのは、自宅から100メートルほどのところにある鍼灸院。西荻窪にある鍼灸院(結構たくさんある)の情報を検索していて、治療方法(効能がよくわからない機械とかに頼らず、鍼による施術が中心)が自分の症状に合いそうだったので、そこを予約したのだ。鍼灸院のお世話になるのは、学生の頃以来、かれこれ30年ぶりくらいか。

施術をしてくれたのは、たぶん僕と同い年か少し年下くらいの女性の先生で、気さくに話をしながら、細い鍼を患部の周辺に慎重に打ち込んでくれた。約1時間の施術を終え、立ち上がって、右肩を回してみると、驚くほど軽い。バキバキに凝っていた右肩まわりの筋肉の張りが、すっかりゆるんでいる。肩の前面の筋がひきつる感触は少し残っているが、よほど激しく大きく動かさなければ、ほとんど気にならないレベルにまで違和感が小さくなった。

その日の夜は、自分でもびっくりするくらい、よく眠れた。鍼治療、受けてよかった。

リズムの変化

最近、生活のリズムに少し変化が生じた。きっかけは、相方の転職である。詳細は伏せるが、新しい勤め先の出勤時間と退勤時間、それと通勤の所要時間による変化だ。

朝の起床時間は、以前は7時半頃だったのが、今は8時半頃になった。相方の帰宅後に夕食を食べはじめる時間は、前は19時半頃だったのが、今は20時過ぎ。就寝時間は前と変わらず、0時半くらい。ちょっとの変化なのだが、しばらく続けてみると、結構違うなあ、と感じる。

まず、睡眠時間が以前より1時間ほど伸びたので、朝起きるのがそれほど苦ではなくなったし、寝が足りてるので、週の後半も疲れが溜まりにくくなった。夕食の仕込みを始める時間が18時以降になったのも、地味に大きい。夕方頃は仕事関係のメールが来ることが結構多いので、その対応が少し楽になった。日中の自宅作業も、全体的に前より余裕ができたような気がしている。

まあ、そうは言っても、リモート取材などがばたばたっと入ると、途端にそういうリズムは乱れてしまうのだが。来月は、もちっと、平穏になるかなあ……。