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Beats by Dr. Dre Tour v.2

Beats by Dr. Dre Tour v.2 iPhone用のイヤフォンは、ここ数年、アップル純正のIn-ear Headphonesを使っていたのだが、長い間の酷使でかなりくたびれていて、この間のタイ取材で断線寸前の状態になってしまった。ちょうどiPhone 6に機種変するタイミングだし、ついでに買い替えよう、と思って次に選んだのが、Beats by Dr. Dre Tour v.2。ホワイト&レッドのモデルは一番人気でずっと品薄のようだが、アップルストアで注文したら、意外と早く届いた。

イヤフォンで聴く音の良し悪しは、そもそもイヤフォン自体が耳にフィットするかどうかという点だけで、かなりの部分を左右されるのではないかと思う。アップルのIn-ear Headphonesもけっして悪くはなかったが、僕の耳にはフィット感が今ひとつ完璧ではなく、つけているうちに微妙に浮いてきたり、頭を動かしたはずみにずれてしまったりすることがあった。そうなると当然、音の聴こえ方も違ってくる。

Beats by Dr. Dre Tour v.2には、イヤーチップが4種類も用意されているし、耳たぶで安定させるためのウイングチップも3種類ある。これだけ選択肢があれば、ほとんどの人の耳にフィットする組み合わせを見つけられるだろう。僕は標準的なMサイズのイヤーチップとウイングチップにしているが、つけた時の安定感は申し分ないし、遮音性も素晴らしい。装着が安定しているので、低音の豊かなふくらみも、スコンと気持ちよく響く高音も、存分に堪能できる。おかげで、もうすでに何度か電車を乗り過ごしそうになった(笑)。

イヤフォンの微妙なフィット感に悩んでいる人には、個人的にかなりおすすめできる製品だと思う。店頭で試聴してみたら、「‥‥こんな風に聴こえるんだ!」と、結構びっくりするんじゃないかな。

ボタン1つ押し間違えて

朝、ギュイーン、ガガガガガ、という、ただごとではない騒音で目が覚める。何かと思ったら、うちのマンションの近くにある古い家が取り壊されていた。家一軒を潰すのだから、やかましくもなるはずだ。まあ仕方ない。

この週末の三連休は、まるっと家で執筆作業。コツコツと丁寧にテープ起こしをしては、それを基に原稿に仕上げていくことのくりかえし。傍目には本当に地味で単調な作業に見えると思う。でも‥‥面白いんだよなあ。特に今回の新しい本に収録する原稿は。早く読んでもらいたくて仕方がない。

そういえば、昨日レビューを書いた奥華子の「君と僕の道」の中に「未来地図」という曲があって、それ自体はとても前向きな曲なのだが、歌い出しの歌詞が、なんとこんな感じ。

徹夜でやっと書いた原稿 ボタン1つ押し間違えて 1文字残らず 綺麗に全部消してしまった

ライターとしては、かなりぎくっとする歌詞だ(笑)。好きな曲なんだけどね。

奥華子「君と僕の道」

「君と僕の道」約一年間の充電期間を経て、先日リリースされた奥華子の新しいアルバム「君と僕の道」。聴いてみて感じたのは、いい感じに肩の力が抜けた、等身大の彼女に近いアルバムだな、という印象だった。特に「ピリオド」と「10年」という曲は、初めて聴いた瞬間にぐっと胸に迫るものがあった。

暗い淵に佇むような曲もあれば、眩しさに目を細めたくなるような曲も、時を経ても変わらぬ絆をふりかえる曲も、傷だらけになりながらも前に進もうとする曲もある。そのどれもが、現時点での素の彼女自身から生まれた音楽だし、その曲たちを「今はこれでいいんだ」と彼女自身が肯定した上で、聴き手に差し出しているのがわかる気がする。それは、彼女自身があるがままの自分をポジティブな気持で捉え直したということでもあるのだろう。

今までに選んできた道が結果的に遠回りだったとしても、それを否定したり後悔したりする必要はない。大切なものを失った悲しみも、二度と立ち直れないと思えるほどの苦しみも、すべてはきっとこれからの道につながっていく。人間はしょっちゅう泣いたり笑ったり迷ったりしながら、それぞれの道を辿っていくのだと。

僕の道は、これからどこにつながっていくのかな。

教会にて

昨日は、品川のグローリア・チャペルで開催された、羊毛とおはなのライブへ。

ちょうど一年前にも同じ場所で彼らのライブを聴いたのだが、今回の演奏は前よりもさらに深く、どこか凄みを感じさせるほどの完成度の高さだった。特に、ビョークの「ハイパーバラッド」から彼らの「はだかのピエロ」、そしてベッド・ミドラーの「ローズ」に至るあたりは、本当に素晴らしくて、身体中がぞくぞくしてくるような高まりを感じた。教会という場所そのものが音楽に与える力も大きかったのだろう。

はー。心のいい洗濯になった。それでは明日13日(木)から24日(月)まで、バングラデシュに行ってくるので、しばらくブログの更新をお休みします。ではまた。

夜の歌声

うちのマンションがある住宅街はかなり静かなところで、僕の部屋が生け垣越しに面している細い通りは、自動車もほとんど通らない。近くにある幼稚園の通学路だからというのもあるだろう。

だから、夜になるとしーんと静まり返ってしまうのだが、そんな中、ほとんど毎晩のように、一人か二人、大声で歌を歌いながら自転車か何かで通り過ぎていく人たちがいる。若い男や女が多いが、たまにおじさんもいたり。お酒を飲んでご機嫌なのか、寒さを紛らすためなのか、何かすごくいいことか、あるいはすごく嫌なことがあったのか。

正体も理由も定かではないけれど、歌声だけはびっくりするくらいよく響くので、そのたびに笑ってしまう。あのー、聞こえてますよー。