朝から、みぞれ混じりの雪が降り続く。部屋でラーメンを作り、コーヒーを淹れ、今書いている本の次章のレイアウトラフを描く。夕方、雪が止んだ頃に身支度を整え(ヒートテック上下着用)、出かける。青山のスパイラルで開催される、畠山美由紀のトークイベント&ミニライブへ。
店舗内に椅子を並べた小さな会場に、たぶん100人以上の人が集まって、立見の人も大勢いた。トークイベントでは、畠山さんと、先日出たアルバムのアートワークを描かれた奥原しんこさんと、「SWITCH」編集部の川口さんが登場。畠山さんと奥原さんはともに気仙沼の出身。震災の頃のそれぞれの様子と、その後の被災地での取り組みの話を聞く。状況は未だに難しいことを忘れず、少しずつでもできることをしていかなければな、とあらためて思う。
その後のミニライブでは、笹子重治さんのギターにのせて、畠山さんがのびやかに歌う、歌う。特に、「わが美しき故郷よ」の詩の朗読から歌へとつながる流れでは、泣けて仕方なかった。演奏が終わった後も、なかなか鳴り止まない拍手。最後はボサノヴァ調の軽やかなアレンジで「Over the Rainbow」。短いけれど、素晴らしい時間だった。
越えていこう、虹の向こうへ。