Tag: Mitaka

ひと声かける

朝、偵察がてら、近所の大型スーパーへ。

開店間もない時間なのに、すごい人の数。野菜は普通にあるが、保存食になりそうなものは軒並み売り切れ。その一方で、冷凍食品はたくさん残っている。みんな、計画停電にかなりナーバスになっているのだろう。この季節なら、停電中に冷蔵庫を開け閉めさえしなければ、そんなに食品へのダメージはないのだが。キャベツ半分とブロッコリー、牛乳などを調達。

たくさんあるレジの前には、どこも長い行列ができていた。店内アナウンスは、交通網の混乱の影響で通常の六割の数のスタッフしかいない、と申し訳なさそうに告げていた。僕が並んでいる列のレジでは、併設のベーカリーショップから来た若い男性スタッフが、本業ではないレジ業務を必死になってこなしていた。僕の後ろのおばちゃん二人は、「変なレジに並んじゃったわねえ」と、心ないことをしゃべっていたけど‥‥。

僕の会計の順番が来て、ベーカリーショップの男性がおつりを渡そうとした時、僕は「がんばって!」と声をかけた。すると、憔悴していた彼の表情がパッと輝いて、「ありがとうございます!」と答えてくれた。

たったひとことのやりとり。でも、そういう些細なことでも、僕たちは気持を分け合える。

スーパーにかぎらず、飲食店や商店でも、交通網やライフラインの混乱に翻弄されながら、お客さんに笑顔を見せてくれている人がたくさんいる。そういう人たちに、僕たちからも「がんばって!」とひと声かけるようにしたら、きっとがんばれるのではないかと思う。お互いに。

ナロと道明寺

昼、ひさびさにリトスタでランチ。先月から書いていた本の原稿が、きりのいいところまで到達したので、場所を変えて気分転換しつつ、推敲作業をしようと思った次第。食後のコーヒーを飲みつつ、二時間ほど、みっちり読み込む。

ナロの写真展が開催されているリトスタは、当然というか何というか、ナロだらけ(笑)。なんとも幸せな空間だったのだが、お客さんもわんさかいて(いいことだけど)、ティタイムになっても人が減らず、じっくり写真を眺めて回るのはちょっと難しかった。でも、僕が坐っていたのはカウンター席だったので、そこに展示されていたたかしまてつをさんのイラスト原画はゆっくり見ることができた。やっぱり手描きの原画は匂い立つものが違うなあ。

リトスタを出た後、しばらく商店街をぶらぶらして、たかねで今季初の道明寺桜餅を買う。いちご大福も捨てがたいけど、やっぱりこの季節は道明寺だ。夜食にお茶と一緒にいただこうかな。

引越センター

昨夜は夜更かししてiPad 2の発表イベントをネットで見ていたので、ベッドに潜り込んだのは明け方だった。が、ものの三時間もしないうち、突然、ピンポーンと呼び鈴を鳴らす音が。誰だろう? こんな朝早くから‥‥。

「おはようございまーす」と、インターホンから女性の声。「○○○引越センターの者ですー」
「はあ。何か御用ですか?」
「実はこれから、こちらの三階にお住まいの方のお引っ越しをさせていただくんですが、物音がうるさいかもしれませんので、あらかじめ、お断りしなければと思いまして‥‥」
「あ、はい、わかりました」
「それで、そのおわびとして、ティッシュをお持ちしたんですが‥‥」
「ティッシュ? あ、じゃあ、ポストに入れておいてください」
「あ、いえ‥‥箱入りのティッシュなんですが‥‥」

そんなわけで、僕はボケボケのもっさりした状態でドアを開け、やってきた引越センターの人から箱入りティッシュを受け取る羽目になったのだった。やれやれ、こういう日にかぎって、こんな目に遭うとは(苦笑)。

確定申告の季節

昼、武蔵野税務署へ。支払調書がようやく揃ったので、確定申告をしに。

僕はもともと経理関係の数字を扱うのが苦手で、こういう手続きには、いつまで経っても慣れない(苦笑)。今年も例によって例のごとく、税務署の方に手取り足取り教えてもらいながら、申告書類をこしらえた。といっても、手で記入するのは収支内訳書くらいで、他の申告書類はパソコンで入力して作るから、昔に比べると格段に楽になったのだが。

手続きは一時間ほどで終了し、そう遠くないうちに、そこそこの金額の還付金が戻ってくることになった。もともと自分のお金なのだが、何となくうれしい(笑)。気が大きくなって、うっかり高い買い物とかしないようにしなければ。でも、新しいオーディオとか、そろそろ欲しいんだよな‥‥危険だ‥‥。

春風といちご大福

午後、用事があって三鷹駅前まで行く。

空は、昨夜の大雨が嘘のようにすっきり晴れ渡っているが、風がすごい。特に、駅の北口にある高層マンションの界隈はすさまじい風が吹き荒れていて、まっすぐ歩くのも一苦労。横を歩いていた女性は、「きゃあ〜っ!」と悲鳴を上げながらへたりこんでいた。

用事をすませ、まほろば珈琲店にコーヒー豆を買いに行くと、横井さんに「ひさしぶりだね! またどこかに行ってるのかと思ってたよ」と言われる(笑)。たかねの前を通りがかると、道明寺は売り切れだったが、いちご大福が残っていた。夜のお茶請けに二つ買ってみる。ここの大福は、小ぶりだけど本当にうまいのだ。

春風に、いちご大福か。もうそんな季節なんだな。