Tag: Mitaka

モヒカン

午後、郵便局に寄った後、三鷹駅近くの理髪店へ。ラダックに行く前に、ぼさぼさに伸びていた髪を切ってもらう。

髪型をどうするか聞かれたので、「いつも通りでいいんですけど、暑いのでちょっと短めに‥‥」と言うと、周囲をバリカンで刈り上げることに。その後、お店の人がハサミをチョキチョキしながら、突然僕にこう言った。

「よし、モヒカンにしちゃいましょう!」

え? ‥‥ええ?

最初は冗談かと思ったのだが、「モヒカンにするには、前髪を残して、ワックスで立たせて‥‥」と、お店の人が本気の解説をしはじめたので、「いや、あの、その、僕、整髪料もドライヤーも使わないたちなんで‥‥」とあわてて伝えると、「なんだー、それは残念だなあ」と引き下がられた。ふー、やばいやばい。

でも、その時点ですでにモヒカン化はある程度進んでしまっていたようで、できあがりはソフトモヒカンな感じになった。もっとも、それはドライヤーかワックスを使えばの話で、何もつけていないと‥‥永沢君みたいだな(苦笑)。

冷やし中華

昨日ほどじゃないけど、蒸し暑い。午後には、スコールのような雨が降っていたし。

こんな天気の日には、さっぱりと冷やし中華でも食べたいと思って、近所の中華料理屋へ。辛味冷やしというのを頼むと、挽肉と刻んだタマネギを炒めた辛い肉餡が載っていて、なかなかうまかった。これが、今季初の冷やし中華。

そういえば、去年はあんまり冷やし中華を食べた記憶がない‥‥と思ったら、夏の間はラダックに行ってたんだった。さすがに、ラダックに冷やし中華はない(笑)。今年ももうすぐ行くことだし、出発前までにもう一、二回、冷やし中華を食いだめしておこうかな。

緑の木陰

今日は朝から、マンションの生け垣の剪定作業が行われていた。僕の部屋は一階なので、植木職人のおじさんたちに窓の外を行き来されたり、電動草刈り機を使われたりすると、とてもじゃないが部屋にいられない。別に急ぎの仕事もないし、昼間は家で作業するのをあきらめて、外に出かけることにした。

暑い。夏が戻ってきた感じ。

リトスタに行き、ひさしぶりにランチ。ゆで豚の玉ねぎしょうゆ定食をたいらげる。盆を下げにきたホールスタッフの伊藤ちゃんから「きれいに召し上がりましたね‥‥」とお褒めの言葉をいただいた(笑)。

その後、風の散歩道を歩いて、これまたひさしぶりに井の頭公園へ。頭上高くそびえる木々の梢は、すっかり豊かな緑に覆われていて、気持のいい木陰を作ってくれていた。のんびりとベンチにもたれていると、サーッと涼しい風が吹き抜けていく。いい気持。

こんな蒸し暑い日は、外に出かけて正解。家にいなくてよかった。

光の射す方へ

午前中から昼過ぎにかけて、書籍のデータ入稿のための連絡業務。ちょこちょこ細かいやりとりはあったものの、午後半ばには、すべてのデータが無事に入稿された。この後、版元と印刷会社との間で色味のチェックなどはあるものの、僕は晴れて、お役御免。長かった‥‥ふー。

夕方、駅前まで晩飯を食べに出かけ、帰りにいつものパン屋で、いつものパンを買う。夏至が近いからか、六時を過ぎてもまだずいぶん明るい。午後のうちに降っていた雨も、いつの間にか止んで、青空が見え始めている。

帰り道の途中にある交差点を曲がった時、西の雲間からパアッと光が射し込んできた。あまりに眩しくて、一瞬、全身が白い光に包まれて、宙に浮き上がったような気がした。僕の少し前を、一人の母親と、三人の子供たちが、横一列に並んで手をつなぎながら歩いている。その中の女の子が一人、「らんららーん、らんららーん」と歌いながら、男の子とつないだ手をうれしそうに振っていた。

光の射す方へ歩いていくその母親と子供たちを眺めながら、僕は、何だかすごく懐かしい気持を思い出したような気がした。

笛入り靴

書籍の作業はあらかた片付いたのだが、緊急の連絡が入るかもしれないということで、自宅待機。ラジオを聴きながらネットをだらだら見たりして過ごす。

ふいに、窓の外、生け垣の向こうから、キュッキュキュッキュという音が聞こえてきた。だんだん近づいてくる。音の鳴る靴を履いた小さな子供が、誰かを追いかけて駆けていっているらしい。音の鳴り方がちょっとたどたどしいので、コケやしないかと心配になったが、泣き声もしないまま、キュッキュという音は次第に遠ざかっていった。

あの音の鳴る靴、何という名前かなと思って調べてみたら、「笛入り靴」というらしい。なんかいいな。笛入り靴。