Tag: Mitaka

グラマのスプーン

終日、部屋で原稿を書く。夕方、晩飯を食べにココイチへ。毎年2月から3月まで限定で出るグラマ(グランドマザーカレー)を注文すると、店員さんが「くじを引いてください」と箱を持ってきた。引くと、当たり。スプーンがその場でもらえた。

このスプーン、今年だけで2本目。グラマを2回食って、2回とも当たったのだ。さらに言うと、このスプーン、これまでに合計4本当たったことになる。うちに友達を大勢呼んでカレーパーティー開いても大丈夫な計算だ。やらないけど。

まあ、毎年2カ月で全国で20万本配っているスプーンらしいから、そこまでレアなケースではないのかもしれないが、こういうところで微妙に運を消費するくらいなら、もうちょっとほかのところに運を回したいものだ。人間の持っている運なんて、結局、死ぬまでにはプラマイゼロになるんだから。

バスで取材へ

午後、調布で取材があったので、三鷹駅南口からバスに乗って向かうことにした。

この季節、郊外にある大学での取材に最寄駅からスクールバスなどで向かうことは時々あるが、自分の家からダイレクトにバスで、というのはかなり珍しい。暑く感じるほどの眩しい光が差し込む窓際の席で、タイヤとエンジンの振動を背もたれに感じながら、片道30分ほどの旅。

取材はつつがなく終わり、調布駅の近くで煮干しラーメンを食べ、帰りも再びバスに。たまにはこんな取材もいいもんだ、と思ったけど、夕方だったからか、帰りのバスは予定よりかなり遅れて三鷹駅に着いた。時間厳守の取材の時には、ちょっと気をつけなきゃだな。まあ、これから先、いつこんな取材が入るかわからないけど。

写真展「風息の行方 ラダック ザンスカール スピティ」

lskhbnnr00s
ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]」の発売に合わせ、ひさしぶりに写真展を開催します。会場は、東京・三鷹のリトルスターレストラン。前半の1カ月はパンゴン・ツォやツォ・モリリ、ザンスカールなどの主に自然をテーマにした展示。後半の1カ月はスピティとそこで暮らす人々をテーマにした展示にする予定です。会場では、書籍に小冊子とポストカードをセットにした「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」の販売も行います。

開催期間中の在廊予定は、SNSなどで随時お知らせします。みなさんのお越しをお待ちしています。

———

山本高樹 写真展
「風息の行方 ラダック ザンスカール スピティ」

インド北部、ヒマラヤの西外れにひっそりと息づくチベット文化圏、ラダック、ザンスカール、スピティ。この地をずっと見守り続けてきた「ラダックの風息[新装版]」の著者、山本高樹による最新写真展。空果つる地を吹き抜ける、風息の行方を辿る旅へ。

期間:2016年3月29日(金)〜5月29日(日)
会場:リトルスターレストラン
東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3F
TEL&FAX 0422-45-3331 http://www.little-star.ws/
時間:11:30〜24:00(土日祝12:00開店/日祝23:00閉店)
定休:月曜日(臨時休業や貸切の日もあるため、同店のサイトをご確認ください)
料金:無料(会場が飲食店なので、1品以上のオーダーをお願いします)

※会場では山本高樹の最新刊「ラダックの風息[新装版]」に部数限定の小冊子「未収録エピソード」とポストカード2種をセットにした「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」の販売も行います。

身体が緩む

すっかり春めいてきた。近所の木蓮の花びらも、散り朽ちる寸前。あと十日も経てば若葉が芽吹くだろう。

午後、六本木で仕事。今日はとにかく暖かくて、シャンブレーのシャツにコーデュロイのジャケットを羽織っただけでも全然問題なかった。ついこの間までダウンジャケットの世話になっていたのに。取材はどうにか無事に乗り切り、帰りに新宿でラーメンを食べ、三鷹ではまほろばで珈琲豆、こいけ菓子店でショートブレッド、たかねで道明寺を買う。

先週末からちょっと体調がイマイチだったけど、寒さが緩んで、身体の緊張も緩んだというか、ほっとした感覚でいる。それでなくても忙しかったり神経をすり減らしたりだったから、なおさらだ。

まあ、その一方で運動不足も極まっているので、フィジカル的に悪い意味でもすっかり緩んでいるのだが。春先にちょっと山歩きでもして、引き締めなければ。

燃え尽きる前のやつ

今日は何日かぶりに、丸一日、家にいられる。たまりにたまってる原稿も書き進められる。そう思っていたら、甘かった。

朝からものすごい数の、メール、メール、またメール。東京から、地方から、海外から。取引先、取材先、それから……ほんと、5分10分刻みで次から次に届いて、しかもどれも結構急を要するので、息つくヒマもない。夜の8時くらいまで、メールの返信以外、何もできなかった。たぶんメールは数千字分書いてると思うが、原稿は1文字も書けず。

仕方ないとあきらめるわけにいかないので、シャワーを浴びて缶コーヒーをあおった後、原稿に取りかかる。ヘトヘトに疲れてるはずだが、思いのほかはかどる。これはいったい……あれか、ロウソクが燃え尽きる前にボウッとゆらめくやつか。何か一言で言い表せたらいいのに。

最低限のノルマ分を書き終えた後、前頭葉がジンジンして、もう無理、と思った。最近、ほんとに毎日こてんぱんだな。