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耽読

降ったり止んだりの雨の音を聞きながら、一日中、ソファにごろんと横になって、本を読み耽った。

こんな風にして、どっぷりと本を読み続けたのは、いつ以来だろう。書き仕事にも編集仕事にも煩わされずに本に集中できる時間というのは、なかなか取れない。いや、読もうと思えば読める時間はあったのだろうが、僕自身にそういう心の余裕がなかったのだろう。

ただただ、愉しかった。文字を追い、想像をめぐらせ、そこから逸れて物思いに耽り、またページの上に戻って‥‥。ここ半年、書きに書きまくってぱっさぱさになっていた心に、一つひとつの言葉が沁み込んでいく。

今の自分に一番必要だったのは、こんな風にして本を読むことだったのかと、今さら気付かされた。

雨の日とコーヒー

朝からずっと、雨。弱まったと思ったら、またバシャバシャと強まったり。昨日までに書き上げた原稿を推敲して納品して、今作ってる本に関係するこまごました準備を進める。

こんな天気だと気分もふさいでしまいがちだけど、雨の日に部屋でコーヒーをいれるのは好きだ。うるおった空気に香りが漂って、飲むと身体をしゃんと温めてくれる。あえてラジオもつけずに、窓を叩く雨音を聞きながら。

忙しくても、悩みごとがあっても、そういうひとときを愉しめる余裕みたいなものは、いつも持てるようになりたいなと思う。まあ、なかなかそうはいかないけど。

タマネギづくし

終日、部屋で仕事。むしっとした天気で身体もしゃんとしないので、晩飯にはスタミナがつきそうなものをと思って、豚肉とタマネギのしょうが焼を作る。おいしくできた。

そういえば、昨日の晩飯は、オニオンスープにタマネギとツナのサラダだった。二日連続で、主食がほぼタマネギ。これだけ毎日食べ続けてても、先月実家から送られてきたタマネギ、まだたくさんある。素性の良い、うまいタマネギだし、日陰に置いとけば日保ちするから、まあ大丈夫なんだけど。

硫化アリルに涙を流しながら包丁でタマネギを刻み続ける日々は、もうしばらく続きそうだ。

十周年

今夜、外でごはんを食べるとしたら、リトスタしか考えられなかった。今日、六月一日は、リトスタが開店して十周年の日。

この季節に似合うヒマワリの花を買って、夕方お店に行くと、店内のカウンターの上は、すでに色とりどりのお祝いの花々でいっぱい。十周年記念に作られた刺繍入りの白いシャツや、それを着たお店のスタッフさんたちの写真パネルと相まって、ずいぶん華やいだ雰囲気になっていた。でも、予約札の置かれたテーブルが次々と常連さんで埋まっていくと、やっぱりいつもの、リトスタらしいリトスタ‥‥誰もが何も気にせずおいしいごはんを食べて、お酒を飲み、朗らかに笑い合える場所になっていった。

同じ街の同じ場所で、お店を十年続ける。簡単なことではないと思う。三鷹南口の商店街だけでも、この十年でどれだけたくさんの店が生まれては消えていったか。そんな中でリトスタのスタッフのみなさんは、おいしいものを作って、心を込めて出す、という日々を、丁寧に十年間積み重ねていった。そういう日々の積み重ねでしか、得られないもの、届けられないものが、この世界にはある。今夜のリトスタの店内には、確かにそれがあったように思えた。

おめでとう。ありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

デニムとゲリラ

昨日の夜、ジーンズやジャケットなど、手持ちのデニムの服をまとめて洗濯して、外に干した。今朝は遅くまで爆睡していたら、急に激しい雨音。やばい、と飛び起きて、あたふたとデニムの類を取り込む。

すると、ものの10分もしないうちに雨は止んで、うららかな日射しが差してきた。何だ人騒がせな、と思いつつ再びデニムを干し、おひるを食べてコーヒーを飲んでたら、また激しい雨が降ってきて、あたふた。何なんだ今日は。

ぱりっと乾いた洗いたてのデニムの感触は好きなんだけど、それを味わうためにまとめ洗いをしたばかりに、気まぐれなゲリラ豪雨に振り回されまくってしまった。やれやれ。