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確かにその通り

昨日の夜は、キャンセルになったインド取材の件などでちょくちょく連絡が来ていたこともあり、もやもやした気分でなかなか寝付けなかったのだが、いざ布団に入ってみると、思いのほかどっぷり寝られた。今までに仕事絡みで味わってきた苦い思いの数々に比べれば、少なくとも僕個人の立場にとっては、そんなにたいしたことじゃない。

それでも、昼少し前に起き出して、部屋の隅に置いたままの荷造りを終えたダッフルバッグやカメラバッグが目に入ると、さすがに何とも言えない徒労感を感じた。あれを担ぎもしないまま、またほどかなきゃならないのか‥‥。

腹が減ったので、近所のフレッシュネスへ。スパムバーガーとコーヒーを注文し、運ばれてきたトレーに添えてあったマドラーを見ると、こんな言葉が焼き付けられていた。うん、確かにその通り。今日は家にいることにするよ。

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青色吐息

ここ2、3日、ブログを書くような余裕はまったくなかった。それもこれもすべて、青色申告のせいである。

先週土曜の午後、知人が関わっているフリーランス向けの青色申告のセミナーに参加して、割と具合のよさそうな青色申告用のソフトを紹介してもらったので、日曜からいざ、と取り組んでいるのだが、いやもうほんとに、はてしもなく長い長い道程で‥‥。初心者にはわけのわからない用語ばかりだし、仕訳の仕組みもさっぱりわからないし、おっそろしく消耗した。わけのわからん理系の原稿を5万字くらい書かされた気分(苦笑)。

それでもまあ、ちまちま入力してるうちに少しずつソフトの仕組みにも慣れてきて、金額的にも通帳とほぼ合致するくらいまで整ってきたのだが、それでも気分はさっぱり上がらない。そりゃそうだ。儲かりまくってウハウハならともかく、今のていたらくじゃ、青息吐息ならぬ、青色吐息だ。

あー。もっとビッグな身分になりたい。そしたら税理士の先生に、メンドクサイことを全部丸投げできるのに(笑)。

抜け出すには

午前中、三鷹駅前の喫茶店で打ち合わせ。ありがたいご提案をいただいて、今年の夏のプランがようやく少しずつ固まってきた気配。他にも絡めなければいけない仕事があるので、細かい部分を詰めていく必要はあるのだが。

去年の秋にタイ取材を終えて帰国してから今年初めにかけて、大小いくつかの仕事のオファーをいただいたり、自分からも新しい企画を提案したりしていて、それなりにいろいろせわしない。それでも自分的には、何かもう一つ物足りないというか、こんなんじゃ抜け出せないんじゃないか、という気がしている。

「抜け出す」というのは、経済的なこととか自身に対する評価とかではなく、何というか‥‥自分で「これだ」と確信できるような、突き抜ける手応えを感じられる仕事ができていないのでは、ということ。目の前にぶらさがった任務に一生懸命取り組んで、自分なりに結果を出そうと努力してはいるけれど、そこからぐっと抜け出すまでには至っていないというか。

目の前の仕事はもちろん大切で、おろそかにするなんてもってのほかだ。でも、その先にあるかもしれないものを見据えて考えてみることも、同時にやらなきゃいけないな、と思う。じっと手を見る、だけで終わってしまわないように。

くやしい思い

この間の「撮り・旅!」トークイベントの打ち上げで、同業者のみなさんと飲んでる時に出た話なのだが。

「してますよ! ここにいるみんな、仕事でくやしい思いは!」

そこにいた方々は全員、豊富な経験と実績と、誰が見ても疑いようのない実力の持ち主ばかり。それでもみんな、くやしい思いをしているのだという。単にプライドを傷つけられるとか、そういう安っぽいことではない。丹精込めて仕上げた作品を雑に扱われたり、自分の思いと相反するようなことを強いられたり。もっといい仕事ができるのに、そうさせてもらえない、というくやしさ。

そういうくやしさを感じた時、我慢した方がいい場合と、我慢すべきではない場合があると僕は思う。そこで自分が譲ることで、仕事の目的(自分の受け持ち部分はともかく全体としていい仕上がりになる、依頼主からの要望に合う、など)が達成できるなら、あるいは譲るべきかもしれない。でも、もし譲ることによって、自分自身のキャリアに悪い影響が出たり、大切にしていた信義を裏切ってしまうのであれば、妥協せずに「それはできません」とはっきり言うべきだ。それで仕事を失うかも、と恐れる必要はない。そんなことでなくなってしまうような仕事は、どうせ長続きしないから。

みんな、それぞれの場所で、それぞれの戦いを続けている。僕自身、未だにくやしい思いのくりかえしだ。できれば、もうちょっと大物になって、無駄な戦いをしないですむくらいの身分になりたいと思うけど、まあ、無理かな(苦笑)。

5グラムの幸せ

自宅で淹れるコーヒーは、豆の状態で100グラムずつ買うようにしている。一度にカップ2杯分飲むので、それに必要な豆は20グラム。一週間で5回くらいコーヒーを淹れて飲めば、豆がいい状態のままで使い切ることができる計算だ(忙しくて豆を頻繁に補充する暇がない時は、100グラムを2袋買って、一方を冷凍しておくけど)。

豆の量の計測は、コーノ式のセットについている軽量スプーンですりきり1杯10グラムを2杯。毎回きっちり計っているのだが、ごくたまに、最後の5回目でちょっとだけ豆が多く残ることがある。今日がまさにそれだった。せいぜい5グラム程度なのだけれど、何というか、それだけでとてもリッチな気分になれた(笑)。

というのも、同じカップ2杯分のコーヒーを淹れるのでも、20グラムより25グラムの方が、より濃くておいしいコーヒーを淹れやすくなるのだ。日常的に毎回25グラム使っているとコストパフォーマンスが悪くなるのでやらないけど、今日みたいにちょっとだけ豆が余ると、ラッキー!と思ってしまう。

5グラムのコーヒー豆でこんな気分になれるんだから、僕の幸せ、安いもんである(笑)。