帰国、取材、原稿、編集、トラブル対応、写真展、オフ会、イベント……ここしばらく、本当にあれこれあたふた振り回されて、さすがに疲れがたまっていたので、今日は完全休養。届いた仕事関係のメールにだけ返事をして、自分からは何もしない。写真の現像や原稿書きもしない。とにかく休む。
じめじめとした長雨が続いてる間に、日が暮れる時刻がだいぶ早くなった。外ではいろんな種類の秋虫が鳴いている。いつのまにか、秋の入口にまで来てしまった。
……1週間後には、約4週間のタイ取材が始まる。熱帯で夏に逆戻り。やれやれ。
帰国、取材、原稿、編集、トラブル対応、写真展、オフ会、イベント……ここしばらく、本当にあれこれあたふた振り回されて、さすがに疲れがたまっていたので、今日は完全休養。届いた仕事関係のメールにだけ返事をして、自分からは何もしない。写真の現像や原稿書きもしない。とにかく休む。
じめじめとした長雨が続いてる間に、日が暮れる時刻がだいぶ早くなった。外ではいろんな種類の秋虫が鳴いている。いつのまにか、秋の入口にまで来てしまった。
……1週間後には、約4週間のタイ取材が始まる。熱帯で夏に逆戻り。やれやれ。
アラスカから日本に戻ってきて10日ほど経ったが、とにかくやたらと眠い。ずっと眠気に襲われている気がする。
ただ、その眠気に従って横になってみても、浅い眠りのまま、割とすぐに目が覚めてしまう。ぐっすり熟睡、という感じにはならない。それで起きて、しばらくすると、また眠くなる。横になる。でも浅いまま、すぐ目が覚める。
アラスカの小屋で一人ぼっちだった時、夜の9時を過ぎて太陽の光が完全に消え去ると、あたりは真の闇に包まれた。窓から外を見ると、海の向こうの遥か彼方に、シトカの街の灯がほんのかすかに見えていた。波の音、風に揺れる梢の音、虫の声。エアマットを敷いた板張りのベッドで、僕は寝袋にくるまっていた。不思議なくらい、ぐっすりと、よく眠れた。孤独も不安も、何も感じなかった。ただ、静寂の中に身を浸していることが心地良かった。
あの島から戻ってくる時に、どこかで、ボタンをかけ違えてしまったのかもしれない。どっちが間違っているのかも、僕にはわからないけれど。
あれは高校生の頃だっただろうか。初めて自分で選んで、裾上げしてもらって手に入れたジーンズは、リーバイスの502XXのレプリカだった。フロントがジッパーフライで、陸上をやっててウエストの割に太腿が太かった僕でも、楽に穿けるのが気に入っていた。
大学に入って東京に引っ越してからは、アメ横でリーバイスの501やUS505のレプリカを買った。それからしばらくして、リーバイスからリーに鞍替えした。101Zや101Bのレプリカは、買ってからさんざん穿いて、もう破れまくってどうにもならないくらいまで穿き続けた。全部で3本か4本は買ったと思う。周りがみんなリーバイスだったから自分はリーにしたかったという、アマノジャクな理由もある。あと、リーはレングスがリーバイスより少し短くて、裾上げしなくてもジャストで穿けるのも気に入っていた。
30代に入ってからは、日本のメーカーのジーンズも穿くようになった。フルカウントの1101はだいぶ色落ちしたけど、今も穿いている。少し前に買ったオアスロウの105も穿きやすい(ちょっとレングスの設定が短いので、裾上げで調整できる仕様だともっとよかった)。手持ちの中で一番気に入ってるのは、フェローズの421SW。フロントボタンが全部違うとか、ポケットがネルシャツの生地だとか、いろいろ変態仕様なのだが、シルエットがすとんと綺麗で身体になじむ。日本のメーカー(ファストファッション系以外)のジーンズは、生地に各社のこだわりがあるのと、シルエットが日本人になじみやすいこと、ディテールに手を抜いてないところが魅力だなと思う。
……こんな風に思い返してみたら、今まで穿いてきたジーンズの本数って、思っていたより意外と少ないことに気付いた。人生が終わるまでにあと何本穿けるのかな。一本々々、愛着を持ってしっかり穿き倒していこうと思う。
今日は激しい雨やら雷やら、何だか不穏な空模様。夕方になってちょっと安定してきたようだったので、吉祥寺まで歩いて行って、いくつか買い物。来週からの旅に必要なものと、無印良品でポリの衣類収納ケース。
家に戻って、買ってきた衣類収納ケースを追加セットし、一念発起、クローゼットの整理を始める。僕は服に関しては未練がましくて、下着や靴下はノビノビになってすりきれて最終的に穴が開いても捨てるかどうか躊躇してしまう。逆に言えば単に横着かつ無頓着なのだろうが、そんなわけで年々、クローゼットの中がひどくカオスな状態になってしまっていたのだ。
大きめのビニール袋を用意して、ばっさばっさといらない服を放り込む。穴の開いたトランクス、ゴムの伸びきった靴下、首まわりが元の倍くらいだるだるになったスウェット、しみのできたTシャツ……なんでこんなのキープしてたんだろ、と我ながら呆れる。
旅から旅へという日々を続けていると、とかく、ベースとなる生活がおろそかになってしまう。自炊とかがままならないのは仕方ないけど、ちょっとずつでも、生活を整えるのを忘れないようにしなければ、と思う。
……しかしまあ、今回の断捨離に関しては、今までが横着すぎただけなんだよな(苦笑)。
昨日の夜は、ラダック写真展開催中の横浜中華街のお店で、気のおけない何人かで集まっての飲み会。割と早めの時間から夜半前まで、のんびり飲んで、愉しかった。
その席上で、「それまでずっと憧れていて、実際に面と向かって会えて、感動した人は誰か」という話題になった。僕の場合は誰だろう……取材とかでは割といろんな人に会わせてもらってるけど……。で、今、あらためて思い返してみると、これまでに二人いたかな、と思う。
一人は、写真家のセバスチャン・サルガド。十数年前、渋谷で彼の大規模な写真展が開催されていた時、来日して会場に来ていた彼に、図録にサインしてもらったのだった。自分が二十代初めの頃からずっと尊敬していた人だったから、あの時は本当に気分が舞い上がったのを覚えている。
もう一人は、ダライ・ラマ法王。これも十数年前、両国国技館での講演のために来日された時、僕は講演会場でボランティアとしてお手伝いしていたのだが、ご帰国の直前、宿泊先のホテルでほかのボランティアのメンバーとともに謁見させていただく機会に恵まれた。あの時も尋常でないくらい緊張したなあ……。
二人に共通していたのは、握手していただいた手の、柔らかさと、温かさ。たぶん、一生忘れられない感触だと思う。