昨日、本の執筆に取り組んでいる時の生活のルーティンについて書いたが、海外に旅に出ている時は何の縛りもなしに過ごしているのかというと、意外と旅の中でも、行く先々で自分なりのルーティンを見つけて、それに沿って過ごしているような気がする。
たとえば、毎朝、宿のロビーで小さなトーストをかじりながらコーヒーをすすったり。毎日同じ道を散歩しながら、同じアングルで違う色の空の写真を撮ったり。いつのまにか顔なじみになった食堂で、注文する前に何のメニューかをウェイターに言い当てられたり。
知らない街を訪れて、あちこち動き回りながら何日か過ごしていると、しぜんと自分にとって心地よいルーティンが生まれてくる。それをくりかえすことに、僕は一種の愉しさを感じている。そんな風にして、同じ場所で同じルーティンをしばらく続けるパターンが、僕の場合は結構多い。
そんな愉しいルーティンにも少し飽きてきたら、次の場所に移動する頃合いだ。