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禍福は糾える縄の如し

午後、リトスタで打ち合わせ。8月下旬にラダックでガイドを務めるツアーの詳細について。いい感じで詰めることができた。協力してくれる方々もいるし、たぶんいいツアーになるんじゃないかなと思う。

昨日も今日も、僕にしては妙にいい流れが来ているのだが、正直、世の中そんなに甘くないだろうと思っている。禍福は糾える縄の如し。流れがいい時もあれば、悪い時もあるのは当たり前。流れが悪い時にいかに深手を負うのを避けるか。流れがよくなった時にいかにそのチャンスを掴むか。そうやって小刻みに工夫しながらやっていくしかないのだと思う。

‥‥とりあえず、土曜に乗るはずのデリー行きの飛行機のEチケットが未だに依頼元から届いてないというのが、目下の懸案事項だ(苦笑)。

旅の重石

終日、部屋で仕事。取引先や、取材でお世話になるインドの知人に連絡をしつつ、自分用の行動予定表や取材で必要な資料を準備する。木曜日くらいまでにすべて整えられれば、まあ、大丈夫だろう。

夕方、晩ごはんを食べに外へ。歩道をぶらぶら歩きながら、これから始まる長い旅と、そこでいくつも待ち受けている取材のことを考えると、ずしっ、と心が重くなる。憂鬱というわけではないけれど、一つひとつの仕事のプレッシャーがのしかかってくるというか。いつから僕は、こんな風に重石を感じながら、旅の支度をするようになったのだろう。

まあそれも、出発の日の朝に、バッグを背負ってシューズを履いた瞬間に、ふっと軽くなるのだろうけど。旅に出てしまえば、きっと、いろんな意味で自由になれる。

半信半疑

ほんの二日前まで、次の週末にインドに旅立てるのかどうかもわからないような状況だったのだが、事態がようやく動き出して、どうやら本当に旅立つことになりそうだ。僕自身のコントロールの範疇外の出来事なので、他人事ではないにしろ、正直、半信半疑なのだが。

というわけで今日は、半信半疑ながら、荷造りの準備を始めてみた。今回から使用するバッグを一新。メインはグレゴリーのスタッシュダッフル 45L、カメラバッグはロープロのプロタクティック 350AW。筆記具や書類を入れるのには、昔買ったイーグルクリークの小型ショルダーポーチを押入れから引っ張り出した。実際にある程度詰めてみると、寝袋や防寒着があるのでダッフルバッグはかなりパツパツだが、たぶん問題ないだろう。

願わくば、この荷物を、出発前に再びほどくはめになったりしませんように‥‥。何しろ前例があるので。ほんと、いまだに半信半疑なんだから。

心の準備

いつもなら、海外での長期取材の出発十日前ともなると、気持ちがそわそわ、わくわくして、準備のあれこれが気になり始めたりするのだが、今回は何だか、まだイマイチ気分がノッてこない。

現地で予定している取材や仕事のうち、自分が完全にイニシアチブを握れないいくつかの案件の行方が、いまだに不透明な状況だからかもしれない。昨日書いた件も含め、どれもこれも三カ月くらい前から準備を始めているのだが、なぜにそこまで、というくらい頓挫し続けている。自分の本作りで編集者として進行管理している時にはありえないような座礁っぷりだ。

ほんと、無事にすっきり船出できるようになるのだろうか。正直、途方にくれる。心の準備は、まだ整えられないままだ。

頭痛のタネ

先週末に書いた頭痛と体調不良は、書いたとおり翌朝にはけろっと治ってしまった。が、それとは別に、未だに「頭痛のタネ」になっているのは、来週末から出発する予定のインド取材だ。

今回のインド滞在では、その最初の2週間に、今年2月末から行く予定だったはずがスタッフの負傷のためにキャンセルされた取材が再度組み込まれている。この取材では僕は裏方スタッフの一人としてコーディネートの仕事をしているのだが、出発までにしておかなければならない事前手配が、未だに全然終わっていない。原因の9割くらいは、ぶっちゃけインド政府のせいなのだが‥‥。そうしたしわ寄せが今になって全部こっちに来て、出発までに準備を終えられるのか、そもそも出発できるのか、という、ばったばたの事態になっている。僕の一存では、動くに動けない状態なのだ。

まあ、7月中旬からはラダックで、個人の立場でのいくつかの取材やツアーガイドの仕事が始まるので、いずれにしてもインドに行くことは間違いないのだが、ほんと、早くいろいろ決めさせてほしい、というのが正直なところではある。やれやれ。