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写真展「風息の行方 ラダック ザンスカール スピティ」@横浜


3月末から5月末まで、三鷹で開催していた写真展「風息の行方 ラダック ザンスカール スピティ」を、6月中旬から約2週間、横浜中華街の「旅カフェ&バル Short Trip ショートトリップ」で開催させていただくことになりました。店内の構造と会期を考慮して、三鷹の展示での前期と後期の内容を合わせて再構成した展示にします。「ラダックの風息[新装版]」に未収録エピソードの小冊子と新旧表紙写真のポストカード2種をセットにした「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」の販売も行います。横浜方面の方々、そして三鷹での展示を見逃したという方、ぜひお越しください。

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山本高樹 写真展
「風息の行方 ラダック ザンスカール スピティ」

インド北部、ヒマラヤの西外れにひっそりと息づくチベット文化圏、ラダック、ザンスカール、スピティ。この地をずっと見守り続けてきた「ラダックの風息[新装版]」の著者、山本高樹による最新写真展。空果つる地を吹き抜ける、風息の行方を辿る旅へ。

期間:2016年6月14日(火)〜6月29日(水)
会場:旅カフェ&バル Short Trip ショートトリップ
神奈川県横浜市中区山下町214 RIビル2F
TEL&FAX 045-641-6950 http://shorttrip.info
時間:14:00〜23:00
定休:月曜日
料金:無料(会場が飲食店なので、1品以上のオーダーをお願いします)

※会場では山本高樹の最新刊「ラダックの風息[新装版]」に部数限定の小冊子「未収録エピソード」とポストカード2種をセットにした「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」の販売も行います。

最高の勲章

ラダックの風息[新装版]」の発売以来、トークイベントに出演したり、写真展を開いて在廊したり、先週末はアースデイ東京にも顔を出したりしていて、たくさんの読者の方々に直接お会いする機会が増えた。会う人ごとにいろんな感想をいただいて、それぞれとてもありがたいし、参考にもなるのだが、以前から今に至るまでずっと、言ってもらえると一番うれしい感想がある。

「ヤマモトさんの本を本屋さんでたまたま手に取って、読んで、それでラダックに行っちゃいました!」

こういう方が、一人や二人ではないのだ。本当にびっくりである。だって、ハワイや台湾とはわけが違う。インドの中でもとりわけ奥地のラダックなのだ。飛行機代だって安くはないし、時間もかかるし、気力も体力も使う。そんな場所にわざわざ行ってもらうような背中の後押しを、自分の書いた本がさせてもらっているなんて。

世間で権威のある人たちがくれる賞よりも、本の売り上げがただ単に伸びるよりも、僕にとっては、自分の本を読んでラダックに行ったと言ってもらえるのが、何物にも代えがたい、最高の勲章だと思っている。誰かの背中を、ほんのちょっと後押しするための本。そういう本を、力が尽き果てるまで、ずっと作り続けたいと思う。

本当に、ありがとうございます。これからもがんばります。

「ラダック」と「渋イケメン」〜それでも僕たちが旅に出る理由〜

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ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]」の発売に合わせて、5月18日(水)の夜、代官山蔦屋書店でトークイベントが開催されます。今回のお相手は、同じ雷鳥社から昨年「渋イケメンの国」を刊行された写真家の三井昌志さん。この二人ならではの、ディープな旅のトークになると思います。お申し込み、お待ちしています。

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三井昌志×山本高樹 スライドトークイベント
「ラダック」と「渋イケメン」〜それでも僕たちが旅に出る理由〜

アジアの辺境をバイクで自由に旅しながら新鮮な出会いと感動を写真に撮り続ける、三井昌志。インド北部の山岳地帯ラダックにひたすらこだわって通い続けて本を作る、山本高樹。

旅に対して対照的なアプローチを持つ二人は、一年のうち数カ月を仕事で、あるいは個人的な動機で旅をして過ごします。日本から海外へ旅に出る人がめっきり少なくなったとも言われる昨今、二人はなぜそれぞれの流儀で旅を続けるのでしょうか。写真や文章を通じて、二人が伝えようとしていることは何なのでしょうか。

二人のこれまでの旅と作品をふりかえりながら、人が旅に出る理由についてじっくり考えてみるトークイベントです。

会期 2016年5月18日(水)
定員 50名
時間 19:30〜21:00
場所 代官山 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
主催 代官山 蔦屋書店
共催・協力 雷鳥社
問い合わせ先 03-3770-2525
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2016/04/post-114.html

【参加条件】
代官山 蔦屋書店にて参加券(税込1,500円)のご購入もしくは、対象書籍をご購入いただいた先着50名様に参加券をお渡しいたします。
1:参加券(税込1,500円)
2:対象書籍
『渋イケメンの国』(三井昌志著 雷鳥社 税抜1,600円)
『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(山本高樹著 雷鳥社 税抜1,800円)

【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
1:代官山 蔦屋書店 店頭(3号館1階レジ)
2:代官山 蔦屋書店 オンラインストア
3:電話(03-3770-2525)

【対象商品】
『渋イケメンの国』(三井昌志著 雷鳥社 税抜1,600円)
『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(山本高樹著 雷鳥社 税抜1,800円)

【ご注意事項】
*参加券1枚でお一人様にご参加いただけます。
*当日の座席は、先着順でお座りいただきます。
*参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承ください。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。

【プロフィール】
三井昌志(みつい・まさし)
1974年京都市生まれ。 写真家。アジアの辺境を旅しながら、「笑顔」と「働く人」をテーマに写真を撮り続けている。著書に『渋イケメンの国 〜無駄にかっこいい男たち〜』『写真を撮るって、誰かに小さく恋することだと思う。』(ともに雷鳥社)など多数。主なフィールドはインド、バングラデシュ、ネパール、ミャンマー、カンボジアなど。
たびそら http://www.tabisora.com/

山本高樹(やまもと・たかき)
1969年岡山県生まれ。 著述家・編集者・写真家。 2007年から2008年にかけて、インド北部のラダックに長期滞在して取材を敢行。以来、かの地での取材活動をライフワークとしている。 著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール トラベルガイド インドの中の小さなチベット』(ダイヤモンド・ビッグ社)など。
Days in Ladakh http://ymtk.jp/ladakh/

それは大変なこと

どっぷり寝て、ゆっくり起きる。部屋でラーメンを作って食べ、昼過ぎまで、次の週末にやるイベントで使うスライドの準備。午後から夕方までは、写真展会場のリトスタに在廊。

今日は、去年のラダックツアーの参加者の方々が会場に訪ねてきてくださった。ひさしぶりにお会いして話をしながら、去年撮った写真のパネルなどを見てもらえたので、何だかとても嬉しかった。

一冊の本を買ってもらうこと。写真展に足を運んでもらうこと。イベントを観覧してもらうこと。インド行きの飛行機のチケットを買ってもらって、ラダックでのツアーに参加してもらうこと。考えてみれば、どれもこれも、大変なことだ。その人の人生の時間の一部分、働いて得たお金の少なくない金額を、わざわざ使ってもらっているわけだから。

書店にご挨拶に回ったり、写真展でいろんな方にお会いしたりしていて、あらためてそう実感する。すっかりわかっているつもりだった大切なことを、もう一度、自分自身の中で確認させてもらっている。

気持のやりとり

ここしばらく、取材で出歩いたり、写真展の会場に在廊したり、家に帰って原稿を書いたりで、あっという間に日々が過ぎていく。4月になって、ちょっと立ち止まって一息つける時間ができるかもと思っていたけど、そんな気配は微塵もない。

それでも、写真展の会場に訪ねてきてくれる友人・知人の方々と話をしたり、初対面の方々から写真の感想やラダックについての質問をいただいたりしていると、本を出すのと同時に写真展をやってよかったとしみじみ思う。目に見える形ではないけれど、こういう気持のやりとりをさせていただけるというのは、書き手としても、撮り手としても、何物にも代え難い経験だから。

次はいつこんな経験をさせてもらえるかわからないし、もう二度とないのかもしれないのだから、毎日、この感触をしっかり噛みしめながらやっていこうと思う。