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幸せな日々


月曜の朝、インドから日本に戻ってきた。ラダックのレーからデリーで乗り継いでの飛行機の旅は、今までになかったほど順調だったのだが、ちょうどいい時間に乗ったはずの成田から吉祥寺までのリムジンバスが都心で大渋滞につかまってしまい、それが一番疲れた(苦笑)。

一年ぶりのラダック。約4週間の滞在のうち、後半はガイドとしてのツアー添乗の仕事でほとんど埋まっていたし、自分自身の取材に割けた時間はほんのわずかだったのだが、それでも、ひさしぶりに手応えのある、自分自身でも納得のいく取材ができたような気がしている。自分本来のやり方が間違っていないことを、しっかり確認できたというか。

それらを差し引いても、今年のラダックで過ごした日々は、本当に幸せな日々だった。こんなにも穏やかな時間を過ごさせてもらっていいのかなと、ちょっと申し訳なくなるほどに。

その日々のことは、9月に予定している小さな写真展などでお見せできればと思う。お楽しみに。

すべりこみセーフ

来週からインドに行くというのに、今週になっても、大学案件の取材があったり、諸事情で着手できないでいた書き仕事があったりして、なかなか仕事がすっきり片付かないでいた。今年は常にこんな風にばたばたしてるような気がする。

今日の夜になって、どうにかこうにか、全部の原稿を納品し、請求書を作って投函し終えた。これで全部終わり、のはず。本当に、ぎりぎりすべりこみセーフといった感じだ。

あ、荷造り……まだ全然できてない……(汗)。明日やろう、明日……。

夏至に風邪

今日は夏至らしい。ついこの間、年が明けたと思っていたのに(いやほんとに)。で、夏至にもかかわらず、風邪っぴきというていたらく。

風邪というか、先日のブータン取材の折、やたら風の強い日に土埃を吸い込んでしまって喉と鼻の粘膜を傷めてしまったのが、ずっと尾を引いている感じだ。喉の方はいったんよくなりかけたのだが、昨日あたりからまたちょっと腫れぼったくなってきた。抵抗力が落ちているのか、仕事がちょっと一段落してホッとして気が抜けたのか。いずれにしても、やれやれである。

あと3週間で体調を完全に元に戻さなければ。ラダックは一筋縄ではいかない。

結局、ベタ踏み

昨日と今日、そして明日は、家に籠って、急ぎの原稿書き。来週はまた別案件の急ぎの原稿書き。週末は横浜で展示中の写真展に在廊しに行かねばだし、少なくとも今月末までは、ぱっつんぱっつんの日々が続く。

たしか1カ月ほど前に、これからはちょっと仕事が落ち着くはずだから、年末からベタ踏み状態だったアクセルをゆるめて、ちゃんと休もう、という意味のエントリーをここに書いていた気がする。それは結局、儚い希望的観測のままで終わってしまった。5月には終息すると思っていた大学案件が想定外のボリュームで追加されてしまったり、ブータン取材に京都でのイベント、横浜での写真展など、いろいろありすぎて、結局アクセルはベタ踏みのまま。オーバーヒートして焼き切れそうな勢いで、梅雨空の下を突っ走ってる状態だ。

何かもう、ここまで来たら、行けるところまで行ってやれ、という気にもなっている。どうせ7月半ばからは約1カ月のインド暮らしだし。今、やるべき時に、やれるだけのことをやる。ひと息つくのは、ラダックに着いてからでいい。

ところ変われば

午後、横浜中華街へ。今日からスタートする写真展の設営をしに行く。脇にはA2サイズのパネルを収めた袋を抱え、背中のバックパックには売り物の本やら何やら。先週の打ち合わせの時にA3のパネルだけ先に搬入しておいて、ほんとよかった。

パネルの設営は、一人で淡々と、3時間くらいかけて慎重に進めた。リトスタに比べると壁の凸凹が多いので、脱落しにくいようにパネルを固定するためにあれこれ検討しながら、壁にマスキングテープを貼り、その上から粗面用の両面テープでパネルを貼っていく。今回は2週間だし、何とかもってくれればいいのだが。

パネルをすべて貼り終えて会場を見回すと、三鷹の時とはまたひと味もふた味も違う、旅の情感がぐるりと渦巻いているような、とても濃密な雰囲気の展示になったように感じた。ところ変われば、写真の見え方も受け止められ方もずいぶん変わるものなのだなと思う。

横浜中華街での展示は、6月29日(水)まで。未見の方は、ぜひに。