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映画、二連チャン

昨日は渋谷で、映画を立て続けに2本観た。

最初に観たのは、南インド映画祭で公開されているタミル語映画「テリ スパーク」。小さな娘と二人暮らしの気弱そうな父親は、かつては凄腕の警官で、娘を守るために過去の仇敵と戦う、というストーリー。アクションは過激なまでに派手だし、ダンスシーンは華やかだし、南インドの娯楽映画としては申し分ない出来。ただ個人的には、仇敵たちへの仕打ちの仕方があまりにも直截的すぎる気がして、ほんのもうちょっと、ひと工夫できていればさらによかったかも、と思った。

次に観たのは、エドワード・ヤンの「台北ストーリー」。1980年代、急速に変貌しつつあった台北の街で、それぞれの人生に行き詰まりを感じていた人々が、どうにもできずにあがくうちに、さらに行き詰まり、思いもよらない(あるいは予期された)結末に行き着く。悲しく、やるせない物語。しかし映像は本当に美しい。ほんのささやかな場面でも、完成された写真作品のように丁寧に気を配って撮っているのがわかる。

昼から夜まで映画漬けの、幸せな一日だった。座りすぎで尻が痛いけど(笑)。

「レモ」

今年、4月末から5月上旬にかけて、東京と大阪で開催されている、南インド映画祭。都合が合う日にどれか観に行こうと、各上映作品の予告編動画を見ていて、これは相当面白そうだな、と思ったのが、タミル語映画の「レモ」。で、昨日、観に行ってきた。

うだつの上がらない役者志望のSKは、オーディションで出会った映画監督に、次回作の主人公にはナースの女装をさせるという話を聞く。街の中で見かけて一目ぼれした女性、カヴィヤに婚約者がいることを知り、失意の中でナースの扮装をして監督に会いに行ったSKは、帰りのバスの中で偶然カヴィヤと話をするようになり、彼女が医師として勤める病院で働かないかと誘われて……。

いやー、楽しかった。ありとあらゆるところに「いやいやいや」とツッコミたくなるポイントが満載なのだが、それ自体が面白いというか、この映画の魅力になっている。いい意味での「おやくそく」がたっぷり用意されている安心感。シヴァカールティケーヤンのナースの扮装と演技は異様に完成度が高くて、ちゃんと品があるのもよかった。まさかの「PK」オマージュもあったり(笑)。笑ったり、ハラハラしたり、ひゃーっとなったりをくりかえして、観終わった後に包み込まれる、何とも言えない多幸感。こういうのが、インド映画ならではのよさの一つだよなあ、とあらためて思う。

「レモ」は、来週8日(月)と11日(木)にも上映されるそうなので、興味のある方はぜひ。

さすがインディア

昨日と今日は、国分台の方で取材。三鷹から片道丸1時間。何だかんだでやっぱり疲れる。

家に戻ってきて、Macを開くと、ぽん、とメールが届いた。インドからだ。今年の夏、6月の終わりから取材でインドに行くので、旅の序盤、シムラーという街で泊まる宿をBooking.comでこの間予約したのだが、そのホテルからのメール。明日までにデポジットで1泊分の全料金をこの口座に入金しろ、でなければキャンセル扱いにする、と、パンジャブ銀行の口座情報が送られてきたのだ。

まったくもって、そんなの知らんがな、だし、予約保証にVISAカードの情報もBooking.com経由で入力してるのに、なんでわざわざ日本からインドの口座に送金させようとするのか。普通の旅行者にはまず無理だし、送料を考えたらまったく割にも合わないし。突拍子なさすぎて、かえって笑えてきた。

とりあえず、「いや、こっちは日本だし、送金するのは無理ですよ。でも、シムラーまでの鉄道は予約済みなんで、安心してください。宿に着いたら直接払います。もしそっちの都合でキャンセルするなら、また連絡してね」とだけ、メールを返しておいた。さて、どうなることやら。

さすが、インディア。出発前から、すでに戦いは始まっている。

夏のスピティ&ザンスカールツアー開催のお知らせ


一昨年、昨年と、ラダックでの現地発ツアーのガイドを務めさせていただいたのですが、今年の夏もツアーを開催させていただくことになりました。今年は、スピティを巡るツアーと、ザンスカールのプクタル・ゴンパを訪れるツアーの2種類。先週末に情報が公開されたばかりですが、おかげさまで、すでに複数の方々からのお申し込みをいただいていて、どちらのツアーも催行が決定しています。

ツアーの詳細については、GNHトラベル&サービスのサイトに設置された、下記のページにて。

写真家&ライター・山本高樹同行 スピティ谷の旅
インド・ヒマラヤ僧院探訪とチャンドラタール滞在 9日間

写真家&ライター・山本高樹同行 ザンスカールの旅
ザンスカール最深部・プクタル僧院訪問とサニのお祭り見学 8日間

スピティに、あるいはザンスカールに行きたい、という方のご参加、お待ちしています。よろしくお願いします。

平日の夜に映画

昼の間に原稿を書き進め、夕方、新宿へ。1週間、1日1回だけ上映されているテルグ映画「バーフバリ 伝説誕生」を観に行く。今回のは前編で、後編も近い将来国内で上映予定らしいので、レビューは全部観てからにしようと思うが……濃い。濃い濃い濃い。めっっっっちゃ濃い。これ以上濃い映画を作るのは不可能ではないかと思う。いや、ほめてるんだけど。

それにしても、平日の夜にふらっと映画館、というのも、なかなかいいものだなと思う。仕事の都合さえつけられれば平日も週末も関係ない、フリーランスならではの気楽さもあるが。観終わって映画館の外に出る時、夜がすっかり更けていて、ちょっとさみしかったりするところも。

さて、今夜はゆっくり寝て、明日からまたがんばろ。