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旅のアナログ志向

先日、近くの銀行でVisaデビットカードを新しく作った。前にも書いたが、これまで海外取材の時に利用していたアメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェックが、来年三月末で日本国内での販売を終了することになり、その代わりに取材費を持ち歩く(フリーランスの身分でも取得可能な)方法として、なかばやむを得ず。

やむを得ず、というのは、未だに僕は、カードを積極的に利用することには気が進まないのだ。日本国内の実店舗で使うのは安全かもしれないが、海外では、そのへんの一般の店だと、こっそりスキミングされちゃうんじゃないかと疑心暗鬼になってしまう。現にこの間、旅の経験豊富な知人が、バンコクで使ったカードをスキミングされて、帰国後にそのカードがタイでさんざん使われてしまっているという報せが届いたそうだし。正直、自分の場合は、銀行のATMでのキャッシングくらいしかする気になれない(苦笑)。

カードがいらないというわけではないけれど、それに押しのけられる形で、トラベラーズ・チェックというアナログだけど安全にお金を持ち歩ける手段が消えていくことには、やっぱり不安を感じざるを得ない。二重三重のバックアップを用意できれば、安全性もそうだけど、精神的にもずっと安心して旅ができるだろうし。

まあ、何だかんだで、こと旅に関しては、僕はアナログ志向なんだな。

Keen Owyhee

owyhee東南アジアやインドなど、暑い国へと旅する時、履いていく靴にサンダルを選ぶ人は多いと思う。僕自身、この秋のタイ取材ではサンダルを選ぶことにしたのだが、購入の際にはいくつかのポイントがあった。

まず、単につっかけるタイプではなく、足首の下までホールドできて脱ぎ履きが簡単なもの。ソールは長時間の歩行に耐えるしっかりしたもの。少々踏まれたりぶつけたりしても大丈夫なように、つま先とかかとがある程度保護されているもの。こうした条件をふまえて選んでいくと、キーンのOwyhee(オワヒーと読むらしい)に行き当たった。

で、タイで四週間、このOwyheeを履き倒してきたわけだが、結論から言うと、大当たり。ワンタッチで締めたり緩めたりできるクイックドローコードで脱ぎ履きは簡単だし、しっかり締めれば普通のアウトドアシューズと同じ感覚でガシガシ歩ける。毎日何時間も歩き回っても、靴擦れはまったくなし。つま先とかかとがむき出しではなく保護されているので、人混みの中でも踏まれるのをあまり気にせず歩けたのも助かった。帰国時などちょっと寒い時は薄手のソックスを履いたのだが、パッと見は普通の靴みたいに違和感がない。

ある程度旅慣れている人ならわかると思うが、旅先で靴が原因のトラブルに遭遇すると、結構大変だ。靴擦れになったり爪を痛めたりすると歩きにくくてたまらないし、踏まれたりしたケガが化膿するとさらにきつい。足元が気になって旅が楽しめないなんて、もったいない以外の何物でもない。そういう意味では、このOwyheeは暑い国への旅にはうってつけの一足だと思う。

貢ぎ物

午後、都心へ。神保町のアウトドアショップや本屋を回る。

今日買ったのは、実家の岡山方面にいる姪や甥のためのもの。年末年始に数日ほど帰省する予定なので、ちょい遅れのクリスマスプレゼントとして。何だかんだで今や三人もいるので、それぞれに貢ぎ物を買うと結構おおごとになる。年明けにはお年玉も待ち構えてるし、帰省の際の新幹線代も合わせると、かなりのダメージ(苦笑)。

まあでも、自分は日頃、ほとんど岡山には寄り付かないわけだし、これくらいはやらないとな。致し方なし。

MacBook Pro Retina 15-inch Late 2013

mbpretina自宅で仕事に使うMacを四年ぶりに買い替えた。使いはじめて三週間ほど経ち、いろいろ落ち着いてきたので、使用感などについてまとめてみようと思う。

新しく導入したのは、2013年秋に発売されたMacBook Pro Retinaディスプレイ15インチモデル(2.3GHzクアッドコアIntel Core i7、メモリ16GB、SSD512GB、キーボードをアップルストアでUS配列にカスタマイズ)。ほぼ同時に、通信&バックアップ環境も2013年6月に発売されたTime Capsule 2TBに入れ替えた。

前に使っていた2009年モデルのMacBook ProからTime Capsule経由でデータを移行した直後は、スリープ時にTime Machineバックアップがうまく動作せず、Mac側でTime Capsuleの認識が外れてしまう謎の現象が起こったのだが、アップルのサポートのアドバイスで、Time Capsuleの初期化と省エネルギー設定の変更(「Wi-Fiネットワークアクセスによるスリープ解除」のチェックボックスを外す)をしたところ、それも解消。今は何の問題もなく、快適に使えている。

パシュミナ

昼のうちはうららかな日和だったけど、夕方に外に出かけようとすると、さすがに風が冷たくなっていた。薄手のダウンに袖を通し、襟元にパシュミナのマフラーを巻く。

このマフラーは、今年の夏にラダックで手に入れたもの。メインバザールに並ぶカシミール人の店で売られている鮮やかな色合いのものではなく、ラダック人経営の店にあった、生成りのパシュミナの色のままのマフラーだ。首に巻くとふわっとしていて、巻いてるのを忘れそうになるほど軽い感触、でも暖かい。生成りだから、だいたいどんな服にも合わせられる。いい感じ。

暮れていく空の下を歩きながら、時折、襟元に指で触れてみる。ラダックはもう、すっかり冬なのだろうな。