Tag: Goods

増税とテント

終日、部屋で原稿に取り組む。ややこしい部分にさしかかったが、乗り越えないことには先がない。

気がつけば、三月も今日で終わり。明日からは消費税が8%に上がるらしい。巷では増税前の駆け込み需要でにぎわってる店もあるようだが、僕もご多分に漏れず、ちょっと前に増税に踊らされてきた(苦笑)。

一週間ほど前に注文して取り寄せたのは、アライテントのエアライズ2。フライシートはフォレストグリーン。テントの中では定番中の定番モデルらしい。ラダックでトレッキングをくりかえしていた頃からずっと目を付けてはいたのだが、何しろラダックでは知り合いがまあまあ具合のいいテントをいつも貸してくれていたので、ついつい購入を後回しにしてしまっていた。でも、今年の夏はアラスカで一週間キャンプを張るからどのみち必要になるので、増税前に決断したというわけ。

実際に手に取ってびっくりしたのは、その軽さと嵩の小ささ。最近のテントってこんなにコンパクトで軽いのか‥‥。ラダックの知り合いには悪いけど、あっちで借りてたテントの半分くらいの重さという印象。これよりさらに軽い最先端モデルとかもあるんだろうな。素材と技術の進化ってすごい。

しかし、テントを手に入れたはいいものの、屋外はもちろん、部屋の中でも展開してみる暇がないほど、今は仕事に追いまくられているのであった。シームコートも塗らなきゃならないのに‥‥やれやれ。

お茶とコーヒーの道具

昨日、ひさしぶりに九品仏のD&DEPARTMENTに行って、コーノ式名門ドリッパーセットを買った。

自分でコーヒーをいれるようになって十年ほど経つが、当時から、ドリッパーとサーバーはずっとコーノ式。長年の使用でだいぶくたびれてきて、特にドリッパーにはコーヒーから出るガスの影響か、ひび割れが外側に達するほど目立つようになった。「ある日突然割れますよ」という友人からの忠告もあり、さすがにそうなると困るので、だったら前からずっと欲しかった、桜の木のハンドルがついたセットに買い替えちゃおう、と思ったのだ。

そんなわけで、今朝起きてコーヒーをいれる時は、本当にうっきうきだった。我ながら単純だなあと思うのだが、こういう普段使いの道具がすっきり整うと、気持もすかっと晴れやかになる気がする。ちょっと前に「北欧、暮らしの道具店」で買ったハリオのティーピッチャーも、家で紅茶や日本茶をちゃんといれて飲む楽しみを、あらためて思い出させてくれた。

お茶の道具も、コーヒーの道具も、それがなければどうにも生きていけないというものではないけど、あると気持を穏やかにしてくれる。必要なさ過ぎるものをありあまるほど持ちたいとはまったく思わないが、こんな風にちょこっと気持を豊かにしてくれるものなら、あってもいいんじゃないかな。はー。紅茶おいし。

厚手の毛布

一昨日、吉祥寺の無印良品で、毛布を買った。あたたかファイバー厚手毛布という商品。

これまで冬の寝具に使っていた毛布はかなり昔に買った綿毛布で、保温力が高いとは言えなかった。この冬はエアコンの暖房を極力使わないようにしてるので、ベッドで寝る時にしっかり保温できる毛布があるといいな、と思ったのだ。

この毛布、実際に使ってみると、大当たり。今まで冬の寝床で感じてた薄ら寒さは何だったんだというくらい暖かい。空気を含むみっしりとした壁にくるまれてるような感覚で、本当にぐっすりと安眠できる。値段も高くないし、もっと早い段階で導入しておけばよかった‥‥。

明日の朝、新潟への取材のために午前三時半に起きなきゃならないのだが、あまりにも毛布の寝心地がいいので、ちゃんと起きられるかちょっと心配(苦笑)。

タカヒロ コーヒードリップポット

タカヒロ コーヒードリップポット 0.9Lちょうど一年ほど前、自宅のコーヒーミルをカリタのセラミックミルC-90に変えたのだが、今年は湯を注ぐドリップポットを新調してみた。タカヒロのコーヒードリップポット0.9L

挽いたコーヒーに湯を注ぐと、中に含まれていた炭酸ガスが出て、ぷくーっと粉がふくらむ。コーヒーの旨味をしっかりと抽出するには、このふくらみ加減の様子を見ながら湯を注ぐ速度を微調整する必要がある。たとえば、僕がよく飲んでいる深煎りのコーヒー豆などは、湯を注いでも比較的ふくらみにくいので、本当に少しずつ、点滴のようにして湯を注いだ方がいい場合も多い。今まで使っていた月兎印のスリムポット0.7Lは、注ぎ口などの構造上、少量の湯を注ぐ時に微妙なコントロールがしにくいという難点があった。

新しく導入したタカヒロのドリップポットは、コーヒーをいれる用途に特化しているだけあって、とても使いやすい。注ぎ口が本体から同じ口径で細く伸びているため、湯を少しずつ同じ速度で注ぐことができる。湯は注ぎ口の先端から真下に落ちるので、あまりコーヒーをいれた経験がない人にも簡単に扱えるはずだ。実際に自分で使ってみても、本当に思いのままに湯の量と落とす場所をコントロールできるので、すっかり感動してしまった。出来上がったコーヒーもすっきりした味わいになった気がする。

タカヒロのドリップポットには、容量のバリエーションとして0.5L、0.9L、1.5Lが用意されているが、2人分程度をいれるのでも、0.5Lに湯を満タンにして使うよりは、0.9Lに7、8割ほど湯をいれて使う方が扱いやすいのではないかと思う(カップやサーバーを温める湯も必要だし)。あと、このドリップポットは直火にもかけられるし、0.9Lと1.5Lは電磁調理器にも対応しているが、個人的にはこれで直接湯を沸かすのはおすすめしない。やかんなどで沸かした湯をドリップポットに移し替えて使う方が、湯の温度が落ち着いて、コーヒーをいれるのに適した状態になるからだ。

製造元のサイトには、金メッキや銅メッキ、取っ手に籐巻など、いろんなバリエーションが用意されていて、なかなか壮観。僕のはごくベーシックな仕様のものだが、もうちょっと変態仕様にすべきだったかな(笑)。まあいいや。

暖房改革

この冬、うちの部屋ではまだ、暖房にエアコンを稼働させていない。机の下の足元でデロンギの小さなオイルヒーターを使ってはいるのだが、それ以外の暖房はいっさいなし。

うちの部屋に備え付けのエアコンはかなり古く、音がうるさい上に電気代も食うという代物。前から使うのにあまり気が進まなかったのだが、去年の夏、バルミューダのGreenFan miniを導入してからエアコン冷房の使用頻度をかなり減らすことができたので、冬もなるべくエアコンを使わないようにできないかなと思ったのだ。

とはいえ、机の下の小さなオイルヒーターだけでは、十分に暖を取るにはやや力不足。でも、その不足分は、ものすごくシンプルな方法で埋めることができそうだ。つまり、厚着をするということなのだが(笑)。

厚着といっても、やたらめったら服を着込んでるというわけではない。ポイントは、靴下と腹巻だろうか。靴下は昔、ザンスカールのチャダル・トレックで履いていた極厚ウールの登山用ソックス。これを薄手のソックスの上から履く。腹巻は前に人からもらったごく普通のものだが、こうしてポイントを絞って保温するだけでも、体感温度にはかなりの差があると思う。あとは、着古した薄手のダウンとかを羽織っていれば、ほとんど問題ない。

一月と二月でどれくらい冷え込んでくるかわからないけど、この調子でいけば、冬のエアコンの稼働時間は最小限に抑えることができそうだ。電気代も節約したいし、がんばろ。