Tag: Goods

お茶とコーヒーの道具

昨日、ひさしぶりに九品仏のD&DEPARTMENTに行って、コーノ式名門ドリッパーセットを買った。

自分でコーヒーをいれるようになって十年ほど経つが、当時から、ドリッパーとサーバーはずっとコーノ式。長年の使用でだいぶくたびれてきて、特にドリッパーにはコーヒーから出るガスの影響か、ひび割れが外側に達するほど目立つようになった。「ある日突然割れますよ」という友人からの忠告もあり、さすがにそうなると困るので、だったら前からずっと欲しかった、桜の木のハンドルがついたセットに買い替えちゃおう、と思ったのだ。

そんなわけで、今朝起きてコーヒーをいれる時は、本当にうっきうきだった。我ながら単純だなあと思うのだが、こういう普段使いの道具がすっきり整うと、気持もすかっと晴れやかになる気がする。ちょっと前に「北欧、暮らしの道具店」で買ったハリオのティーピッチャーも、家で紅茶や日本茶をちゃんといれて飲む楽しみを、あらためて思い出させてくれた。

お茶の道具も、コーヒーの道具も、それがなければどうにも生きていけないというものではないけど、あると気持を穏やかにしてくれる。必要なさ過ぎるものをありあまるほど持ちたいとはまったく思わないが、こんな風にちょこっと気持を豊かにしてくれるものなら、あってもいいんじゃないかな。はー。紅茶おいし。

厚手の毛布

一昨日、吉祥寺の無印良品で、毛布を買った。あたたかファイバー厚手毛布という商品。

これまで冬の寝具に使っていた毛布はかなり昔に買った綿毛布で、保温力が高いとは言えなかった。この冬はエアコンの暖房を極力使わないようにしてるので、ベッドで寝る時にしっかり保温できる毛布があるといいな、と思ったのだ。

この毛布、実際に使ってみると、大当たり。今まで冬の寝床で感じてた薄ら寒さは何だったんだというくらい暖かい。空気を含むみっしりとした壁にくるまれてるような感覚で、本当にぐっすりと安眠できる。値段も高くないし、もっと早い段階で導入しておけばよかった‥‥。

明日の朝、新潟への取材のために午前三時半に起きなきゃならないのだが、あまりにも毛布の寝心地がいいので、ちゃんと起きられるかちょっと心配(苦笑)。

タカヒロ コーヒードリップポット

タカヒロ コーヒードリップポット 0.9Lちょうど一年ほど前、自宅のコーヒーミルをカリタのセラミックミルC-90に変えたのだが、今年は湯を注ぐドリップポットを新調してみた。タカヒロのコーヒードリップポット0.9L

挽いたコーヒーに湯を注ぐと、中に含まれていた炭酸ガスが出て、ぷくーっと粉がふくらむ。コーヒーの旨味をしっかりと抽出するには、このふくらみ加減の様子を見ながら湯を注ぐ速度を微調整する必要がある。たとえば、僕がよく飲んでいる深煎りのコーヒー豆などは、湯を注いでも比較的ふくらみにくいので、本当に少しずつ、点滴のようにして湯を注いだ方がいい場合も多い。今まで使っていた月兎印のスリムポット0.7Lは、注ぎ口などの構造上、少量の湯を注ぐ時に微妙なコントロールがしにくいという難点があった。

新しく導入したタカヒロのドリップポットは、コーヒーをいれる用途に特化しているだけあって、とても使いやすい。注ぎ口が本体から同じ口径で細く伸びているため、湯を少しずつ同じ速度で注ぐことができる。湯は注ぎ口の先端から真下に落ちるので、あまりコーヒーをいれた経験がない人にも簡単に扱えるはずだ。実際に自分で使ってみても、本当に思いのままに湯の量と落とす場所をコントロールできるので、すっかり感動してしまった。出来上がったコーヒーもすっきりした味わいになった気がする。

タカヒロのドリップポットには、容量のバリエーションとして0.5L、0.9L、1.5Lが用意されているが、2人分程度をいれるのでも、0.5Lに湯を満タンにして使うよりは、0.9Lに7、8割ほど湯をいれて使う方が扱いやすいのではないかと思う(カップやサーバーを温める湯も必要だし)。あと、このドリップポットは直火にもかけられるし、0.9Lと1.5Lは電磁調理器にも対応しているが、個人的にはこれで直接湯を沸かすのはおすすめしない。やかんなどで沸かした湯をドリップポットに移し替えて使う方が、湯の温度が落ち着いて、コーヒーをいれるのに適した状態になるからだ。

製造元のサイトには、金メッキや銅メッキ、取っ手に籐巻など、いろんなバリエーションが用意されていて、なかなか壮観。僕のはごくベーシックな仕様のものだが、もうちょっと変態仕様にすべきだったかな(笑)。まあいいや。

暖房改革

この冬、うちの部屋ではまだ、暖房にエアコンを稼働させていない。机の下の足元でデロンギの小さなオイルヒーターを使ってはいるのだが、それ以外の暖房はいっさいなし。

うちの部屋に備え付けのエアコンはかなり古く、音がうるさい上に電気代も食うという代物。前から使うのにあまり気が進まなかったのだが、去年の夏、バルミューダのGreenFan miniを導入してからエアコン冷房の使用頻度をかなり減らすことができたので、冬もなるべくエアコンを使わないようにできないかなと思ったのだ。

とはいえ、机の下の小さなオイルヒーターだけでは、十分に暖を取るにはやや力不足。でも、その不足分は、ものすごくシンプルな方法で埋めることができそうだ。つまり、厚着をするということなのだが(笑)。

厚着といっても、やたらめったら服を着込んでるというわけではない。ポイントは、靴下と腹巻だろうか。靴下は昔、ザンスカールのチャダル・トレックで履いていた極厚ウールの登山用ソックス。これを薄手のソックスの上から履く。腹巻は前に人からもらったごく普通のものだが、こうしてポイントを絞って保温するだけでも、体感温度にはかなりの差があると思う。あとは、着古した薄手のダウンとかを羽織っていれば、ほとんど問題ない。

一月と二月でどれくらい冷え込んでくるかわからないけど、この調子でいけば、冬のエアコンの稼働時間は最小限に抑えることができそうだ。電気代も節約したいし、がんばろ。

旅のアナログ志向

先日、近くの銀行でVisaデビットカードを新しく作った。前にも書いたが、これまで海外取材の時に利用していたアメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェックが、来年三月末で日本国内での販売を終了することになり、その代わりに取材費を持ち歩く(フリーランスの身分でも取得可能な)方法として、なかばやむを得ず。

やむを得ず、というのは、未だに僕は、カードを積極的に利用することには気が進まないのだ。日本国内の実店舗で使うのは安全かもしれないが、海外では、そのへんの一般の店だと、こっそりスキミングされちゃうんじゃないかと疑心暗鬼になってしまう。現にこの間、旅の経験豊富な知人が、バンコクで使ったカードをスキミングされて、帰国後にそのカードがタイでさんざん使われてしまっているという報せが届いたそうだし。正直、自分の場合は、銀行のATMでのキャッシングくらいしかする気になれない(苦笑)。

カードがいらないというわけではないけれど、それに押しのけられる形で、トラベラーズ・チェックというアナログだけど安全にお金を持ち歩ける手段が消えていくことには、やっぱり不安を感じざるを得ない。二重三重のバックアップを用意できれば、安全性もそうだけど、精神的にもずっと安心して旅ができるだろうし。

まあ、何だかんだで、こと旅に関しては、僕はアナログ志向なんだな。