Tag: Editing

中間地点

11時間か12時間、ひたすら眠り続けた。昼過ぎにようやく寝床から起き上がると、身体の後ろ半分が、バッキバキに凝っていて痛い。シャワーで身体を温め、コーヒーをすすると、少しずつ人心地がついてくる。

昨日の取材を終えて、この春でフィジカル的に一番きつい時期はどうにか乗り越えた。もちろん、取材をしたら書かなければならないわけだが、〆切を先に延ばしてもらうようにあらかじめ交渉しておいたので、そこまでスケジュールが切迫しているわけでもない。もちろん、ゴールデンウイークも普通に家で仕事をするという前提での話だが(苦笑)。

今作っている新しい本の作業も、全体のスケジュールで言えば中間地点というところ。掲載する素材がほぼ出揃い、これから編集作業が本格化する。当面の目標は、6月20日に予定している印刷所へのデータ入稿までに、すべてのページの制作を間に合わせること。

気が抜けない日々が続くが、ここからが編集者の仕事だ。

修羅場でマイペース

午後、神保町で取材。今日は比較的近場だし、取材も一件だけだったので、若干楽だった。とはいえ、二月末にバングラから戻ってきて以来、ほぼ常に取材と原稿に追いまくられてるので、疲労もかなりピーク。

こういう修羅場の時、なるべく心がけるようにしていることが三つある。一つ目は、睡眠時間をちゃんと確保して、削らないようにすること。二つ目は、たとえ外食が多くなっても、メシは栄養がありそうなものをがっつり食べておくこと。そして三つ目は、その日にやるべきノルマをあらかじめ決めて、その達成を目指しつつ、必要以上の無理はしないこと。今回に限らず、特に書籍の執筆作業に入った時などは、こういうマイペースな心がけで臨まないと、長丁場の苦行を乗り切れないと思う。

しかし、今回の修羅場は、かなり長い上にきつい‥‥。何とか乗り切らねば。

違う風にあたる

昼から夕方まで、豊洲で取材。昨日と今日で合計7件の取材という過密スケジュールだったが、どうにか乗り切る。まあ、明日も1件あるんだけど。

取材を終えた後、恵比寿に移動。新しいクライアントの方との顔合わせ。自己紹介でこれまでの自分の経歴をかいつまんで話したのだが、自分でもつくづく変人だなと呆れてしまう(苦笑)。相手の方が旅好きでインドにも行かれたことがあるそうで、その点では若干救われたかもしれない。今後何かしらの形でお仕事をご一緒することになるかも。

今までのつながりの中で仕事を積み重ねていくのももちろん大事だけど、違う風に当たってみることで、何か別のものが見えてくるかもしれない、とも思う。逆に言えば、自分に対してそう思える余裕が少しは出てきたのかな。

本を作ってナンボ

うららかな日和だが、終日、部屋で仕事。これから作る本に収録するインタビューのテープ起こしに黙々と取り組む。

一人で捌くには多すぎる作業量と厳しいスケジュールに日々追いまくられ、本当に完成するのだろうか、と途方に暮れる時も正直ある。でも、僕は今、自分が心の底から作りたいと思える本を作れているのだ。だから踏み止まれるし、作り続けられる。作りたい本のアイデアも気力も有り余っていたのに、何もさせてもらえずに苦しみ抜いた時期に比べれば、どうということはない。

やっぱり僕は、本を作ってナンボ、の人間なんだなと思う。

日射しと風と

日射しはもう十分に暖かいのに、風は「三月だなんて嘘じゃね?」と思うほど冷たい。今日は横浜の方で取材と打ち合わせ。取材はまずまずうまくいって、面白いお話を伺うことができた。

行きは東京駅から京浜東北線に乗ったのだが、帰りは横浜から湘南新宿ラインで。新宿で途中下車して、本屋をぶらつき、ラーメンを食べ、あまり電車が混まないうちに三鷹まで帰る。それにしても風が冷たい。

明日明後日はずっと家にいて仕事ができるので、ちょっとほっとしている。今作っている本でご協力をお願いしている方々とのアポイントもほぼすべて整って、こちらもひと安心。今夜はちょっとだけ深く眠れそうだ。