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気合を抜く日

昨日の夜は、取材先から家に帰り、風呂に入ってほっとした途端、どっと疲れが噴き出した。身体の背中側の筋肉が、ゴリゴリと音を立てて軋むような感じ。取材で気合が入ってる間は持ちこたえていたが、だいぶ疲れが溜まっていたのだろう。もう若くないな(苦笑)。

今日は朝から、何もせず。おひるにうどんを作り、先週ディモンシュで買ったキューバ産の豆でコーヒーを淹れ、夜は寸胴に白菜の酒蒸しをたっぷり作った。〆切もあるので、原稿を少し進めようかな、とも思ったが、やっぱり今日は、すっかり気合を抜いて休養して、心身ともに切り替えた方がいい気がする。

やるべきことはいろいろあるけど、明日から、明日から。

うどんにハマる

凝り性というほどではないと思うのだが、僕は一度何かを気に入ると、割ととことんハマるタイプ。で、最近ハマってるのが、自分の家で作るうどん。麺から打つわけではないが(笑)。

もともとうどんは好きだったけど、家で食べる機会はあまりなかった。乾麺は茹でるのに時間がかかるし、食感も生麺の方が個人的には好み。でも、生麺はあまり日もちしないのでは‥‥というイメージがあった。ところが、(ほんとに今さらながら)最近知ったのだが、生麺タイプのうどんでも、半月くらい日もちするものが結構あるのだ。シマダヤあたりだと、1パック3玉入りで100円くらい。安っ。熱湯で3分茹でればOKだし、味もなかなか悪くない。

そんなわけで、件の3玉100円のうどんは、うちの冷蔵庫に常備されるようになった。二日に一度、おひるはうどん。作るのはもっぱら、かまたま。うどんを茹でてざるで湯切りしたら、溶き卵をほぐしておいた丼にうどんを入れてよくからめ、刻みネギを散らし、醤油を回しがけるだけ。あとは、その日の気分で納豆やキムチをトッピングしたり。

何しろ単純でうまいので、なかなか飽きる気配がない。しばらくはうどんにハマり続けそう。

やかんを磨く

去年の暮れに新しいコーヒーミルを手に入れてから、家でコーヒーを淹れるのが一段と愉しくなった。で、あらためて自分のコーヒー道具を見渡してみると、「こりゃ何とかした方がいいな」というものが目に入った。それは、やかん。

うちで使っているやかんは、柳宗理のステンレスケトル。もう思い出せないくらい前に買ったものだが、とても使いやすいのでずっと愛用し続けてきた。しかし今、やかんの外側は、油がこびりついて焼き付いた長年の汚れで、ひどいあばた面。買い替えようかとも思ったのだが、その前にとりあえず、できる範囲でリカバーしてみようと一念発起。

まず、油汚れ落とし用の洗剤で、油分をできるだけ浮かすように試みる。しばらく時間をおいて洗い流した後、フロッシュのオレンジクリームクレンザーをつけ、たわしで根気よくゴシゴシ。すると、思いのほか効果があって、ほぼ元通りのピカピカな姿にまで復活した。好きなやかんだっただけに、買い替えるよりも数倍うれしい。

すっかり気分がよくなった僕は、シンクからコンロの周囲まで、台所をかたっぱしから磨きまくったのだった。

カリタ セラミックミル C-90

カリタ セラミックミル C-90自分で普通にコーヒーを淹れるようになってから、たぶん七年くらいにはなると思う。そのための道具は当初からずっと変わってなくて、ザッセンハウスのミル、月兎印の琺瑯ポット、コーノ式のドリッパーという取り合わせだった。

だが最近、ザッセンハウスの手挽きミルがそろそろ寿命に近づいてきた。ハンドルや臼歯などのメカ部分を本体の木部に取りつけている木ネジが、緩んで外れてしまうようになったのだ。そこで次は、電動ミルを導入することにした。確かに手挽きミルは風情があっていいのだけど、正直、手を動かすのが億劫になる時もあった。コーヒーは、飲みたい時にさくっと淹れて、くいっと飲みたいから。あと、電動ミルの方が手挽きよりも均一に挽けるので味が安定するという話にも興味が湧いた。

コーヒー用の電動ミルは安いものなら2000円程度で手に入るが、高速回転するカッターで砕く方式のものは、均一に挽けないし、熱が伝わって香りが飛んでしまう。カリタのナイスカットミルやフジローヤルのみるっこDXは、コーヒー好きなら誰もが憧れる高性能な家庭用電動ミルだが、少々お高いのと、かなり大きいので置き場所に困る。

で、大きさ的にも、性能的にも、よさそうなものとして目をつけたのが、カリタのセラミックミルC-90。その筋では定番のロングセラーモデルだそうだ。ファインセラミック製の臼歯が低速回転する方式なので、余計な熱が伝わらずに均一な粉が挽けるのだという。大きさもそこそこで、使わない時は戸棚にしまっておける。

いつも飲んでるまほろば珈琲店の豆を挽いてコーヒーを淹れてみたのだが、正直、びっくりした。冷凍庫(コーヒー豆は冷凍するとある程度保つ)から出して少し経っていた豆なのに、お湯を注ぐとよく膨らむし、飲んでみても、香りも味も上々。ミルを変えただけでこんなに差が出るとは思わなかった。今まで使っていた手挽きミルがイマイチ思い通りの粗さに挽けていなかったのだが、C-90は9段階に挽き分けられる。ホッパーや粉受に静電気で微粉がくっつくのはまあ仕方ないが、それを差し引いても有り余るラクさ。

何だかすっかりうれしくなって、コーヒー熱、再燃(笑)。

おでんを作る

よく晴れた日。空気は冷え冷えとしてて、かなり寒い。

今日の晩飯は、ひさしぶりにおでんを作ることにした。近所のスーパーに行くと、いろんなおでん種がつゆの素とセットになったパックが売られている。便利になったものだ。先に大根を寸胴で茹で、つゆの素を投入し、だししょうゆで少し味を調整。しばらく経ってからおでん種を投入し、弱火で30分ほど煮る。パックされてた時はちっこかったおでん種たちが、むくむくと肥大していく様が面白い。大根もちょうどいい塩梅に煮えたし、おいしくいただいた。

Twitterを見ると、知り合いで今夜おでんだった人、多数(笑)。