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お茶とコーヒーの道具

昨日、ひさしぶりに九品仏のD&DEPARTMENTに行って、コーノ式名門ドリッパーセットを買った。

自分でコーヒーをいれるようになって十年ほど経つが、当時から、ドリッパーとサーバーはずっとコーノ式。長年の使用でだいぶくたびれてきて、特にドリッパーにはコーヒーから出るガスの影響か、ひび割れが外側に達するほど目立つようになった。「ある日突然割れますよ」という友人からの忠告もあり、さすがにそうなると困るので、だったら前からずっと欲しかった、桜の木のハンドルがついたセットに買い替えちゃおう、と思ったのだ。

そんなわけで、今朝起きてコーヒーをいれる時は、本当にうっきうきだった。我ながら単純だなあと思うのだが、こういう普段使いの道具がすっきり整うと、気持もすかっと晴れやかになる気がする。ちょっと前に「北欧、暮らしの道具店」で買ったハリオのティーピッチャーも、家で紅茶や日本茶をちゃんといれて飲む楽しみを、あらためて思い出させてくれた。

お茶の道具も、コーヒーの道具も、それがなければどうにも生きていけないというものではないけど、あると気持を穏やかにしてくれる。必要なさ過ぎるものをありあまるほど持ちたいとはまったく思わないが、こんな風にちょこっと気持を豊かにしてくれるものなら、あってもいいんじゃないかな。はー。紅茶おいし。

タカヒロ コーヒードリップポット

タカヒロ コーヒードリップポット 0.9Lちょうど一年ほど前、自宅のコーヒーミルをカリタのセラミックミルC-90に変えたのだが、今年は湯を注ぐドリップポットを新調してみた。タカヒロのコーヒードリップポット0.9L

挽いたコーヒーに湯を注ぐと、中に含まれていた炭酸ガスが出て、ぷくーっと粉がふくらむ。コーヒーの旨味をしっかりと抽出するには、このふくらみ加減の様子を見ながら湯を注ぐ速度を微調整する必要がある。たとえば、僕がよく飲んでいる深煎りのコーヒー豆などは、湯を注いでも比較的ふくらみにくいので、本当に少しずつ、点滴のようにして湯を注いだ方がいい場合も多い。今まで使っていた月兎印のスリムポット0.7Lは、注ぎ口などの構造上、少量の湯を注ぐ時に微妙なコントロールがしにくいという難点があった。

新しく導入したタカヒロのドリップポットは、コーヒーをいれる用途に特化しているだけあって、とても使いやすい。注ぎ口が本体から同じ口径で細く伸びているため、湯を少しずつ同じ速度で注ぐことができる。湯は注ぎ口の先端から真下に落ちるので、あまりコーヒーをいれた経験がない人にも簡単に扱えるはずだ。実際に自分で使ってみても、本当に思いのままに湯の量と落とす場所をコントロールできるので、すっかり感動してしまった。出来上がったコーヒーもすっきりした味わいになった気がする。

タカヒロのドリップポットには、容量のバリエーションとして0.5L、0.9L、1.5Lが用意されているが、2人分程度をいれるのでも、0.5Lに湯を満タンにして使うよりは、0.9Lに7、8割ほど湯をいれて使う方が扱いやすいのではないかと思う(カップやサーバーを温める湯も必要だし)。あと、このドリップポットは直火にもかけられるし、0.9Lと1.5Lは電磁調理器にも対応しているが、個人的にはこれで直接湯を沸かすのはおすすめしない。やかんなどで沸かした湯をドリップポットに移し替えて使う方が、湯の温度が落ち着いて、コーヒーをいれるのに適した状態になるからだ。

製造元のサイトには、金メッキや銅メッキ、取っ手に籐巻など、いろんなバリエーションが用意されていて、なかなか壮観。僕のはごくベーシックな仕様のものだが、もうちょっと変態仕様にすべきだったかな(笑)。まあいいや。

木枯らしの吹く日

終日、部屋で仕事。昼頃は穏やかな日和だったのに、急に空が真っ暗になって、横なぐりの雨。その後はまた急に晴れ上がって、冷たい風が吹きすさぶようになった。たぶん、木枯らし一号になったんじゃないかな。

こんな日は何かあったまる料理を‥‥と思って晩飯に作ったのは、カブとえのきのそぼろ煮。カブは皮ごと食べられるし、すぐ煮えるから、便利な野菜だ。ひき肉と刻んだえのきと一緒に10分ほど煮て、最後にカブの葉と茎を投入し、水溶き片栗粉でとろみをつける。おいしくできた。

この季節にこの料理、何かデジャブだなあと思って過去ログを遡ってみたら、二年前のこの日も同じようにカブとえのきのそぼろ煮を作っていた(笑)。考えることは毎年一緒なんだな。

通常運転

昨日から、本格的に仕事を再開。タイで取材してきた情報や素材をまとめて、依頼元に引き渡すための作業を進める。

朝起きて、おひるにうどんやラーメンを作り、コーヒーを淹れ、ラジオを聴きながらメールチェック。午後の間は作業に集中し、夕方から夕飯の支度。昨日はラタトゥイユ、今日は豚汁を作った。食事を終えて、風呂に入ってから、作業の続き。きりのいいところで打ち止めにして、お疲れさまのビールを一人でぷしゅっ。

こんな感じで、すっかり通常運転に戻った。人の指示や都合に合わせるのではなく、自分で自分を仕切る方が、何倍も気楽だなあと思う。まあ、かれこれ十年以上、フリーランスとして一人で働いているのだから、当然か。ないんすよ、からっきし、協調性が(笑)。

そんなわけで、ぼちぼちやっていくことにする。

名残惜しき冷やしうどん

ここ数日、めっきり涼しくなって、朝晩もよく眠れるようになった。それまでのうだるような蒸し暑さから解放されてほっとした気分になるが、同時にちょっと名残惜しい気もする。

というのも、ここしばらく、自宅で冷やしうどんを食べることにハマってしまって(笑)。

それまでは、近所のスーパーで売ってる1パック3玉入り105円のうどんでかまたまうどんを作っていたのだが、夏の暑い時期は、うどんを茹でた後に冷水で締めて氷で冷やし、既成品のごまだれと薬味で食べるのがすっかり気に入ってしまった。インドから戻ってきて以来、主食は冷やしごまだれうどんと言っても過言ではない(笑)。あと十日後にはタイに行ってしまうので、中途半端な期間で米を買ってしまいたくないというのもあるのだが。

これ以上涼しくなると、今までのように冷やしうどんが堪能できなくなるのが、ちと残念。まあ、仕方ないか。本当にどうでもいいことをつらつらと書いてしまった。