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飴色の悩み

カレーを作る時、タマネギの処遇をどうすべきか、ずっと悩んでいた。

カレーに使うタマネギは、みじん切りにして飴色になるまで炒めるというのが、割と一般的なセオリーだ。時間をかけて炒めて水分とともに辛味成分を飛ばすと、甘味や旨味の成分が引き出されて、カレーにコクを与えるのだという。大ぶりに切ったタマネギのカレーの方が好きな人ももちろんいるだろうけど、実際に自分で作り比べてみると、やっぱりみじん切りにしてある程度時間をかけて炒めたタマネギのカレーの方が、コクがあってうまかった。

問題は、タマネギを飴色になるまで炒めるのに、結構時間がかかるということ。一般には30〜40分かけて炒めろとも言われているけれど、自分の家で一人で食べるためだけのカレーにそんなに時間をかけるのは、はっきり言って相当メンドクサイ。木べらを動かす手も疲れるし。

なので最近は、だいたい15分くらい中弱火でタマネギを炒めて、体積が半分以下になるまで水分が飛んで色が変わったら、肉と野菜を順次入れて炒め、水を注いで煮込みに入ることにした。それで十分、カレーにコクは出るように思うのだけど、どうかな。とりあえず、自分的には満足してるけど。

というわけで、今日の晩ごはんはポークカレー。ごちそうさまでした。

平々凡々

風の強い、荒れ模様の天気。終日、部屋で仕事。来週末のトークイベントに備え、出演者の方々の写真のスライド制作に取り組む。とにかくみなさんの写真が素晴らしい。お客さんの反応が楽しみだ。

昨日の夜、寸胴に豚汁を大量に仕込んだので、それから三食続けて、豚汁とごはん。意外と飽きないというか、一日経つと味がなじんでうまい。

昨日書いたエントリーが、どこでどう広まったのか、このブログにしては異様な数のページビューを集めている。そんなに大勢の人にご足労いただいて何だか申し訳ないのだが、普段はこんな風に、三食続けて豚汁食べたとか(苦笑)、その程度の話しか書いていない。いち零細ライターが日々適当に書いているだけのブログなので、その辺ご理解いただければと思う。

明日からも、平々凡々、淡々と生きていく。

原野での食事

約二週間のアラスカ滞在中、キャンプをしたのは9日間。その間の食糧は、いろいろ考えた末、8割くらいを日本で調達して持ち込んだ。フリーズドライのごはんシリーズとパスタを各種取り混ぜて、カップヌードルのリフィル(中身だけパックしたもの)も用意した。カップヌードルは、起きてからバスに乗るまで時間のない朝に食べるのに重宝した。

アンカレッジでも、フリーズドライのアウトドア用食品はたくさん店頭に並んでいたが、どれもアメリカンサイズでかなり量が多そうだったし、味も未知数だったので、とりあえず今回は大半を持ち込むことで失敗を回避できたのはよかった。次にまた機会があれば、パスタなどは現地調達にすると思うけど。

アンカレッジのスーパーで調達したのは、携行食糧としてクリフバーとチョコレートを日数分、一杯分ずつ小分けになったココア、インスタントコーヒーの小瓶、それから偶然見つけた日本のメーカーの魚の缶詰など。チョコレートやココアなどの甘いものは寒さをしのぐ上でも有効だし、コーヒーでカフェインを摂って一息つくような余裕を持つのも大事。夕食のおかずに缶詰が一缶つくと、それだけでずいぶんリッチな気分になれる。

ある程度長い期間キャンプを張る時は、食べ物や飲み物にどうやって楽しみを見つけて気分転換につなげるか、というのも大事になる。あまりストイックになりすぎると、長丁場では精神的にきつい。今回は、そういう点では食事の時間をうまく楽しみながら、息抜きにできたのではないかと思う。

ゴーヤの塩もみ

暑い夏、ゴーヤが旬だ。近所のスーパーに行けば、三鷹産の立派なゴーヤが1本100円かそこらで手に入る。

ゴーヤを使った料理というと、昔はゴーヤチャンプルー(意外とキレイに作るのが難しい)くらいしか思い浮かばなかったが、先月くらいから、ゴーヤを塩もみにして食べるのに結構ハマっている。

縦半分に切って内側の種の部分をスプーンで取り除き、根気よく薄切りに。塩水に10分ほどさらし、水を切ってから小さじ1杯ほどの塩をもみ込む(ジップロックでやると楽)。しばらくして水が出てきたら捨てて、冷蔵庫で保存。

食べる時は、少量のごま油であえることもあれば、同じく少量のオリーブオイルであえることもある。醤油はたらすとしてもほんの少し。茗荷とかを合わせればさらに豪華だが、個人的にはシンプルにゴーヤをぽりぽり食べつつ、ビールをぐびり、というのが好きかな。

旬の緑黄色野菜、身体に悪いはずがない。飽きるまで食べ続けよう。

夏のスイッチ

昨日の夕方、晩飯にゆでていたそうめんを流し台でざるにあけて、ゆで汁からたちのぼる匂いをかいだ時、あ、夏が来たな、と思った。

僕にとっては、そうめんのゆで汁の匂いで夏のスイッチがぱちんと入ったわけだが、世間的には、台風8号がそれだったらしい。台風一過の青空の下、さて、洗濯物を干そうかと戸口を開けたとたん、ぶわっと熱風が吹き込んできて、びっくりした。群馬の方では、38℃まで気温が上がったとか。スイッチどころか、いきなりアクセル全開である。

そんなわけで、今宵もそうめん。おかずには、昨日のうちに薄切りにして塩もみしておいたゴーヤを、茗荷と胡麻油であえたものを。これから先もいろいろ予定が詰まってるから、夏バテしないようにせねば。