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ブルーボトルコーヒー

3月11日、あれから四年。急ぎの仕事もないし、何もせずに家にいても、いろいろもやもや考えてしまう。ひさしぶりに天気もいいし、特にあてもないまま、出かけてみる。

電車に乗ってる間に思いついたのは、先週末に表参道にオープンしたというブルーボトルコーヒー2号店に行ってみようか、ということ。昨年来メディアにこぞって取り上げられたせいで激混みだと聞いていたが、平日の午後ならまだ何とかなるのでは、と思ったのだ。

店の場所は、昔のクライアントの出版社が入ってたビルの隣(笑)。行列はあったもののそれほどでもなく、20分ほど待つと中に入れた。店内はシンプルですっきりしていて、店員さんたちの応対も、マニュアルの型にはめられてない感じのよさ。シングルオリジンのケニアと、キャラメルソースのベニエをオーダー。何人かの店員さんが、目の前でコーヒーを次々とペーパードリップしていく。思いのほか注湯のスピードが速くて、ちょっとびっくり。

肝心のコーヒーは、普通にちゃんとしていて、おいしかった。個人的に、コーヒーは「普通にちゃんとしてる」のが、すごく大事だと思っている。特殊な味のコーヒーは、フルーティーだの何だの言われても、どうも苦手で‥‥。これなら大丈夫だと思い、家で飲んでみる用に、ジャイアント・ステップスという一番濃い味のブレンドの豆を購入。200グラムで1500円と、僕にとってはちょっとお高い豆。

ブルーボトルコーヒー、確かに良いお店だし、話題になるのもわかる気がする。でもまあ、平日ですら並ばなければならないあの混みようだと、落ち着いてコーヒーを味わうにはちょっと厳しい。あと一、二年経ってほとぼりが冷めるのを待つか。この界隈、残念ながら大坊珈琲店はもうないけど、渋谷まで行けばマメヒコもあるしね。

というわけで、珍しく流行りに乗ってみたエントリーでした(笑)。

5グラムの幸せ

自宅で淹れるコーヒーは、豆の状態で100グラムずつ買うようにしている。一度にカップ2杯分飲むので、それに必要な豆は20グラム。一週間で5回くらいコーヒーを淹れて飲めば、豆がいい状態のままで使い切ることができる計算だ(忙しくて豆を頻繁に補充する暇がない時は、100グラムを2袋買って、一方を冷凍しておくけど)。

豆の量の計測は、コーノ式のセットについている軽量スプーンですりきり1杯10グラムを2杯。毎回きっちり計っているのだが、ごくたまに、最後の5回目でちょっとだけ豆が多く残ることがある。今日がまさにそれだった。せいぜい5グラム程度なのだけれど、何というか、それだけでとてもリッチな気分になれた(笑)。

というのも、同じカップ2杯分のコーヒーを淹れるのでも、20グラムより25グラムの方が、より濃くておいしいコーヒーを淹れやすくなるのだ。日常的に毎回25グラム使っているとコストパフォーマンスが悪くなるのでやらないけど、今日みたいにちょっとだけ豆が余ると、ラッキー!と思ってしまう。

5グラムのコーヒー豆でこんな気分になれるんだから、僕の幸せ、安いもんである(笑)。

徒歩15分

僕が住んでいる部屋は、三鷹駅から徒歩15分の場所にある。

部屋探し中に不動産屋さんでそう聞いた時、「ちょっと遠いかな」と思った。それまで一人暮らしをしてきたいくつかのアパートは、どこも最寄り駅から徒歩5分か10分の範囲内だったからだ。でも、実際に何年かここで暮らしてきて、徒歩15分というのは、結構絶妙な距離だなと思うようになった。

駅にもよるけど、徒歩5分とかだと、周辺の交通量や店の多さ(三鷹ならパチスロ店とか)が、住んでるうちにうっとうしくなる可能性がある。でも、徒歩15分の今の場所だと、完全に住宅街なので、駅周辺の喧騒から離れて暮らすことができる。かといって、不便に感じるほど遠すぎることもない。そもそも僕は、歩くのが無駄に速いし(苦笑)。

今日も、駅を通って反対側の南口にあるまほろばさんまでコーヒー豆を買いに行ったのだが、本屋に寄り道しつつ往復してくれば、1時間ほどの散歩になる。部屋に籠りっぱなしで運動不足になりがちな身には、ちょうどいい環境なのかもしれない。

次にどこか引っ越すとしても、また徒歩15分を基準にしてみようかな。

無駄に早足

先週、二年ぶりにiPhoneを機種変して、iPhone 6の64GBモデルに替えた。

それまで使ってたiPhone 5はもうかなりバッテリーの減りが早くなってたし、容量が16GBしかなくて、手持ちの音楽を全部入れてしまうと、余計なアプリはほとんど入れられない状態だった。新しいiPhone 6は画面もほどほどに大きくて見やすいし(6 Plusは正直でかすぎて手に余る)、動作もきびきび、バッテリーも容量も余裕たっぷりで、毎日気分よく使わせてもらっている。

で、それまで使えなかったM8モーション・コプロセッサ対応のアプリも使えるようになったので、歩数計のアプリを新しく入れてみた。最初は、自分が一日に何歩くらい歩いてるのかを見てみたいという軽い興味だけだったのだが、使っているうちに、歩数とは別のことがわかってきた。

俺、無駄に早足すぎる。

一般の人が特に何も意識せずに普通に歩いている時の平均速度は、だいたい時速4キロくらいなのだそうだ。でも、自分の歩数計アプリを見てると、だいたい時速6キロくらいで歩いている。別にエクササイズとしてウォーキングをしてるわけでも、何かに遅刻して焦って走ってるわけでもない。駅の南口のまほろば珈琲店さんにコーヒー豆を買いに行くのに、その速度で歩いてしまっているのだ。その用事でそこまで早足になる意味がわからない(苦笑)。

もうちょっとゆったり構えてみてもいいような気がする、ほんと。

ハンドドリップの愉しみ

先週後半と今週初めに取材した分の原稿の納品も終え、今日は特にしなければならない作業もなく、部屋でのんびり。「撮り・旅!」の制作作業もほぼメドがついて、プレッシャーから解放されたので、ずいぶん気が楽になった。

今やすっかり習慣化したスクワットで脚のなまりを抑え(今年はほんとにタイミングが合わなくて、山歩きに行けてない‥‥)、風呂に入ってから、明日飲むためのアイスコーヒーを仕込む。といっても、いつもと同じ要領でいれたコーヒーの入ったサーバーを冷水に浸けて粗熱を取り、取り出してから冷蔵庫で冷やすだけだが。

自分の家で、ハンドドリップでコーヒーをいれるようになって、たぶんもう十年以上経つ。我ながらよく続いてるなあと思うのだが、その理由はたぶんとてもシンプルで、近所にとてもいいコーヒー豆屋さんがあって、ちゃんとした(でも高級すぎるわけでもない)お気に入りの道具を使っているからだと思う。あと、主に家で仕事をしているというのもあるのかな。台所でコーヒーをいれてる時は、不思議に落ち着くというか、ちょっとした瞑想をしてるような気分になる。

ゴルフやパチンコなんかより、圧倒的に金のかからない、健全な趣味じゃないかなと思う。