ポトフを煮る


寒くなってきたので、昨日の夜は、ポトフを作った。

西荻窪のソーセージハウスもぐもぐで、ポトフ向きのソーセージを2本ずつ2種類と、厚切りのベーコンを1枚調達。野菜はキャベツ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ。野菜とベーコンをそれぞれ切って、丁寧に鍋に詰める。茅乃舎の野菜だしパックで作ったコンソメ1カップを鍋に入れ、蓋をして煮立たせてから、弱火で20分。蓋を開けて中の様子を確認し、ソーセージを上にのせ、さらに20分(最初からソーセージを入れて煮込むと、たいてい皮がはじけてしまう)。野菜が煮崩れないように、ごく弱火で、ほどほどの時間煮ると、きれいに仕上がる。

昨日は日中にちょっといらっとする出来事があったのだが、良い食材を使って、確実においしく作れるレシピで、きれいに料理を仕上げて盛り付けて、それを一気にきれいにたいらげると、ストレスが吹っ飛んで、ものすごくすっきりした。料理というのは、こういう役立ち方もあるのだなあ、と思う。

「百発百中 Ghlli」


インド大映画祭のリベンジ上映で、「百発百中 Ghlli」を観た。2004年に公開されたヒット作で、主演はヴィジャイ、ヒロインはトリシャー。

警官の父の目を盗んで仲間とのカバディに熱中する青年ヴェールは、試合に出場するためにこっそりマドゥライの街を訪れる。そこでは、地元で横暴を極めるムットゥパンディが、美しい少女ダナラクシュミに強引に求婚し、彼女の兄二人を殺した上で、彼女を我がものにしようとしていた。ヴェールはダナラクシュミをかくまいながら、彼女を米国の親類のもとへ逃れさせようとするのだが……。

物語としてはものすごくシンプルで、ひねりもトリックも伏線もサイドストーリーもないまま、ぐいぐいまっすぐに進んで、予想通りのエンディングを迎える。その後のヴィジャイの作品に比べると、カバディやアクションシーンの迫力は少し物足りないし、明らかに合成とわかってしまう拙いカットもある。ヴェールと家族とのコミカルなやりとりは、インドのコメディドラマのノリを知らないと戸惑うかもしれない。ヒロインのダナラクシュミの描かれ方も、さすがにちょっと受け身すぎるのでは、と感じる人もいるだろう。何しろ16年前の作品なので、そうした古さを感じてしまうのも致し方ないのかもしれない。

それでもまあ、この作品、面白いのである。これぞタミルの娯楽映画、という感じで、頭を完全にカラッポにして楽しむことができた。こんな風に楽しめる映画が、少なくとも僕には、時々必要なのだと思う。

マスクとメガネで山歩き


一昨日の月曜日、ひさしぶりに、山歩きに行った。歩いたのは、おなじみの陣馬山から高尾山までの縦走コース。今年の正月明けに行って以来だから、ほぼ11カ月ぶりの山歩きになる。空は快晴で、寒すぎることもなく、気持ちよく歩くことができた。

コロナ禍のご時世なので、今回はマスクを持って行った。ファイントラックのノベルティでもらったマスクで、それほど気密性は高くないが、マスク本体にある程度強度があるので、少々雑に扱っても大丈夫そうなものだ。行き帰りの移動中は当然として、登山道を歩いている時はどうしようかと思ったのだが、周りに誰もいなければマスクを外してサコッシュに入れ、人が多めのところでは装着することにした。今回のルートだと、城山から高尾山の頂上付近のあたりではマスクをつけていた。

結論。僕のようなメガネユーザーが、秋冬の山歩きにマスクをつけるのは、やめた方がいい。寒い上に呼吸も荒くなるので、メガネが曇って足元が見えづらくなり、めっちゃ危ない。つけっぱなしだとどうしようもないので、しょっちゅうマスクをつけ外ししながら歩かなければならなかった。やれやれである。

僕も持っているアンダーアーマーのマスクなどであれば、それなりに気密性が高くメガネも曇りにくいと思うのだが、山歩き中の気温の低さと呼吸の荒さを考えると、万全ではないと思う。山歩き好きのメガネユーザーの方は、マスクの使い方にくれぐれもお気をつけて。

間に合った秋


昨日はひさしぶりに、昭和記念公園へ。人出はまあまあ多かったが、行楽シーズンの連休にしてはそれほどでもなく、公園自体も広いので、このご時世でも割とリラックスして歩くことができた。五浦ハムの絶品のハム焼きにも、ひさしぶりにありつけたし。

名物のイチョウ並木はほとんど散り終えていたが、モミジはちょうどいい見頃で、鮮やかな赤が青空に照り映えていた。ついこの間、iPhone 12 miniに機種変したのだけれど、テキトーに撮ってもよく写る。スマホでこれだけ撮れてしまったら、コンデジの出番はなくなりそう。ガイドブックの取材とかなら、サブカメラはiPhoneでいけてしまうかも。

季節が移ろってしまう前に、すべり込みで秋に間に合って楽しむことができて、よかった。世の中は、まだまだ落ち着かないけれど。

巻き添えを避ける

少し前からの欧米諸国の状況から、ある程度予想されていたことではあるが、日本にもいよいよ、コロナ禍の第三波がやってきた。

この一年間を振り返ってみても、日本の行政の対応はまったくあてにならないとよくわかったので、自分の身は自分で守るしかない。外出中のマスク着用。こまめな手指の消毒。人混みへの外出を避ける。大人数での外食や飲み会も避ける。帰宅後はうがいと手洗いをする。ベーシックな予防対策を、地味に続けていくしかない。あとは、できるだけちゃんをごはんを食べて栄養を摂り、できるだけちゃんと寝て疲労を取り、本を読んだり音楽を聴いたり家で映画を観たりして、心の緊張を緩めることも大事だと思う(逆に、煽情的なテレビ番組やWebサイト、SNSのタイムラインは、見過ぎない方がいいと個人的には思う)。

それと、世の中がこんな風になってくると、コロナ禍に対する危機意識が明らかに低い人や、予防対策などの自己管理能力の低い人、もう自分も他人もどうなったっていいと破れかぶれになっている人なども、少なからず街で見かける。そうした人たちにちゃんとしてくれと強要することはできないが、その人たちの巻き添えを食って自分や家族にダメージが及ぶ結果になるのも、もちろんよくない。

なので、そういう損な巻き添えを避けるためには、街に出る頻度をできるだけ減らして、外出する際には周囲に気を配って用心しなければならない。こう書いてるだけで疲れる話だが、今認可申請中のワクチンが日本で出回る来年の上半期までは、我慢するしかないな、と思う。