来年のカレンダー

今日は特にこれといった予定は入ってなかったので、午後、吉祥寺まで歩いて出かける。こまごまとした文房具を補充するためにロフトに行くと‥‥なんてことだ。もう、来年のカレンダーの特設売り場ができている。

2010年は‥‥前の年から書き続けていた「広告マーケティング力」を仕上げ、間髪入れずに「人が集まるブログの始め方」を書き上げ、それらが書店に並ぶのを見る前に、二年ぶりにラダックに旅立った。それからいろいろあって、期せずして九死に一生を得るような体験をして、帰国後は写真展やイベントで洪水被害支援の義援金集めに奔走し‥‥。目の前のことにただ無我夢中で取り組んでいるうちに、いつのまにか一年が終わろうとしている。

2011年は‥‥どうなるんだろ? とりあえず、春先くらいまでは仕事が詰まっている感じだけど、その後、自分で企画した本作りに取り組めるかどうか‥‥。ラダックとの関わりはどう続けていくか‥‥。来年のことを考えても、茫洋としていて、確たるプランはまだ描けそうにない。

ちなみに来年のカレンダーは、今年使っているのとまったく同じ卓上カレンダーにした。

InstagramとWordPress

あちこち飛び回りながらこなしていた今月の仕事も、ようやくゴールが見えてきた。ただ、ほっとして気を抜いたせいか、今日はなんだか身体に力が入らない。週末は仕事で千葉方面に行かなければならないし、もうひと踏ん張りしなければ‥‥。

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ここのところ、InstagramWordPressを連携させようと試行錯誤していたのだが、ようやく落としどころが見えてきた。InstagramからFlickrに写真をポストするように設定し、Flickrにアップされた写真を、Quick Flickr WidgetというプラグインでWordPressのウィジェットに表示させる方法だ。

Quick Flickr Widgetは、Flickr関連のプラグインの中では比較的シンプルで扱いやすい。画像の表示サイズや投稿日時の表示など、もう少し細かくカスタマイズできるといいのだが、今のところ僕の求める用途では、表示の具合や投稿から反映までのレスポンスなど、このプラグインが一番まし。ページ右下のウィジェットエリアに、最新の投稿を一件だけ、ちんまり表示させることにした。

ただの自己満足と言われたらそれまでだけど(苦笑)、今後は、ブログのページの右下も、ちょくちょく見てやってください。

「トスカーナの贋作」

「好きな映画監督を五人挙げなさい」と言われたら、僕は悩みに悩んで、次の名前を挙げると思う。ジョン・カサヴェテス、クシシュトフ・キェシロフスキ、レオス・カラックス、ジム・ジャームッシュ、そして、アッバス・キアロスタミ。彼らの作品を初めて観たのは二十代の頃だったが、「これが映画というものなのか!」と、それまでの自分の価値観を根底から揺さぶられるような衝撃を受けたのを憶えている。彼らのどの作品も、僕にとってかけがえのない、宝石のような存在だ。

今年の東京フィルメックスで、キアロスタミ監督の最新作「トスカーナの贋作」が特別招待作品として上映されると聞いて、ひさびさに「観たい!」と脊髄反射的に思った。キアロスタミ監督の作品を映画館のスクリーンで観るのは、七年ほど前に公開された「10話」以来だ。これまで、フィクションとドキュメンタリーの垣根を軽々と飛び越え、観客をアッと言わせる作品を作り続けてきた彼は、今度はどんな魔術を見せてくれるのだろう。子供のようにわくわくしながら、暗いスクリーンにフィルムが投影されるのを待つ。

魔術は健在だった。やられた。想像を、はるかに超えていた。

銀杏と映画と生牡蠣と

明け方まで降っていた雨も止んだ。CAFE 246でランチを食べがてら、神宮外苑の銀杏並木を見に行く。すごい人の数だ。みんなケータイを宙に構えている。黄葉は八分くらいで、早い木からはもう、はらはらと葉が散りはじめていた。

地下鉄で移動して銀座へ。東京フィルメックスで特別招待作品として上映されるアッバス・キアロスタミ監督の最新作「トスカーナの贋作」を観るためだ。席で上映が始まるのを待っていると、すぐ近くのドアから入ってきた人が‥‥キアロスタミ監督だ! 心臓が止まりそうになる。自分が一番尊敬する映画監督と同じ空間で、最新作を観ることができるなんて‥‥。まるで、アイドルの追っかけにでもなったみたいにテンションが上がってしまった(笑)。映画の感想は、また別のエントリーで。

素晴らしい時間を過ごした後、テンションが上がりまくったそのイキオイで、丸の内にあるグランドセントラルオイスターバー&レストランに行き、今季初の生牡蠣を食べる。いい意味で、アメリカの大衆的なレストランの雰囲気があって、居心地がいい。数人で飲み食いすると楽しい店かも。

まったくもって申し分のない、秋の休日だった。明日からはまた、がっつり働こう。

営業冥利

午後、横浜近辺で取材。ここのところずっと取り組んでいるのと同じジャンルの案件ということもあって、まずまず首尾よくやり遂げる。

今日の取材には依頼元の営業さんも同行していたのだが、その人は取材先の方々から、もう愛されているといっていいほどの信頼を得ていたのが、すごいなあと感じた。あそこまで信頼されたら、営業冥利に尽きるだろうと思う。

僕は営業的な仕事が本当に不得意で、気の利いたセールストークとか、からきしダメだ。たとえば、ナマステインディアなどのイベントで売店の売り子をしている時も、目の前でお客さんが「ラダックの風息」をパラパラめくっているのに、「‥‥それ、実は僕が書きました」とカミングアウトするだけで、五分くらいかかったりする(苦笑)。「いやいや、もっとアピールしなきゃダメでしょ!」とお客さんから突っ込まれちゃったもんなあ‥‥。

でも、今日の取材に同行した営業さんは、セールストークのうまさだけで信頼関係を築いたわけではないと思う。時には仕事の枠を越えるような相談事にも親身になって応じ、目先の利益を追うのではなく、相手の将来を考えた提案をしてきたことが、信頼を勝ち取る原動力になった。ああやって最前線で奮闘する人がいるからこそ、会社という組織が動いていけるのだろう。