味噌汁の味

昼、リトスタへおひるを食べに行く。ホールスタッフとして二年間働いてきた女性が今日でお店を卒業するということで、そのご挨拶も兼ねて。常連さんが入れ替わり立ち替わり彼女に挨拶をしていたのを見ていると、お客さんに愛されていたのだなあと思う。

隣の席にいた常連さんが、彼女に、リトスタの味噌汁がいかにおいしいかということを力説していた。その人は筋金入りの常連さんで、ランチの味噌汁と、夕ごはんセットの味噌汁の味の違いまで熟知していた(笑)。「ここの味噌汁には、タマネギがすごく合うんですよ! タマネギが入っている日はラッキーだと思います!」と。確かに。

僕も、仕事の打ち合わせ相手が三鷹まで来てくれるという時は、よくリトスタでのランチミーティングを提案するのだが、みんなランチを食べはじめて、味噌汁をすすると、たいてい「おおっ」と声を上げる。きちんと出汁を取って、丁寧に仕込んだ味噌汁。何気ないメニューだからこそちゃんとおいしいというのが、あの店らしさなのかなと思う。

表計算ソフト

スケジュールの調整に時間がかかっていた企画にゴーサインが出たので、印刷入稿までのスケジュール表を作ることにした。普通はExcelを使うところだが、僕が持っているのはiWorksのNumbersなので、それでちまちまと作業する。どっちも機能的には大差ない。

僕はたいして表計算ソフトを使いこなせるわけではなく、むしろ苦手な方だ。「関数って何?」というレベル(笑)。それでも、十数年前の一時期だけは、ひたすらExcelでの作業に忙殺されていた時期があった。何をしていたかというと、格安航空券の情報誌に掲載する、航空券の料金表の入力作業をしていたのだ。

出版の世界に足を踏み入れてからというもの、いろんな作業を経験してきて、どれもそれなりに得るものがあったのだが、あの料金表の入力作業だけは‥‥何も得るものがなかった(苦笑)。Excelの扱いもそんなに上達しなかったし。

Excelのセルを睨みつけ、キーボードを乱暴に叩きながら、「これから自分はどうなるんだろう? どうすればいいんだろう?」と焦っていたあの頃。そんな時代もあったね、と。

白菜と豚バラの酒蒸し

昨日の夜、実家から米と野菜が送られてきた。その中に白菜が入っていたので、去年からお気に入りの、白菜と豚バラの酒蒸しを作ってみた。

■材料(二人前)
白菜(1/2玉)、豚バラ肉(150グラム程度)、酒(1/2カップ程度)、ポン酢、大根おろし

■作り方
・白菜はほどよい大きさにざくざく切る。大きめの鍋に、白菜と豚バラを互い違いになるように重ねて詰める。
・酒を投入し、ふたをして弱火にかける。水は白菜から出るので入れなくてもOK。そのまま一時間ほど蒸す。
・お椀に盛りつけ、ポン酢(好みで大根おろしを入れても可)と一緒にいただく。

‥‥レシピと呼ぶにはおこがましいくらい簡単な料理だけど(笑)、トロトロになった白菜と豚バラをポン酢につけて頬張ると、これがなかなかうまいのだ。材料の分量はかなりテキトーでも大丈夫。ポイントは、ちゃんとふたで密封できる、大きめの鍋を使うこと。僕はWMFのパスタポットを使っているが、ル・クルーゼのような煮込み料理に強い鍋ならベストかもしれない。

はー、毎度のことながら、うまかった(笑)。

日韓戦

終日、部屋で仕事。昨日の原稿の続きを書く。とりあえず草稿は仕上がった。別の仕事のスケジュール調整でちょっとした行き違いが発生。うまく調整できるといいのだが。

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アジアカップ準決勝の日韓戦は、やはりというか何というか、白熱した試合になった。こういう時、今までの日本だと「惜しかったよねー」と言われる結果になることが多かったのだが、今回はPK戦の末、どうにかこうにか勝つことができたので、ほっとした。

日本より試合間隔が一日短く、準々決勝でイラン相手に120分戦った韓国は、明らかに選手の動きが重かった。そのコンディションの利を活かしきれず、ザッケローニがイタリア人監督らしい守備固めを指示したのに逃げ切れなかったのは、反省すべき点だと思う。これから世界の舞台で格上の相手と戦っていくには、あそこでしっかり守り通せるようになる必要がある。

それにしても、今日の審判、選手がちょっと倒れるとすぐに笛を吹いて試合を止めてしまうので、ゲームコントロールの拙さを感じずにいられなかった。最初に日本が韓国にPKを献上した時の判定は、予選リーグで日本にコテンパンにされたサウジアラビア出身の主審による、ささやかな復讐だったのかもしれない(苦笑)。まあ、日本も微妙な判定からPKを得ているので、差し引きゼロということで。

エンドルフィン

終日、部屋に籠って原稿を書く。昨日作ったプロットを基に、バランスを調整しながら書き進めていく。

今取り組んでいるのがラダックについての文章だからなのかもしれないが、しばらくキーボードを叩いているうちに、周囲の物音がまったく耳に入らなくなってきた。自分の中から、どんどん、いくらでも言葉が出てくる。このまま何時間でもぶっ通しで書き続けられそうな気分になってきた。

長距離を走っているランナーの脳内では、エンドルフィンという脳内麻薬が分泌されるので、走れば走るほど気分が高揚してくるのだという。いわゆるランナーズ・ハイというやつだが、それと同じようにキーボードを叩けば叩くほど、僕の脳内でもラダック風味のエンドルフィンが分泌されていたのかもしれない。

‥‥でも、夕方になると、ガクンとペースが落ちた。単純に、お腹が空いたから(笑)。腹が減っては、戦ができぬ。