小さな進歩

去年の秋にも担当した、柏市役所から依頼された文章添削の仕事がまた始まった。市民レポーターの方々が執筆した記事を僕がチェックして、よりよくするためのアドバイスをさせていただくという仕事。

前回は初めての担当だったこともあって、添削に手間取った部分も多かったのだが、今回送られてきた原稿を見ていると、以前より少しずつよくなっているという印象。もちろん、手直しが必要な部分もあるにはあるのだが、ところどころに自分自身の言葉で書かれた、キラッとする描写が織り込まれていたりして、それがとてもいい感じなのだ。

自分のアドバイスがその人たちにプラスになったのかどうかはわからないけど、そうした小さな進歩が目に見える形で反映されているというのは、とてもうれしい。何となく、やりがいが出てきた。

Aside

リコーがGXRの新しい拡張ユニットとして、ライカMマウントとAPS-Cサイズのセンサーを採用した「GXR用レンズマウントユニット」の開発を表明した。Mマウントのオールドレンズを装着できるというのは面白いけど、一部のマニア向けというか、これが不振に喘ぐGXRの救世主になるとは思えない。

リコーは、このコストパフォーマンスの悪い独特のシステムにこだわりすぎて、逆に追い込まれているのではないだろうか。昔からのユーザーとして、期待しているからこその苦言。

わかりやすくキレる

午後、市ヶ谷で、これから書く本の打ち合わせ。共同で執筆するライターの友人を交えての場だったが、いい感じで今後の段取りを詰めることができた。友人曰く「こんな打ち合わせらしい打ち合わせ、ひさしぶりだ」とか(笑)。

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先日、別の仕事に絡んで、新規の取引先からかなり嫌な対応をされた。常識ではちょっとありえない、非礼な対応。

フリーランスという弱い立場で仕事をしていると、往々にして、今回のような非礼な扱いをされることがある。でも、そこで黙って耐えてしまうと、次からそれが当たり前にされてしまう。そこで、きちんと抗議しておく必要がある。

こういう時に問題なのは、相手が、自分がいかに非礼な対応をしたか、ほとんど自覚していないということだ。今回もその例に漏れず、相手はまるでどこ吹く風といった風情だったので、僕としてはかなりひさしぶりに、わかりやすくキレてみた。

「‥‥だったら、先日こちらが渡した素材、全部引き上げますけど、それでいいんですか?」

世の中には、思いっきりわかりやすくキレてみせないと、こちらに対していかに非礼なことをしたのかを自覚できない人が大勢いるのだ。僕としても、ほとほとメンドクサイのだけれど‥‥。

頼むから、やるべきことをきちんとやって、こっちに笑顔で気持よく仕事をさせてほしいものだ。

誇りに思う

アジアカップの決勝で、日本がオーストラリアを破って優勝した。開催国のカタール、永遠の宿敵である韓国、そしてFIFAランキングで日本より上位にあるオーストラリアをすべて破ったのだから、本当に価値のある勝利だと思う。

連戦で蓄積された疲労で、選手たちの動きは決してよくなかった。加えて、オーストラリアが徹底してロングボールを前線に放り込んで高さで勝負する戦術を仕掛けてきたので、特に序盤は押し込まれる場面が目立った。しかし、藤本に代えて岩政を投入し、今野を左サイドにスライドさせて長友を前に出すというザッケローニの采配が見事にハマる。そして延長後半、左サイドで完全に競り勝った長友のクロスから、李の美しいゴールが生まれた。

全員が労を惜しまず走り回り、数的優位を作ってボールを奪取したら、縦への動きを意識したすばやいパス&ムーブで相手ゴールに向かう。今の日本代表の試合を見ていると、以前、代表監督を務めたイビチャ・オシムが目標に掲げていた「日本らしいサッカー」とは、こういうサッカーだったのではないかと思う。加えて、逆境に次ぐ逆境をことごとく跳ね返したことで、選手たちは貴重な経験とともに大きな自信を手に入れた。このチームには、まだまだ伸びしろがある。これからザッケローニが戦術を浸透させ、選手同士の連携を熟成させていけば、もっと強くなるはずだ。

試合直後のインタビューで、ザッケローニは「日本の国民の皆さん、こんな代表チームがあることを誇りに思ってほしい。本当に素晴らしいチームです」と語っていた。僕も、素直に誇りに思う。

春菊としらすのパスタ

直接面識はないのだけれど、こちらからTwitterでフォローさせていただいている編集者の方が、簡単でおいしそうなレシピをツイートされていたので、真似して作ってみた。

■材料(二人前)
春菊(1〜2束)、しらす(40グラム程度)、パスタ(200グラム)、パルメザンチーズ(適量)、黒胡椒(少々)

■作り方
・春菊はできるだけ細かく切る。しらすと一緒に手頃なボウルか鍋に入れておく。
・パスタをゆで上げ、すぐに春菊としらすに合わせて、よく混ぜる。
・パルメザンチーズと黒胡椒をたっぷりかけ、よく混ぜればできあがり。

例によって例のごとく、作り方は超簡単(笑)。味もさっぱりしていて、おいしかった。好みで醤油やオリーブオイルを少量加えてもいいかもしれない。

‥‥なんか最近、食べ物の話ばかり書いているような気がする(笑)。