Aside

以前、このブログでもレビューを書いた「あすナロにっき」の美猫、ナロの写真展がリトスタで開催されるとのこと。写真だけでなく、イラストや、あの「家」も展示されるかも‥‥。お近くの方はぜひ。

あすナロにっき、(てん)
・会期:2011年2月22日(火)~4月24日(日)(前半と後半で写真の入れ替えあり)
 サイン会:3月12日(土)15時~17時
 ※会場で本をご購入いただいた方が対象となります。
 ※時間内はサイン会のみで飲食はできません。
・会場:リトルスターレストラン
 東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3F
 TEL 0422-45-3331
 11時半~24時、月曜定休(土日祝12時より、日祝23時まで、他に臨時休業あり)
 ※入場料無料、飲食店のため1品以上のオーダーをお願い致します。
 ※お花などの差し入れはご遠慮申し上げます。

ソフトクリーム

昨日は、深大寺にある日帰り温泉に行ってきた。みぞれ混じりの寒々とした天気だったけど、もうもうと湯煙のたちこめる中、とろりとした黒い湯に浸かって身体を伸ばすのは、すこぶる気持がよかった。まさに温泉日和。

風呂から上がった後、休憩所でビールを飲んでいると、隣の席にいた家族の男の子が、ターッと売店に駆けていって、「ソフトクリームください!」とおばちゃんに言った。

「ソフトクリームね。何味にする?」とおばちゃん。バニラ味とチョコ味とキャラメル味があるのだ。

「えーとね、えーと、えーと‥‥」とまごつく男の子の背後から、お父さんが「あ、バニラでいいです!」。すると男の子はくるっとふりかえって、

「ええーっ! メロンあじがいい! だってここにあるもん!」

‥‥君、それはかき氷のシロップ(笑)。まあ、夕張メロンソフトクリームとか、コンビニには前にあったけどさ。

エジプトの革命

昨日の深夜は、アルジャジーラのエジプトからのネット中継をずっと見ていた。

一昨日、辞任確実と見られていたムバラク大統領が即時辞任を拒否する演説をしたことで、タハリール広場に集まった数十万人の市民たちには、すさまじいほどの怒りがみなぎっていた。火に油を注ぐとは、まさにこういうことを言うのだろう。そして、ムバラクは家族とともにカイロから逃げ出し、副大統領がムバラクの辞任をテレビで発表した。タハリール広場に響き渡る歓喜の声。人々が泣き、笑っている。数えきれないほどのエジプト国旗が振られている。彼らの革命は成ったのだ。

今まで生きてきた中で、ベルリンの壁が崩れた瞬間や、ソ連が崩壊した瞬間も見てはいたが、まさか、21世紀に入ってからも、こうした革命というものを目の当たりにするとは想像もしていなかった。

いつの日か、チベットのラサで、同じような光景を見てみたい。そう思わずにいられなかった。

僕にとっての幸せ

最近、またブータンのGNH(Gross National Happiness、国民総幸福量)が注目を集めているらしい。では、自分が幸せを感じる瞬間というのはどんな時だろう? とちょっと考えてみた。

刹那的な幸せを感じたのは‥‥たとえば、長い間取り組んでいた仕事が終わって、打ち上げに李朝園で特上リブロースや上ミノをほおばりながら、ビールをごきゅっ、とやってる時とか(笑)。別の意味で「生きててよかった」的な幸せを感じたのは、冬のチャダルで雪と氷の中を歩き続け、身体が冷え切ってフラフラな状態で辿り着いた洞窟で、焚き火にあたりながら熱いチャイをすすり込んだ時、とかだろうか。

でも、一番幸せを感じるのは、自分が書いた本を読んでくださった方々から、手紙やメールやブログへのコメントで、あるいは直接お会いした時に、読後の感想をいただいた時だと思う。

僕の書いた本の部数は正直そんなにたいした数ではないし、本を手に取ってくださった方々全員が、書かれた内容に共感してくれるとはかぎらない。それでも、わざわざ時間と手間をかけて感想を送ってくださる方が今でも大勢いるというのは、本当にありがたいことだと思う。自分が伝えたかったことがその人に届いて、ほんの幾許かでも心を軽くしてあげられたのかもしれないと考えると、じんわりと嬉しさがこみ上げる。お金では換算できない、気持のやりとりがそこにある。

それが、僕にとっての幸せ。そして、物書きという割に合わない仕事を続けている理由でもある。

フィナーレ

昼間のうちに原稿の続きに取り組んだ後、夕方、歯医者へ。先週の歯石除去とクリーニングの続き。

例によって、ちゅいーん、と機械で歯を擦られた後、ひと通り検査してもらって、「はい、じゃ、今回はこれで終わりですよー」というひとこと。去年の秋から続いていた歯医者通い、ようやくフィナーレ。長かった‥‥。歯医者通いが続いていると、どうしても治療箇所が気になってしまって、食事をしていても心おきなく楽しめない。やれやれ、これで思うぞんぶん飲み食いできる。

というわけで、帰りしなに讃岐うどんとよくにに寄って、カツカレーうどん大盛りを食らう。昨日も今日もカレーだけど、まあいいや。