会場の下見

来週から来月上旬にかけて、立て続けにラダック関連のトークイベントに出る。なので今日は、その会場の下見をしてくることにした。下見したからといって何がどうなるわけでもないけど、一度見ておくと、イメトレもしやすいし。

まずは、来月7日にイベントをやる、ゲートシティ大崎のパタゴニア大崎店へ。そしらぬ顔をしつつ(苦笑)、店内の構造をチェック。あそこにスライド投影用のロールスクリーンがあって、商品棚を移動して椅子を並べたら‥‥と、脳内シミュレートしてみる。‥‥やばい。でかい。びっしり人が座ったら、えらいことになりそうだ‥‥(汗)。とりあえず気を取り直して、ウールのセーターを購入。

大崎から恵比寿に移動し、ヴェルデのカウンター席で深煎りコーヒーを飲んで休憩。それから、来週木曜にイベントをやる代官山蔦屋書店へ。ここは何度か訪れたことがあるけど、実際に会場となるスペースをあらためて確認。旅行書コンシェルジュの森本さんにもご挨拶して、当日の段取りを軽く打ち合わせ。うまくやり遂げられるといいのだが。

‥‥下見したら、かえって緊張してきた(苦笑)。とにもかくにも、がんばります。

ベースキャンプとしてのブログ

今年はラダック関連でのメディアやイベントへの出演が相次いでいて、どうしてこんなことになったのか自分でも訝っているのだが(苦笑)、そういった出演の告知に奔走していてあらためて思うのは、ブログ「Days in Ladakh」の存在のでかさ。昨今流行のTwitterやFacebookより、ラダック関連の情報を欲しているコアターゲットの人々に、情報がより確実に届いているのを感じる。

Days in Ladakh」は開設してかれこれ六年にもなるが、人気を集めるためのトリッキーな施策は何もしていない。ラダックでの滞在記や写真、日本にいる間は現地からの情報を、ただひたすら積み重ねてきただけだ。それでも、少なくともラダックに関して定番のサイトとしてある程度認知してもらえているのは、ありがたいことだなと思う。自分がラダックにまつわる活動をしていく上でも、「Days in Ladakh」を拠点にできるのは、正直、とても安心感がある。何というか、ベースキャンプのような感じ。

今の時代、僕のようなフリーランサーが自力で活動を続けていくために、ある程度作り込んで整えたプラットフォームをWeb上に持っておくことは、やっぱりとても大事なのではないだろうか。ブログには、すぐに情報が流れ去ってしまうTwitterやFacebookにはない訴求力が確かにある。そういう土台を築くには、見た目のデザインとかよりも、まずは伝えたいことをコツコツと継続して積み重ねていくのが一番だと思う。

鶴の群れ

キャンプ・デナリに滞在していた時、一人のガイドと親しくなった。彼の名はフリッツ。スイス人である彼は、二十年前にこの地にやってきて、ガイドとして働くようになった。家族は、国立公園の入口でB&Bを経営している。とても気さくな人で、日本人で一人だけストレニアス・グループでのトレッキングに参加していた僕に、「いいぞ、タカ! どんどん歩け! ゴーゴー!」と声をかけて焚き付けたりしていた。

ある日、「ポトラッチ」キャビンでの夕食の時、向かいの席にいたフリッツが僕に訊いた。

「タカ、君は何の仕事をしているんだ?」
「写真を撮ったり、文章を書いたりして、それを本にする仕事をしてるんだよ」
「そうか、フォトグラファーか。僕も一人、日本のフォトグラファーを知ってる。ミチオだ。ミチオは素晴らしいフォトグラファーだった。デナリで撮影していた時、彼はよくこのキャンプ・デナリに遊びに来ていたんだよ」

その時、クァ、クァ、という鳴き声が、遠くから幾重にも重なり合うようにして聴こえてきた。何だろう? みんな席を立って、「ポトラッチ」の外に出る。灰色の空の彼方から、隊列を組んだ鳥のシルエットが近づいてくる。鶴だ。それも、十羽や二十羽どころではない。次から次へと隊列が集まってきて、キャンプ・デナリの真上で渦を巻くように、どんどん大きな群れになっていく。数百羽? いや、千羽以上はいたのではないだろうか。

「サンドヒル・クレーンだ。南の山脈が悪天候で越えられなくて、ねぐらを探してここに集まってきたんだろう。こんな大きな群れを見たのは、二十年ぶりだ‥‥」フリッツが呟いた。

ミチオ‥‥星野道夫さんも、原野で一人でキャンプを張っていた時、こんな鶴の群れを、じっと見上げたりしていたのだろうか。千羽を超える鶴たちは、クァ、クァ、と寂しげに鳴き交わしながら、やがて、北の稜線の彼方に消えた。

代官山蔦屋書店「トラベルコーヒートーク」出演のお知らせ

10月25日(木)午前10時から、代官山蔦屋書店の旅行書コーナーで開催される茶話会「トラベルコーヒートーク」第10弾に、ゲスト出演させていただくことになりました。少人数の集まりならではのフレンドリーな雰囲気で、ラダックのお話をざっくばらんにできればと思っています。

◎トラベルコーヒートーク第10弾 インドの中の小さなチベット~ラダックについて~

▼日時:10月25日(木)午前10時〜11時
▼場所:代官山蔦屋書店 2号館1階カフェスペース(地図
▼定員:約20名 ※席のご予約が必要となります
▼参加費:参加費は無料ですが、店内スターバックスにてドリンクを購入してご参加ください。
▼席のご予約方法:下記のいずれかの方法にてお申し込みいただけます。
・電話(03-3770-2525、営業時間:朝7時〜深夜2時)
・店頭(代官山蔦屋書店3号館1階レジカウンター)まで
「10月25日トラベルコーヒートークの席予約について」とお問い合わせくださいませ。
・Twitterにて「10月25日トラベルコーヒートーク参加します」と@DT_travelまでリプライをお送りください。
Facebookトラベルコーヒートークイベントページにて参加ボタンを押してください。
※定員を超えてしまった場合、立ち見になることをご了承ください。

靴のサイズ

ひさしぶりに新しいスニーカーを買った。定番中のド定番、アディダスのスーパースター。二十代の頃から数えると、たぶん5、6足は買って履きつぶしていると思う。

で、お店で試し履きをしていて、ある事実を確信した。俺の足、前よりでかくなってる。

二十代から三十代半ばくらいまでは、スニーカーは26.5センチのものがぴったりだった。ところが今は、それだとつま先が当たって痛い場合が多い。昔から買い替え続けているスーパースターでさえ例外ではなく、今は27センチがぴったり。トレッキングシューズなどの場合は、27.5センチくらいのものを選ぶほどになっている。

もう、ええ年こいた大人なのに、この期に及んで足がでかくなるって、いったい‥‥。