見えてきたゴール

ちょっと蒸し暑いくらいの天気。終日、部屋で仕事。届いた原稿を整理し、デザイナーさんに渡せる状態にデータを整える。

今回の本には20人近くの外部の方々に協力をお願いしているのだが、みなさんお忙しいのに、ちゃんと〆切を守って下さって、おかげで必要な素材はほぼ揃ってきた。たぶん連休が明けたら、ほとんどのデータをデザイナーさんに託すことができるだろう。

ついに、うっすらと見えてきた、ゴールの影。ちらりとでも見えると、俄然気力がよみがえるものだ。まあでも、調子に乗って、すっ転んだりしないようにせねば‥‥。あのゴールだって、蜃気楼かもしれないし。

今回の本は今まであまりにも苦難続きだったので、すっかり疑心暗鬼になってる(苦笑)。何も起きませんように。

二カ月後の打ち上げ

午前中に、鷹の台方面で取材。どうにか首尾よくやり終え、昼過ぎに家に戻ってからテープ起こし。宵の口まで作業してから、再び着替えて外へ。

今夜は二月のバングラ取材ツアーに参加した日本人メンバーが集まっての打ち上げ。参加者の都合がなかなか合わず、日本にずっといなかった人もいたりしたので、今日の開催と相成った。場所は他の方々の希望で、三鷹のリトスタ。僕としてはいろいろ楽だし、何より安心して飲み食いできるので助かる。

今日も話に出たのだが、外でごはんを食べたり酒を飲んだりする時、ほどよく力を抜いた状態で飲み食いできる店というのは、どこにでもありそうで実はなかなかないのだという。そういう意味では、僕は三鷹で暮らしていて、いろいろ恵まれているのかな。安心できるって、大事だ。リトスタ然り、まほろばさん然り。

今夜もごちそうさまでした。

地味な一日

朝からずっと雨。気圧が低いからか、寝床から起き上がっても手足までむくんで動かないような感じで、身体がしゃんとするまでしばらく時間がかかった。

晩飯に作るつもりのカレーの材料も昨日のうちに揃えておいたし、どうせ雨に降りこめられるならと、日がな一日、仕事にいそしむ。預かっている原稿を精読しつつ、デザイナーさんに渡すためのデータをコツコツと揃えていく。地味。果てしもなく地味。でもこれが、本づくりの仕事の本質。

果てしもなく地味な作業は、夜の11時を過ぎた頃、ようやく一段落。明日はまた、朝から大学案件の取材。ところで、連休って何?

キャベツとコンビーフを煮る

終日、部屋で仕事。今作っている本に収録する情報ページの原稿執筆。ちまちまと調べて確認しながら書かなければならなくて、地味に時間がかかる。こういう作業も本づくりのうち。

昨日ミヤザキさんと会った時、キャベツをコンビーフと一緒に煮るとうまいと教わったので、スーパーでコンビーフを買ってきて、晩飯に作ってみた。キャベツは小玉2分の1くらいをざっくり切り、コンビーフとコンソメキューブと水と一緒に鍋に入れ、ふたをして中弱火で10分くらい。たったこれだけなのだが、びっくりするくらい滋味満点な感じのスープ煮ができあがった。

普段はコンビーフはあまり食べないのだが、こんな便利な調理法があるなら、常備しておこうかなと思う。味もそうだが、手間をかけずにすぐ作れるというのが、自炊をするには何より助かるから。

干上がる言葉

昼、カメラを携えて、井の頭公園へ。今作っている本の解説記事に必要な素材写真の撮影のため。よくある写真だが、なければないで困るので、粛々と撮る。

撮影を終えて三鷹まで戻り、帰りにちょっとだけ寄り道して水中書店に行くと、リトスタのミヤザキ店長とばったり。お店の方を紹介していただき、しばし談笑。こういう静かで居心地のいい古書店に来ると、あれもこれもと目移りするが、ミヤザキさんにひょいと手渡されたコヨーテのアラスカ特集号を一冊買う。

それにしても‥‥ここしばらく、本をまったく読めていない。新しい本の制作に突入するといつもそうなのだが、今回は特に大学案件の繁忙期と重なったこともあって、毎日ひたすら原稿に追われ、キーボードを叩き続けるだけでいっぱいいっぱい。脳みその容量に空きスペースがまったくない(苦笑)。

とはいえ、アウトプットばかり続けていては、言葉もいずれ干上がってしまう。もうちょっと余裕ができたら、一日のうちほんの少しでもソファで本のページをめくる時間を作りたい。そのためには‥‥とにかく今を乗り切らねば。