オニオンスープ

今週はひさしぶりに、一週間を通じて取材の仕事の予定がない。いつ以来だろうとスケジュールを見返してみたら、一月下旬以来。今週後半には、今作っている本の初校が出てくる手筈になっているが、それまでは骨休めできそうだ。山歩きに行くには、天気予報がちと微妙だけど。

そんなわけで今日の午後は、コーヒーと一緒にクッキーをつまんだりしつつ、優雅に過ごす。夕飯には一昨日のリベンジで、再びタマネギと対峙。今回はオニオンスープを作ってみた。必要なのは、タマネギと、コンソメの素と、水と、塩こしょう、あとは少々の根気。最初に刻んだタマネギをバターで飴色っぽくなるまで焦がさないように炒め続けさえすれば、あとは水とコンソメを入れて10分ほど煮るだけで、とろっとろに甘いスープができあがる。これなら大量のタマネギも無理なく消費できそうだ。

と、僕がうれうれとタマネギを炒めているうちに、クライアントからはメールで、来週の取材依頼がどっさりと届いていたのであった。

タイな気分

春がだいぶ落ち着いて、日射しが高くなって、ちょっと蒸しっと感じるような季節。何だか無性にタイ料理が食べたくなった。

そうはいっても、まさにこの週末に代々木公園で開催されているタイフェスティバルの大群衆の中に割り込んでいく気力はない。家から徒歩20分の吉祥寺にある老舗アムリタ食堂で、まだ混んでいない夕方頃から、のんびりと料理をつつく。

そんなに特別なメニューを頼むつもりは、最初からなかった。パッタイとか、ヤムウンセンとか、魚のすり身揚げとか、昨年秋のタイ取材の時、毎日のように食べていたおなじみの料理。小ぶりな瓶からコップにビールを注いで、ちびちびと飲んだり食べたりするのが、何だかとても気持いい。

料理には、それにふさわしい気候というのがあるのだな。かの地には、今年の秋も再び赴くことになりそうだけど。

タマネギに死す

昨日の夜半過ぎから、ラダックブログのWeb上での移行作業に取りかかる。

最短時間ですませるため、必要な設定はすぐにコピペしたりして反映できるようにあらかじめ準備しておいたのだが、最初のWordPressのインストールで謎の表示トラブルが発生。やむなく再度クリーンインストールすると、今度はどうにか成功。明け方までかかってデータの移行を終え、今日の昼に画像の追加など細かい調整をして、無事にリニューアルオープンさせることができた。

長年の懸案、ついに解消。ほっとした。

そんなわけで、夕方にはすっかり腹が減ったので、たっぷりと晩飯を作る。スーパーで特売だったコロッケ、チンゲンサイと溶き卵の中華スープ、タマネギとツナのマヨポン酢和えサラダ。このうちサラダは、正直、たくさん作りすぎた。この間、実家から大きなタマネギが大量に送られてきたのだが、そのうちの一個を調子に乗って全部スライスしたら、サラダにあるまじきとんでもない量に。

まあでも、とにかく腹減ってるし、食うかー、と、もしゃもしゃ生のタマネギを頬張っていたら、刺激が強すぎたのか、何だか異様に身体がほてって、首元の頸動脈がドクドク、頭がボンヤリしてきた。生のタマネギを食べ過ぎて倒れたりしたら、だいぶ風変わりなエピソードだな‥‥。

学んだ。生のタマネギは控えめにしよう。次はバターと一緒に炒めて、オニオンスープにするかな。

時を遡る

日がな一日、ラダックブログの移行準備作業。Movable Typeからエクスポートしたデータの手入力での修正は終わり、MAMPで稼働させているWordPressへのインポートも成功。しかし、エラーのチェックと改行の調整、最低限のタグ付けなどのため、結局すべての記事を一つずつ開いて、また手入力で修正していかなければならない。ちまちま、ちまちま、地味で果てしない作業が続く。

何かでも、かれこれ七年も前、右も左もわからないのに単身ラダックに乗り込んで、あれやこれやに振り回されまくってる自分が当時書いていた記事を作業しながらちらちら読み返すと、懐かしいというか、時を遡るような不思議な感覚に囚われる。あの頃の自分が抱いていた、ラダックに対する瑞々しい気持。好奇心と、畏れと‥‥必死になって振り絞っていた勇気。

今からまた、取り戻してもいいんじゃないかな。あの頃の気持を。

出来、不出来

午前中から、板橋方面で取材。毎度のことながら、女子大のキャンパスに入っていくのはいろいろ気後れする(苦笑)。取材自体はつつがなく終わり、担当さんと別れて電車で帰路につく。

家に戻る前に、おひるにラーメンでも食べて帰ろうかと思ったのだが、某店の前まで行ってみたら、「スープ不出来につき今日はお休みします。申し訳ありません」との貼り紙が。ひさしぶりに見たなあ、こういうの‥‥。逆に言えば、そこまでシビアに突き詰めて作ってる店が減ってるということなのかもしれないけど。

帰宅後はコーヒーを飲んでばっちり頭を冴えさせて、原稿に取り組む。個人的には、今日はまずまずの出来だった(笑)。