カムバック、たい焼き

昼、リトスタでランチを食べた後、プレオープンのこいけ菓子店へご挨拶に。今日はお菓子の試食サービスということで、本格的な販売開始は来週火曜日から。テレビ局の取材も来ていたそうだ。お店の内装は落ち着いた雰囲気で、お隣のまほろばさんとの連結部分が面白い。これからは、コーヒー豆の補充に来るたびに、お菓子も道連れに買って帰ることになりそう。太るな、たぶん(笑)。

今日はフルーツの一富士も新装オープン。すっかりお洒落な雰囲気で、でもやっぱり一富士さんらしい賑やかさもあって、何だか安心した。しかしその一方で、ちょっと、いや、かなり心配なのが、和菓子のたかね。

この間通りがかった時は定休日と思って気付かなかったのだが、今日も閉まっていたので、店の前の貼り紙を見ると、「経営陣と従業員との間で、昨年7月からの給料未払いや職場環境の改善などの話し合いをさせていただいているため、しばらくお休みします」とある。びっくりというか、ただごとではない様子だ。いったい何が起こっているのか‥‥。

事情を知らない身としては何も言えないけど、いち地元民としては‥‥またたい焼きが食べたい。道明寺や豆大福が食べたい。暑い日は店内で宇治金時が食べたい。ほかのお客さんたちもみんな、あの味が戻ってくることを祈っていると思う。いい方向に解決しますように。

あえて、待ってみる

昼のうちに近所で散髪をすませて家に戻ると、今作っている本の初校PDFが届いていた。さっそくざざっとチェックして、関係者のみなさんに一通ずつメールをしたため、PDFを添付して送信する。明日の午前中には、赤字集約用の紙の初校ゲラも届くし、来週明けには残り20ページほどの初校もすべて出る。表紙の最初のデザイン案も届いた。編集作業が一気に動き出す。

そんなわけでここ数日の、ひたすら惰眠を貪る怠惰な日々は終わった(笑)。

でも、つかの間でも少し息を抜ける時間があったのは、よかったと思う。あれこれと、ゆっくり考えごともできたし。

少し前までは、今作っている本が完成したら、その後は通常の自分の仕事とは少し違う、個人的な取り組みを始めようと考えていた。ただ、今はもう少し動かずに、待ってみようと思っている。その取り組み自体が間違っているとは思わないし、いつか実現させたい計画なのは確かだ。でも今は、いろんなことのタイミングが、あまりよくない。今作っている本がどんな結果を出せるのかまだわからないし、それ以外の仕事の見通しもつきにくい状態だ。本筋ではない仕事関係だと、タイでクーデターが起こったりもしてるし。

あえて、待ってみる。時が来るのを待つ。今はそういう時なのかもしれない。いつかチャンスが目の前を通りがかったら、すかさず跳ね起きて、つかみ取れるように。

デニムとゲリラ

昨日の夜、ジーンズやジャケットなど、手持ちのデニムの服をまとめて洗濯して、外に干した。今朝は遅くまで爆睡していたら、急に激しい雨音。やばい、と飛び起きて、あたふたとデニムの類を取り込む。

すると、ものの10分もしないうちに雨は止んで、うららかな日射しが差してきた。何だ人騒がせな、と思いつつ再びデニムを干し、おひるを食べてコーヒーを飲んでたら、また激しい雨が降ってきて、あたふた。何なんだ今日は。

ぱりっと乾いた洗いたてのデニムの感触は好きなんだけど、それを味わうためにまとめ洗いをしたばかりに、気まぐれなゲリラ豪雨に振り回されまくってしまった。やれやれ。

とろみのすすめ

昨夜から降り続いていた雨も、午後には止んだ。ちょっとひんやりする。

今週はほぼずっと家にいるので、食事は自炊ばかりしている。自炊はいい。昼も夜も自炊すると、コーヒー代やビール代(発泡酒ではなく)を含めても、食費が一日千円でおつりがくる。その日食べたいものを好きなだけ食べられるし。昨日はカブのしょうが焼、今日はほうれん草とひき肉のあんかけを作った。

数年前から本格的に自炊を始めて以来、個人的に重宝する調味料だなあと思うのは、片栗粉。炒め物を作る時に肉にまぶしておいたり、煮物やスープの仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけたり。もともととろみ好きというのもあるが、ともすると毎日同じような味付けのメニューになってしまいがちなところに、時々とろみを加えることで、うまい具合に変化をつけられる気がする。

この春から一人暮らしで自炊を始めた人で、自炊きついなあと思ってる人は、片栗粉をぜひ。

変わっていく三鷹

先週取材した分の原稿は納品したし、来週待ち構えてる取材ラッシュのことはとりあえず忘れて、今日も一日、自分を甘やかして過ごす。たっぷり寝て、たっぷり食べて、何もしない。

午後、コーヒー豆の補充のため、三鷹南口へ。まほろば珈琲店の横では、今週末に移転オープンするこいけ菓子店がすっかりできあがって、奥の方でフカザワさんが忙しそうにしている姿がちらりと見えた。途中で通りがかったフルーツの一富士の改装工事もほぼ終わったようで、ずいぶんお洒落な雰囲気になりそうな様子だった。

ラダックに行っていた時期を除いても、三鷹で暮らすようになってから、十年。この街も、ずいぶん変わった。広い梅林が潰されて面食らうような高層マンションが建てられたり、いくつもの店がオープンしては、いつのまにか別の店に変わっていたり。街が変わるのにはいろんな理由があるけれど、そこで暮らしてる人間としては、変わってほしくない場所、なくなってほしくない店は、ちゃんと応援しなければ、と思う。

何だかんだで僕自身もすっかりなじんでしまった、住みやすい街なのだ、三鷹は。