日活と東宝東和がタッグを組んで、アジア各国の映画を日本で提供するレーベルとして立ち上げられた、GOLDEN ASIA。それにラインナップされた最初の3作品の中でももっとも注目されていたのが、インド映画歴代興収ナンバーワンの座に君臨する「Dhoom 3」(邦題「チェイス!」)だった。
傍目で見ていても、「チェイス!」に対する配給元の力の入れようは明らかだった。東京国際映画祭での特別招待作品としての上映に合わせて、実質的な主演のアーミル・カーンの初来日を実現させ、テレビや新聞、雑誌などへのメディア露出も積極的。上映館数も全国各地のTOHOシネマズをはじめ、これまで日本で公開されたインド映画とは桁違いの規模での展開だった。