たぶん解脱

午前中に家を出て、昼から生田で大学案件の取材。どうにかこうにか終えた後、帰る途中に新宿タワレコでCDを2枚買って、家に戻る。肩の荷が下りた後のコーヒー、しみじみうまい。あんなに穏やかに晴れていたのに、夕方から雨がぱらついてきた。

今年は2月末からのインド取材が急にキャンセルされた影響で、3月上旬はほぼまるっとヒマになってしまったのだが、それでもさっき数えてみたら、3月と4月の大学案件の取材数、合計35件(苦笑)。もし3月上旬もいつも通りに稼働していたら、いったいどうなってたんだろう‥‥(汗)。

そんな死のロードも、今日でどうにか解脱‥‥のはず。少なくとも、明日明後日は取材の予定はないし。ゴールデンウイークにはさすがに取材は入らないだろうし、そう願いたいところではある(苦笑)。

「失礼」についての考察

仕事の打ち合わせや取材の現場などでは、いろんな人と一緒になる。その中には時々、本人は自覚してないんだろうけど、相手にはうっすら「失礼だなあ」と感じさせている人もいる。

たとえば、ある事柄について説明する時、相手の反応にはおかまいなしに、型にはまった話し方で一方的に話し続ける人。そういう人は往々にして、話しっぷりが無駄に芝居がかってたり、その調子で相手を無駄に奉ることで、相手に「こいつ、本心では全然そんなこと思ってないんだろうな」という印象を与えてしまったりする。

「親しげ」なのと「なれなれしい」のを勘違いしている人もいる。ざっくばらんな調子で話すのが悪いわけではないけれど、本心でのリスペクトが欠落してると、細かい言葉の端々にそれがにじんで、相手に伝わってしまうから。

あと、割とよくあるのが、こんなやりとり。相手が本を書いたりテレビに出たりしている人なのに、事前にそれをリサーチしてなくて、「どんな番組に出てるんですか? へー、今度、見てみます」とか言っちゃう人。リサーチしてない段階で失礼だし、知らなかったとしても「それは失礼しました」と言い添えるべきなのに。

まとめると、相手のことを本心からちゃんと尊重していない人、あるいはそのことを相手に真っ当な形で伝えられない人は、実はものすご〜く損してますよ、ということかな。

思い出横丁

昼に東小金井、夕方に白金台で取材。今日は朝から不穏な空気で、雨混じりの強い風に傘があおられ、裏返って壊れないかとヒヤヒヤしながら歩く。

取材を終えた後、打ち合わせのため、新宿へ。てっきり喫茶店とかで会うのかと思っていたら、指定された場所は思い出横丁の脇にある居酒屋(笑)。もちろん、最初の1時間で打ち合わせはばっちりやったのだけれど、その後はそのまま楽しい飲み会になってしまった。

思い出横丁、ひさしぶりに通りがかったのだが、海外から来た人たちがすごく多かった。しばらく前からそうなのかな? あの横丁の佇まい、確かにフォトジェニックだし、観光で来た人にはたまらないと思う。街並って、ただすっきりきれいで歩きやすければいいってものでもなくて、猥雑な空気が時に人を惹きつけ、和ませることも確かだから。東京に海外からの観光客をもっと呼び寄せたいなら、あんまりどこもかしこも同じようにきれいにしすぎると、かえってダメだと思う。

さて、酒量は控えめにしておいたし、明日も明後日も取材だ。いろいろがんばろ。

がむしゃらに

この間、とある会社から、まったく予想もしてなかったような打診を受けた。最終的にそれが仕事という形になるかどうかはわからない、というか、そうなる確率はけっして高くないのだが、少なくとも、そういう打診をもらえたこと自体、僕にとっては一種の励みになるものだった。

で、それをきっかけに、あらためて思ったのだが‥‥やっぱり、もっと撮らないと、もっと書かないと、ダメだなと。去年の秋にアラスカに行った時、自分の中で何となくリスタートを切れたような気もしていたのだが、それにしては、今はまだ、写真も、文章も、全然足りてない。もっといろんな土地にばんばん出かけていって、目に映るもの、聞こえてくるもの、心に刺さるもの、かたっぱしから撮って、書いて‥‥それを形にできるかどうかは、場合によっては後回しでも構わない。

いい意味で、もっと後先考えず、がむしゃらに。今だからできること、今しかできないことを。

雨の合間を

朝から向ヶ丘遊園で取材。今日は先に同じクライアントから昼過ぎに中野で取材依頼があって、移動時間がかなりシビアなので朝の取材は別のライターに代わってもらう予定だった‥‥のだが、ちょっとやんごとなき理由で(苦笑)、僕が朝も午後も担当することになってしまった。

最初の取材が終わると同時に荷物をまとめ、バス乗り場にダッシュ。1時間に3本ほどしかないのだが、ラッキーなことに、3分後にバスが。列車の乗り継ぎもうまくいって、中野に着いた後、おひるにラーメンを食べる余裕ができた。午後の取材もまずまずの首尾で、今週のおつとめも無事終了。

電車で三鷹に帰ろうとすると、西に進むにつれ、雲行きが怪しくなり、窓を雨粒が叩きはじめた。iPhoneでアメッシュを見ると、真っ赤な塊が上空に。こりゃ三鷹駅でしばらく雨宿りか‥‥と思っていたら、三鷹ではすぽっと雨雲が切れて、日が射している。変な天気だなあと思いつつ家まで急ぎ足で帰ると、とたんにまた雨が降りはじめ、雷まで鳴るようになった。

仕事も雨も、合間にどうにかするっと切り抜けられて、今日は上首尾だったのかもしれない。