仕事の後の甘やかし

まるで台風のような、生ぬるい強風が吹き荒れた日。終日、部屋で仕事。

先週収録したインタビューの音声起こしがようやく終わり、それを基にした原稿の執筆に着手。言葉を選び取って磨きをかけるうちに、たぶん文字数は半分以下になってしまうと思うけど、単調で果てしのない音声起こしに比べれば、言葉を研ぎ澄ませていくのは、ずっと愉しい作業だ。

とはいえ、異様に集中力を要求される作業でもあるので、数千字も書いていると、脳がめっちゃ疲れる。こういう時は、仕事の後の甘やかしが必要だ。今宵のおやつは、ひさびさに買った、レヴェのポムドテール。しかも2個。じゃーん。

深夜、一人ぼっちの部屋でうれうれとミルクティーをいれている、しがないおっさんであった。

野川で撮影

朝、電車で野川公園へ。今作っている本に必要な写真の撮影に立ち会うため。午前中は薄曇りで、風が冷たかったけど、日が射すようになってからは少し暖かくなって、午後には空もすっかり晴れ上がった。

川べりや公園の中で、一週間前にロケハンしたポイントを一つずつ辿りながら、カメラマンさんにいろんなバリエーションを押さえてもらいつつ、撮影を進めていく。主役のご本人をはじめ、マネージャーさん、スタイリストさん、編プロの方、全員のご協力のおかげで、どうにか予定通りに必要な撮影を終えることができた。その頃には、木立の向こうに日が沈む寸前で、予想してたよりも結構ギリギリだったけど。

ともあれ、この本の制作で越えなければならない大きな関門をクリアすることができて、ほっとした。でも、戦いはまだまだ続く。

そして途方に暮れる

終日、部屋で仕事。先週収録したインタビューの音声起こしに取り組む。日がな一日、仕事と自炊以外に何かをした記憶がない。

今回の年末年始は、いつになく忙しい。書籍の制作を2冊、ほぼ同時進行で抱えたまま年をまたぐのは初めてだ。本に載せる文章を魂を削りつつ書かねばならないのはもちろん、年明けから始まるWeb連載の準備もしなければならないし、2月頃には国内取材が入る予定だし。その先の3月と4月は、恒例の大学案件取材に忙殺されつつ、新刊のプロモーションや関連イベントにも取り組まねばならない。目の前にいろいろありすぎて、途方に暮れてしまう。

そんな折に、さらなる追い打ち。この年末年始、キネカ大森で今年のIFFJで上映されたインド映画の特集上映があるというではないか。IFFJ期間中はタイ取材で不在にしていた僕にとって、今後日本で公開されるかどうかもわからない作品たちを日本語字幕付きで見届ける、千載一遇のチャンス。少なくとも2、3本は観たい‥‥しかし、通えば通うほど自らの首を絞めることに‥‥ぐはっ。

ほんと、目の前にいろいろありすぎて、途方に暮れてしまう(苦笑)。

豚汁の定義

昨日の夜は、ひさしぶりに豚汁を作った。

一人暮らしで自炊をしていると、豚汁はしぜんと冬の定番メニューになる。材料の野菜を洗って皮むいて切ってという作業は億劫だけど、その後はほぼ煮るだけだし。ありあわせの根菜類を使って寸胴でたっぷり仕込めば、その後しばらく食べられるし。

豚汁には、いろんな作り方があるようだ。肉と野菜を炒めてから煮る方法もあれば、炒めずに野菜を水から煮て、途中で湯通ししておいた肉を加える方法もある。煮るのにだし汁を使う人もいれば、だし汁は使わずに野菜から出る旨味を活かすという人もいる。使う野菜や具材も、里芋の人もいればじゃがいもの人もいるし、豆腐を入れる人もいれば厚揚げを刻んだのを入れる人もいる。どんな味噌を使うかによって、味はさらに変化する。

豚汁の定義って何なんだろう、と思う。とりあえず豚肉が入ってる汁物なら、豚汁になるのかな。そのうち、カレー味の豚汁とか出てきたりして‥‥と思いつつ軽くググってみたら、余った豚汁をにルウを投入してカレーにリメイクするという情報が多数ヒット。今度やってみよう。

「今、こんな旅がしてみたい! 2016」

imatabi1612月10日(木)発売のダイヤモンド・ビッグ社のムック「今、こんな旅がしてみたい! 2016」の巻頭特集「地球の歩き方が選ぶ2016年行くべき旅先30」に、ラダックのパンゴン・ツォの写真を数点提供させていただきました。いずれも2015年夏にメラクで撮影したものです。文章の方は、同書の制作を担当した編集プロダクションの方が執筆し、僕は掲載情報のチェックのみを行っています。