Category: Diary

湿気にやられる

今日は朝から、本降りの雨。部屋に籠って、ラダックで取材したデータをパソコンに入力する作業をする。‥‥が、雨が運んできた湿気のせいだろうか。どうにもこうにも、身体がだるい。

考えてみれば無理もない。何もかもがカラカラに乾き切っているラダックでひと夏を過ごした後に、いきなりじっとり湿った天気の中に放り込まれたのだから、その落差に身体がついていけないのだろう。

まあ、ラダックの気候にも困った部分はある。あまりに乾燥しているせいで唇はすぐガサガサにひび割れてしまうし、爪はちょっとぶつけただけであっさり欠けてしまうし、肌の過剰な日焼けはどんな日焼け止めクリームでも防ぎきれない。冬は冬で、さらにものすごく大変だし。ラダックみたいなところで暮らすなんて想像できない、という人も少なからずいるに違いない。

僕自身、ラダックにいる間に「きついなあ」と思う時はある。でも、いざ日本に戻ってきてみると、やっぱりあの乾いた空気が、照りつける日射しが懐かしい。少なくとも、この湿気むんむんの場所よりは、なんとなくしっくりくる。

平日の午後

穏やかな日和。風はちょっとだけ肌寒い。今日は特に焦ってやらなければならない作業もないので、午後は外に出かけてみることにした。

駅前まで歩いていき、いつもの理髪店で散髪。それから電車に乗って新宿へ。本屋を何軒かぶらついて、「旅行人」のグジャラート特集号のバックナンバーを購入。最近、カッチの少数民族のことがちょっと気になっているので。あと、ふらっと入った無印良品で、不足気味だったTシャツや靴下を安くまとめ買い。本当は、今日は新しいジーンズでも買おうかと思っていたのだが、こまごました買い物をしてるうちに何だか満足してしまって、ジーンズ購入は順延することにした。

帰る前に、何年かぶりにアカシアでロールキャベツ定食。変わらない、懐かしい味。こういうお店も、今や東京では貴重な存在になってしまったのかなと思う。

どうということのない、平日の午後。東京に戻ってきた、という実感がようやく湧いてきた。

もうひとつの日常

今朝8時半に成田着の飛行機で、ラダックから日本に戻ってきた。帰りの機内では、インド人の赤ん坊が数十分おきに派手に夜泣きしていたので、ろくに眠れなかった。やれやれ。

三鷹の自宅で旅装を解き、夕方までひと休みしてから、リトスタで晩酌。新さんまときのこの天ぷら、ニラ肉じゃが、エリンギと厚揚げのバター炒めなどをいただく。ひさしぶりのサッポロ生ビール、やっぱり最高。

ラダックでの日常に区切りがついて、東京でのもうひとつの日常が戻ってきた。これから、今夏の取材の成果を本をまとめあげるという試練が待ち構えている。これまでに支えてくれたたくさんの方々に報いるためにも、やり抜かねば。

食べ納め

今日は雨が降るかもしれないという予報。でも、出発前に最後の洗濯をしておかなければならない。思案した結果、洗濯だけ家でやって、近所のコインランドリーの乾燥機を使うことにした。でも、こういう時にかぎって、まったく雨が降らなかったりするんだよな‥‥。

夜はリトスタで、最後の晩餐。サバの南蛮漬、ズッキーニの挟み揚げ、ラタトゥイユ、いわしと新じゃがのコンフィ、ポテサラちくわ天など、ラダックではお目にかかれないものをがっつり食べ納め。最後にまほろばさんのコーヒーを飲んで、ふー、満足。

というわけで、7月3日(日)から9月4日(日)まで、取材でラダックに行くため、その間、しばらくこのブログの更新はお休みします。ではまた。

仕事納め

午後、原宿へ。一昨日に納品した、お役所仕事のデータの修正作業。半分くらいは、依頼元の手違いによる二度手間の作業だったのだが‥‥とりあえず、やっつけた。どうにかこうにか、仕事納め。

はー。解放感。正直、このお役所仕事に関しては、達成感は微塵もないけど(苦笑)。

夜は、新宿の陶玄房という居酒屋で飲み会。「氷の回廊 ヒマラヤの星降る村の物語」の著者、庄司康治さんにひさしぶりにお会いする。僕がもうすぐラダックに行くことを知って、わざわざ誘ってくださったのだ。庄司さんはこの冬、ネパールにある6812メートルの高峰、アマ・ダブラムを登られていたらしい。すごいというか、うらやましいというか‥‥。そういう高みに辿り着いた時、人には何が見えるのだろうか。

とにもかくにも、仕事納め。さて、荷造りだ。