オフロデ、ヨンデイマス

八月の終わり頃、自宅の風呂釜の調子が悪くなった。

うちのマンションの風呂釜はガス給湯器で、風呂への注湯や温度調節などは、風呂場とキッチンの壁にある端末で操作する。風呂への注湯が終わると、「オフロガ、ワキマシタ」などと音声で知らせてくれるタイプだ。

その端末で、101というエラーコードが表示されるようになってしまった。業者の方に点検に来てもらったところ、幸い、ガス漏れなどの不具合はなかったけれど、使いはじめてかれこれ15年以上経っていて、標準的な耐用年数を過ぎているから、ガス給湯器自体を交換した方がいい、という話になった。

業者さんのスケジュールの都合ですぐには交換できず、10月上旬まで待たねばならないということで、それまでの期間は古いガス給湯器になるべく負担をかけないように、風呂に湯を溜めず、シャワーのみでしのぐことにした。まあ、海外を旅してる間はずっとシャワーだし、残暑もきつかったので、それ自体は特に負担でもなかった……のだが。

数日前の真夜中、確か3時か4時くらいに、突然。

ピロリン、ピロリン、ピロリン、ピロリン。
オフロデ、ヨンデイマス。

ガス給湯器の端末から、呼び出しベルと音声が鳴り響いたのだ。風呂場には、誰もいないのに。

この夜は、真夜中と明け方に二度呼び出しが鳴り、翌日も明け方に一度鳴った。操作端末の電気系統の故障なのだと思うが、それにしても、時間帯も鳴り方もホラーすぎて、心臓に悪い。

うちだけの怪奇現象かと思いきや、Webで検索すると、似たような誤作動に見舞われているお宅がちらほらあるみたいで、そういう誤作動を起こしやすい仕様なのかな……と納得した次第。

ちなみに、ガス給湯器とその操作端末は、昨日の日中に、新しいものに無事交換された。これで、真夜中に風呂場から呼ばれることもなくなるだろう。やれやれ。

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