行きたい場所へ行く。見たいものを見る。会いたい人に会う。撮りたいものを撮る。書きたいことを書く。そして、作りたい本を作る。
ここ十数年ほどの間、自分がしてきた仕事をふりかえると、ただただ、単純に、こういうことをくりかえしてきたのだな、と実感する。これだけ自分本位にやりたいことをやってきて、それで報酬をもらって生活できていたというのも、ある意味、恵まれていたというか、幸運だったのだと思う。
昨年来のコロナ禍で、もうしばらくは、手元にストックしている素材を仕事に変えたり、国外へ行かなくても実現できる仕事をつないだり、という時期が続くだろう。ただ、それも未来永劫に続くわけはないので、需要の揺り戻しは必ず来る。その時、自分に何ができるか。何をすべきか。きちんと考えて準備しておかなければ、と思う。
入念に策を練って、準備を整えて、その時が来たら、出すべき力を出して、成果を確実に掴み取る。幸運をアテにするのではなく、自分の力で。