昨日、コーヒー豆の保存用のキャニスターを新調した。200グラムくらいの豆を入れておけるものがほしかったので、以前から目をつけていた、三鷹の横森珈琲の白い珈琲缶を。今まで使っていたのは、東急ハンズで買ったガラス製のキャニスターだったのだが、これは確か20年近く前、僕が自分の家でコーヒーをいれる習慣を始めた時から使っていたものだった。これ以外のコーヒー道具は今までにすべて買い替えているから、最古参の選手の交代ということになる。
今回買った白い珈琲缶以外で、今、僕が家でコーヒーをいれる時に使っている道具は、こんなラインナップ。
・コーヒーミル:カリタのセラミックミルC-90。セラミック製の臼歯式で、コンパクトで頑丈で、この値段。申し分ない。これの前はイキがってザッセンハウスの手挽きミルを使っていたけど、コーヒーは毎日いれるものだから、手挽きだとどうしても億劫になる。コーヒー豆の特徴や焙煎の度合いに応じて、挽き加減をこまめに調整できる機能のある電動ミルの方がいい。挽き加減の違いだけで、コーヒーの仕上がりは大きく変わる。ちなみに、コーヒーを豆ではなく粉で買ってくるのは、味の劣化が恐ろしく早いので、まったくおすすめできない。
・ドリッパーとサーバー:コーノ式の名門ドリッパーセット2人用ウッドハンドル仕様。最初に使っていたのも同じコーノ式のプラスチックハンドル仕様だったが、長年使っているうちにかなり傷んでくたびれたので、ウッドハンドルに買い替えた。木製の方が味があるし、手触りもいい。フィルターペーパーもコーノ式専用のもの。他のメーカーのドリッパーでも、そこまで大きな味の差は出ないと思う。要は、湯を注ぐ時にコーヒーの粉のふくらみ具合に合わせて、いれる人間が注ぎ加減をほどよく調整できるかどうか、だ。
・ドリップポット:タカヒロのコーヒードリップポット0.9L。最初は月兎印のスリムポットだったのだが、コーヒー抽出用のポットの方が思い通りの加減でお湯を注げて、仕上がり具合もかなり変わってくる。やかんでどばっとお湯をかけたりするのは論外。ちなみに僕は、ドリップポットに水を入れて直火にかけたりはしない。いったんやかん(昔も今も柳宗理のやかんが最高である)で湯を沸かしてから、ドリップポットに移す。そうするとお湯が、コーヒーをいれるのにちょうどいい温度になる。
・マグカップ:イッタラのオリゴのオレンジと、BIRDS’ WORDSのパターンドカップのコバルトブルーを交互に。オリゴは見た目がとても鮮やかでスマートで、気分がアガる。BIRDS’ WORDSのマグは、表面の模様の凹凸がしっくり手のひらになじむので使いやすい。仕事机でコーヒーを飲む時は、アカシアの木のぽっくりしたトレーにマグカップとコーヒーの入ったコーノ式のサーバーを載せて運び、おかわりしながら、たっぷり飲む。ちなみに来客にコーヒーを出す時は、イッタラのティーマのカップ&ソーサーの出番だ。今は廃番になった、小ぶりのサイズのやつ。
……と、まあ、こんな感じ。春から新しい生活を始めた人とかに、参考にしてもらえるだろうか。自分の家でコーヒーをいれるようになると、楽しいですよ、ほんとに。